河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

紀要原稿締切

2008-11-28 | 研究・講演
紀要の原稿締切はこの月末だが、まだほとんど書けていない。
ところが、他の人の手伝いが忙しくて自分の原稿が書けない。

K先生の科研費申請書文科省分
K先生が指導している院生の投稿論文
通学制院生の投稿論文および学会抄録
通信制院生の研究計画書
学部生の卒論

次から次からみんな持ってくる。
あるいはメールで送ってくる。

みんなそれぞれ頑張っているのだろうがこちらも体は一つしかないし1日は24時間しかない。
おまけに臨床で患者さんも診ているとなってはもう過労死しそうだ。

仕方がないので締切の早い順に取り組まざるを得ないが、はっと気がつくと紀要の原稿が全然書けていない。


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第3回保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室

2008-11-27 | 保健福祉研究所
月に一度行っている保健福祉研究所を利用した高梁市老人クラブ健康教室も本日無事に第3回目を終えることができた。
今回は佐藤講師を中心に、具体的な健康運動指導を行った。
また、冒頭でこれまでの計測結果から将来の骨折リスクについてフィードバックを行った。
とりあえず当初の計画では来月最後の教室を開催して、本年度は終了となる。
最初はどうなることかと心配だったが、参加者の方の評判も上々で、少しほっとした。
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卒論発表会

2008-11-27 | 大学
昨日は4年生の卒論発表会があった。
昨年度より学科では卒論の在り方を見直して、論文完成に重きを置かず、プレゼンテーションに力を注ぐことにして卒論発表会を始めた。
今年は全員がパソコンによるプレゼンと言うことになった。
思い返すと1期生の頃はまだまだパソコンは一般的ではなくてワープロを使っている学生が多かった。
当時はパワーポイントを使ったプレゼンなど考えもしなかった。
我々指導する側がパースエイションというソフトを使ってスライドを作っていた時代だったからだ。
それから考えるとプレゼンの在り方は飛躍的に進化した。
昨日の学生の発表もほとんどの発表が十分学会発表にも耐えられるような見事なものだった。
ソフトが良くなったのか学生のレベルがアップしたのか分からないが明らかに進歩している。

私がスライド作りを始めたのは1985年の医学部卒業後医局に入局してからである。
当時はすさまじかった。
発表が決まるとまず和文タイプでガッチャン、ガッチャンとスライド原稿を打つ。
それを自前のニコン一眼レフで撮影する。
撮影したフイルムを暗室にこもって自分で現像する。
現像できたフイルムを天井に吊して乾かす。
乾いたら6枚ずつ位に裁断して、それを特殊なフィルムに重ねて紫外線を照射する。
その後、その特殊なフィルムをアンモニアのケースに入れておくと下地がきれいなブルーに変色して文字が白く抜けたフィルムができる。
これを一枚一枚ハサミで切り離してスライドホルダーにマウントする。
これをローラーにかけてスライドのできあがりである。

これとは別にカラースライドは色紙の台紙に焼いた写真を貼り付けて文字を書き、それをリバーサルフィルムで撮影して現像に出していた。
私は整形外科に所属していたので、教授はお金をかけてレントゲンフィルム自体をコピーしてそれを切り貼りして文字を書き込みシャウカステンにかけて撮影するという豪華なスライド作りもされていた。

自分の発表スライドを作ることは希であったが、教授の方針で何でも自分でできなければ一人前ではないということで、先輩の指導を受けながらスライド作りを極める毎日だった。
私の人生でフィルムの現像を行ったのは後にも先にもあの頃だけである。

今からは考えられないような手間と予算をかけていたのである。
その後、簡単にきれいなスライドが作れるMacのシステムが登場して、我々は驚喜した。
それも今となっては昔話である。

いずれにしても一旦発表用のスライドを作って予行を行い、教授から指導を受けて作り直しとなると徹夜はあたりまえだった。
それに比べると今の学生は楽ちんだ。
あっという間にスライドなど修正できる。
私も最近はスライド100枚くらいの講演は何と言うこともない。
これまでに作ってきたスライドを流用してアレンジすればあっという間にできてしまう。
全く世の中はどこまで進化するのだろう。

