先日アニメーション学科の先生と共に中国を訪問し、最初に訪れたのが杭州市の西湖(せいこ)のほとりにある城隍家宴湖景飯店であった。
ここからは西湖を見下ろすことができ、写真の左上に輝いている西湖畔の雷峰塔を見ることができた。
中国古代の四大民間伝説の一つとされる『白蛇伝』(はくじゃでん)は、ウィキペディアによると以下の様に解説されている。
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初めは白蛇の妖怪が白衣の美しい女性に化けて、淫慾を満たしその心肝を食うために若い男性を攫う、という素朴な民間説話が物語の大きな枠組みであった。
それが時代とともに発展・変化しながらいろいろな挿話が付加・削除され、最終的には人類の男性と白蛇の化身である女性との恋愛物語(異類婚姻譚)となる。
白蛇と人間は夫婦になるものの白蛇は法力を持った禅師等に正体を見破られ、西湖畔の雷峰塔に封じ込められる。
しかし発展・変化の過程で妖怪の元来の目的が削除され、白蛇が退治される事由が語られずに恋愛の部分に重点が置かれるようになり、さらにハッピーエンドを迎えるものまで作られている。
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アニメ映画の白蛇伝 (1958年)は昭和三十三年度・芸術祭参加作品で文部省選定(少年向・家庭向)映画でハッピーエンドのストーリーだが、帰国して調べてみるまでこのような詳細は知らなかった。
アニメーション学科の関係で中国へ行き、到着したその日に日本最初のカラー長編漫画映画『白蛇伝』の舞台を見ることができたというのはちょっと凄いことなのではないだろうか。