話が飛んでしまったがとにかく4年生はご苦労様。
後は早く卒論を提出して国試の勉強を頑張って下さい。
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海外出張手配

2008-11-24 | 研究・講演
来年2月のORSに参加するのに、少し気が早いようにも思うが、航空チケットとホテルの手配を済ませた。
ホテルは会場のすぐ近くで歩いていけるところが取れた。
今回のORSはホームページを見ると下記のようにアナウンスされている。

55th ANNUAL MEETING
The Venetian Hotel-Resort-Casino
Sands Expo Convention Center
Las Vegas, Nevada
February 22-25, 2009

ところが、ガイドブックを買ってきてベネチアンホテルにコンベンションセンターがあるのかと見てみると書いていない。
一方、少し離れたヒルトンホテルの隣には巨大なコンベンションセンターがある。
これは何かの間違いかと思い、ネットでいろいろ検索した結果、ヒルトンホテルの近くのコンベンションセンター以外に、Sands Expo Convention Center というものがラスベガスのど真ん中にあることが判明した。
たしかにこれはベネチアンホテルに隣接している。

しかし、一人で学会に行って超豪華なリゾートホテルであるベネチアンのスイートに宿泊する気にはなれない。
それでも経験上学会の時に泊まるのは会場に近くて歩いていけるホテルが絶対楽である。
学会で疲れたらホテルの部屋に帰って休むこともできるからだ。
時差に弱い私には特に重要なポイントだ。
そこで、会場からワンブロック離れたリーズナブルなホテルを確保した。

最近はネットが発達しているおかげでこういった比較検討や予約申込は本当に楽になった。
後は申込の確認書をプリントアウトして到着時に提示するだけでよい。
昔国際電話で予約していた頃、カナダのホテルに到着したら予約がキャンセルされていたことがあったが、そんな事故もほとんど起こらなくなった。

ネットで検索しているうちに昔一度だけ行ったラスベガスの土地勘がほとんど戻ってきた。
こういった面ではインターネットは本当に役に立つ。
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岡山大学医学部で講義

2008-11-18 | 研究・講演
今日は岡山大学医学部で4年生に整形外科の統合講義の中で運動機能学の講義を行った。
今回は例年に比べて少し分かりやすい一般的な内容にして講義を行った。
そのためか学生の食いつきも良く、後から何名かの学生が質問に来て、そのうちの一人はUSBメモリを持ってきて講義スライドのデータを欲しいと言ってきた。

運動機能学の講義は基礎的な物理学の説明から始まる。
人体の中での力学、すなわちバイオメカニクスが講義の中心課題である。

今回学生に質問して、医学部学生も最近は物理学を入試で選択せずに他の理科科目受験で入学してくる学生が増えているとのことで、物理が分からないと言う学生が多いのだそうだ。
生物学を知らずに入学するよりはましかもしれないが、一生、運動方程式も知らずに人生をすごす医師というのもかわいそうな気がする。
教養というのはいくらあっても邪魔にはならない。
ゆとり教育の弊害がここにも見られる。

しかし、今回学生と少しだけ話をして感じたのは、昔なら運動機能学の講義などは医学の傍流でほとんど無関心という感じがあったのに、最近は高齢者の介護問題などが切実な課題となってきていることから、リハビリテーションの基礎となる運動学の重要性に気づく学生も増えてきていると言うことである。

今日は、授業の後、岡山理科大学で研究打ち合わせがあったので少し急いでいたのだが、たくさん質問をぶつけてくる熱い学生がいて、しばらく時間が取られた。

ちょっと意外だったが、嬉しい誤算だった。

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臨床バイオメカ学会2日目

2008-11-15 | 研究・講演
本日は下記発表を指導している大学院生の宮地君が行った。
座長は幸いよく知っている久留米大学の志波先生であったので好意的に扱って下さった。

「筋電気刺激を利用したClosed Kinetic Chainにおける二関節筋作用の解析」
今回はCKCの状態でハムストリングを電気刺激すると膝伸展が起こることなど、比較的新しい知見を発表した。このテーマはこれからも発展させることができるおもしろいテーマだと思う。宮地君には早く論文を書いてもらわなくてはならない。

今日は午前中のシンポジウムで得ることが多かった。
『新しい可視化技法による病態の動的解析』というテーマであった。
東京慈恵会医科大学高次元医用画像工学研究所の鈴木直樹先生は「骨格並びに骨格筋の四次元的可視化手法の開発とその臨床応用」として光学式マーカーを用いずに動作解析が可能なシステムの紹介があった。後で、たまたま話を聞くことができた関係者の方によると、通常筋骨格系に詳しい専門家であれば体表を観察するだけで、見えないはずの骨格の位置が大体推定できるが、これをコンピューターにやらせるシステムだそうだ。しかし、あくまでも推定であって完全に正しい結果とは言えないようだ。このやり方はまだまだ先が長そうに思う。
一方、慶応義塾大学医学部整形外科の名倉武雄先生は「表面マーカーによるスポーツ時の膝関節運動解析」と題して、最近注目されているPoint Cluster法による膝関節運動解析の説明をして下さった。意外なことに、Point Cluster法によってもskin movementによる誤差は結構あるようで、未だに誤差のない(科学的解析に耐えうる程度の誤差範囲内という意味)動作解析というのは存在しないというのが現状みたいだ。
機器展示ではインターリハが新しい赤外線カメラの展示をしていた。1600万画素で計測周波数は2000Hzまで対応しているという。ミクロの単位で解析ができるのだとか。定価は1台が1千万円!!
いったいこんなカメラを誰が買うのであろうか。
現状ではカメラがいくら優れていてもマーカー貼り付け位置による誤差やskin movementによる誤差が話にならないほど大きいので、マーカーを用いる動作解析が続く限りはほとんど意味がない。
冗談で、
「培養神経細胞の神経突起の先に小さなマーカーを貼り付けたら、このカメラで突起の伸長の様子が解析できるかもしれませんね。」
と言ったらみんな笑っていた。
VICONもこういう現状は十分理解しているとのことで、マーカーレスのシステムの開発に積極的に取り組んでいるそうだ。
もし、マーカーレスで精度高く動作解析ができるシステムが登場したら、きっとその会社が未来のトップカンパニーになるだろう。

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第35回日本臨床バイオメカニクス学会

2008-11-14 | 研究・講演
大阪で開催されている日本臨床バイオメカニクス学会に参加している。
今回の会長はACL再建では日本で最も有名な史野根生(しのこんせい)先生である。
私は最初はしのこんじょう先生かと思っていたが、迫力のある先生である。
一番最初に史野先生にお会いしたのは、アメリカ留学中のオーランドで行われたORSの会場で、後輩の阿部先生が鞄持ちで一緒に来ていて紹介してもらったときである。

今日一番印象に残ったのはACL再建術のシンポジウムであり、日本を代表する臨床医と研究者が分かりやすく現在のトピックを説明して下さった。
ACL研究は未だもって分からないことが多く、まだまだ研究の余地は大きいと言うことが良くわかった。
ACL再建術は日本が世界をリードしており、カダバ(新鮮死体)がふんだんに実験に使用できるアメリカに引けをとっていないのはすばらしいことだと思う。
アメリカに留学していた頃はACLは4本のバンドルから構成されていると学んだように記憶しているが、現在は3本とされているようだ。
日本を代表する研究者の間でも混乱があり、その3本のバンドルの名称が未だに定まっていないのは意外であった。
史野先生はACLは膝伸展位で前方のバンドルと後方のバンドルに分かれ、前方のバンドルが内側と外側に分かれるのでAMとALそれにPLとすればすっきりするのではないかとおっしゃっていた。

いずれにしても今回のシンポジウムに参加して、現在の解剖学的ACL再建術の流れが良く理解できたように思う。
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救急処置「なぜ・なに事典」外傷編1 重版決定

2008-11-13 | 研究・講演
救急処置「なぜ・なに事典」外傷編1(閉鎖療法を中心として)
編著:大谷尚子・中桐佐智子・岡田加奈子
著:河村顕治
東山書房(京都), 2005.3

この本は養護教員を対象に書いたものだが、東山書房はその専門書店であり、非常に専門的な図書であるにもかかわらずよく売れた。
現在、第2版第2刷であるが、在庫僅少で重版が決定した。
この調子だと、確実に1万部は達成できそうだ。

初版執筆からは4年近く経過したので、今回の重版では新しく登場した創傷被覆材のことを追加させてもらうことにした。

消毒しない傷の治療法もだいぶ市民権を得てきたようで、今でも初めて知ったという人はびっくりするが、拒絶反応は確実に少なくなってきているように感じる。

マスコミにも時々取り上げられており、痛くない良心的治療が普及するのは非常に良いことだと思う。
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パソコンウイルス

2008-11-12 | 大学
学科内がパソコンウイルスで大変なことになっている。
卒論締切を控えて学科の学生用パソコンがウイルスで全滅したという。
私はMacだから大丈夫と思っていたら、このウイルスはUSBメモリを開いただけで感染すると言うではないか。

にわかに動作解析のパソコンが心配になった。
ついこの間学生が卒論のためにUSBメモリを突っ込んでいた。
感染が怖いのでネットにはつないでいないがUSBメモリでうつるとなるとかなりやばい。

すぐに確認作業をやってみた。
ネットに出ていたやり方を試してみたら、一応大丈夫のようだった。
やれやれ。

世の中ただですら疲れるのに、こんな迷惑なウイルスをばらまいたやつは許せない。
世界中の迷惑を被った人の被害を足したら懲役千年くらいが適当かもしれない。
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第 44 回日本理学療法学術大会演題登録

2008-11-12 | 研究・講演
昨日、指導している大学院生2名に第 44 回日本理学療法学術大会に演題登録を行わせた。
締切ぎりぎりで、先週気付いて急遽抄録を書かせたものである。
昨日午前中に、院生が作ってきた抄録に手を加えて、午後2時の締切にぎりぎり間に合った。
最近の院生は欲がないのか、あまり発表に熱心ではない。
学会参加の面白さがまだ分からないのだろうと思う。

今年からの大きな変更点として、人を扱う研究に関しては抄録の中に倫理委員会の許可を受けて行った研究であることを明文化することが義務づけられたということがある。
とうとう国内学会でもこういうことになってしまった。
これから研究を行うには全て倫理委員会の許可の下に行わないと学会発表すらままならないということになる。
幸い、今回の2つの演題はきちんと倫理委員会にかけていたので何の問題もなかった。

この流れで行くと、通信制の院生の研究課題も倫理委員会にかけなくてはならないし、学部のゼミ生の研究もかけなくてはならない。
おまけに、ちょっと歩行分析を行おうと思っても、それが学会発表に結びつく可能性があるなら倫理委員会にかけておくということになる。

年がら年中、りんりりんりということになり、鈴虫が1年中鳴いているようだ。
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ORS 55th Annual Meeting Abstract Notification

2008-11-11 | 研究・講演
10-Nov-2008

Dear Prof. Kenji Kawamura:

Congratulations! Your abstract, entitled "Tibiofemoral Joint Reaction Force during Isokinetic Closed Kinetic Chain Exercise of the ACL Reconstructed Knee" has been accepted for the ORS 55th Annual Meeting, February 22-25, 2009 in Las Vegas, Nevada.


ORSから演題採択通知のメールが届いた。
こういうメールは読んだ瞬間に気分が高揚する。

実は今回の抄録は、ほぼ1日で書き上げてネイティブのチェックも受けずに登録したので、採択されるかどうかは五分五分くらいの確率だと思っていた。
それでも今回は1つだけに賭けたので採択率は100%である。
先日応募した科研費も同じように採択されたら嬉しいのだが。

今度のORSはラスベガスである。
きっと楽しい学会になると思う。
ハーバードからリーも参加するはずなので久しぶりに会えると思う。

学会会期はちょうど学内の研究発表会と重なるので、代理を共同研究者の院生に任せるつもりだ。
発表原稿は一応作って残していくので問題ないだろう。

年末まで2ヶ月を切ったが、ORS参加を心の支えにして乗り切ろう。
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筑紫哲也さん死去

2008-11-10 | Private
筑紫哲也さんが7日に亡くなった。
父と同じで肺癌だった。

筑紫哲也さんで思い出すのは、医学部に入学した頃、それまで受験勉強ばかりで社会常識に乏しいと自分で反省していろいろと本や雑誌を読むようになり、朝日ジャーナルも時々読むようになったのだが、ちょうど筑紫さんが編集長になり独自の切り口で雑誌を作り始めていた。
私自身も若かったし、筑紫さんの編集した朝日ジャーナルは時代を感じさせる刺激的な雑誌だった。

その後、テレビのメインキャスターに転身したが、テレビはたまに目にする位で、私にとっては筑紫哲也さんと言えばやはり朝日ジャーナルが思い出される。

ご冥福をお祈りします。

最近、親しんだ有名人の訃報に接することが多いように感じる。
歳をとったと言うことか。
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科研費申請2

2008-11-06 | 研究・講演
今日ついに共同研究者のものも含めて申請が完了した。
細々したミスが見つかり、昨日提出した自分の分も再度修正して申請し直した。

これで、来春の結果を待つばかりだ。

研究費を申請し、研究し、発表論文化を繰り返す。
いつも回り続ける。
止まってはいけない。
時に自分のしていることに疑問を持ったりもするが、少なくとも悪いことをしているのではないのだからやり続ける。

何事も継続が大事だ。
つまらぬことでも長年やっていると形が整ってくると言うことはある。
この歳になるとそういったことも実感として分かってくる。

継続こそ力なり。
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科研費申請

2008-11-05 | 研究・講演
共同研究者の申請書作成が遅れたために、学内締切を延ばしてもらい、やっとの思いで先ほど自分の申請書だけは申し込むことができた。
今回は電子申請で結構苦労したので、来年度以降のために試行錯誤の経過を記録しておく。

まず、学振からダウンロードしたワードファイルだが、いきなり研究室にあるデスクトップのMacでは書式が乱れ、まともに表示できない。不思議に途中から古いPowerBookG4では同じソフトを使っているにもかかわらずきれいに表示されるようになった。
ということはPowerBookG4を新しいMacBookに更新したらうまく申請書を書けなくなる恐れがある。

PowerBookG4で完成させた申請書を新しいAcrobat ProでPDFに書き出して申請したら、はねられてしまった。
容量は規定通り3MB以下にしてある。
良く指示を読むと学振からダウンロードしたワードファイルかそれをそのままPDFにしたものしか受け付けないと書いてある。
そこで、ワードで別名で保存からPDFを指定して書き出した。
こうすると何故か書式が崩れて書いた文章が枠からはみ出るところが出てくる。
素直に見たまま変換してくれればよいのにワードではそれができないのである。
修正してPDFの書き出しを繰り返し、やっと枠に収めたPDFファイルが完成した。
やっとの思いで申請したら、不思議なことにワードでは3MB以下だったファイルがPDFでは3MB以上になっており、またはねられてしまった。
本当にいやになったが、今日中には片を付けたいのでさらに修正して申請した。

学内の担当事務の方に申請した旨を伝えてチェックをお願いしたところ、しばらくして電話があり、一部ケアレスミスが見つかった。
申請を解除してもらって、もう一度修正を加え再申請した。
今度はOKであった。

科研費の申請は年々書く量が増え、申請の手間がかかるようになってきている。
今回からは共同研究者からは申請前に承諾書を取っておくことになった。
この傾向が10年続いたら、アメリカのグラント申請のようなとんでもないことを要求されるようになるかもしれない。

これで、骨休めをしたいのだが、共同研究者の申請書がまだ1部残っている。
明日、それを片付ける見込みである。

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通信制大学院スクーリング

2008-11-03 | 大学
せっかくの連休だが休むわけにはいかない。

働きながら学費を納めて懸命に研究している通信制大学院生の指導については悩むことが多い。
通ってきている通学制の院生については面と向かっていろいろと雑談することもできるし、時間も融通をつけて指導できる。
大学にある高度な研究機器もフルに活用できる。
しかし、何もない病院で研究するのを支援するとなるといったいどうしたものか頭を抱えてしまう。

私の場合はCKCをテーマにした研究を希望する学生が多いのだが、今回の研究指導で家庭用のデジタル体重計を使ってCKCの筋力を評価するということに取り組んでみることになった。
この研究がうまく行けば、今後は同じやり方でいろいろな研究が一般の病院でも可能になるのではないかと期待している。

院生の指導については我々教員の負担もあるが、本人達がずいぶん苦労しているので、何とか良い形で卒業できるよう手助けしてあげたいと思う。
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