河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

豊橋創造大学大学院健康科学研究科『第2回健康科学セミナー』

2012-02-28 | 研究・講演
豊橋創造大学大学院で講演を行った。

内容はこれまで私が行ってきた研究の話である。
題目『Closed Kinetic Chainにおける二関節筋のメカニズム』

今回の講演は直接招待してくれたのは以前から親交のある金井教授であるが、大学院健康科学研究科長の後藤勝正教授が主にもてなしてくださった。
情報ビジネス学部の三好哲也教授も参加してくださった。

講演には近隣の理学療法士の方もたくさん来て下さり、小さな教室で講演を行うと予想していただけに、嬉しい驚きであった。

講演の後は金井先生、後藤研究科長、三好教授他、若手の教員や大学院生も一緒に懇親会を開いて下さった。

忙しい日常の中で、他の世界と触れられる貴重な時間だった。
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回復期リハビリテーション病棟入院料の新たな評価

2012-02-28 | 医学・医療
県立広島大学人間福祉学科教授の住居先生から今春の医療費の改定内容を聞いて少し考えさせられた。

現代社会で最も求められながら若い人から敬遠されているのが介護の仕事である。
今回の改定では回復期リハビリテーションで社会福祉士の評価が格段に上がっている。

「回復期リハビリテーション病棟入院料1」というものが新設され、その施設基準は以下のようになっている。

(1)回復期リハビリテーション病棟入院料1
[施設基準]
① 常時13 対1以上の看護配置があること。(看護師7割以上、夜勤看護職員2名以上)
② 常時30 対1以上の看護補助者の配置があること。
③ 専任のリハビリテーション科の医師1名以上、専従の理学療法士3名以上、作業療法士2名以上、言語聴覚士1名以上、専任の在宅復帰支援を担当する社会福祉士等1名以上の配置があること。
④ 在宅復帰率が7割以上であること。
⑤ 新規入院患者のうち3割以上が重症の患者(日常生活機能評価で10 点以上の患者)であること。
⑥ 新規入院患者のうち1割5分以上が「一般病棟用の重症度・看護必要度に係る評価表」のA項目が1点以上の患者であること。
⑦ 重症の患者の3割以上が退院時に日常生活機能が改善していること。


③ がポイントで、「専従の理学療法士3名以上、作業療法士2名以上、言語聴覚士1名以上、専任の在宅復帰支援を担当する社会福祉士等1名以上の配置があること。」というのは画期的である。
社会福祉士の需要は格段に向上するはずである。
住居先生によれば、生活保護者が200万人を超えており、行政の福祉職として社会福祉士の求人も相当多いのだそうだ。

これからは大学においても社会福祉士を目指す学科は人気が出そうだ。
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順正学園学術交流コンファレンス

2012-02-26 | 大学
学園内の発表会である順正学園学術交流コンファレンスが昨日から行われている。
延岡と高梁で交互に行われているのだが、今年は高梁の順番で昨日は『教育部門』の発表が行われた。
本日は『研究部門』の発表が朝から行われた。


① 9:10~ 『少年マガジン』における読者の研究
-創刊当初(1959 年~1962 年)における誌面内容の構成とマガジン愛読者の関心に注目して-
吉備国際大学 心理学部 子ども発達教育学科 田中 卓也
② 9:35~ 地域における要支援・要介護高齢者のペット飼育とその支援に関する研究~ナラティブ・アプローチの視点から~
九州保健福祉大学 社会福祉学部 臨床福祉学科 加藤 謙介
③ 10:00~ 信念対立解明アプローチとは何か
吉備国際大学 保健医療福祉学部 作業療法学科 京極 真
④ 10:25~ 生体インピーダンス法による「むくみ」の客観的評価法の検討
九州保健福祉大学総合医療専門学校 鍼灸学科 木村 美保
⑤ 10:50~ 触覚性を重視した幼児のための粘土遊び環境
吉備国際大学 文化財学部 アニメーション文化学科 前嶋 英輝
⑥ 11:15~ 糖尿病患者の冠動脈バイパス手術における心バイパス血管れん縮のリスクファクター解明
九州保健福祉大学 薬学部 薬学科 金井 祐
⑦ 12:40~ 超高齢脳卒中患者における回復期リハビリテーションの介入内容に関する検討
吉備国際大学 保健医療福祉学部 理学療法学科 平上 二九三
⑧ 13:05~ シナマオウEphedra sinica と関連マオウ属植物のDNA 解析
九州保健福祉大学 薬学部 薬学科 垣内 信子
⑨ 13:30~ 突然変異によって出現した新しい不老長寿遺伝子の発見
吉備国際大学 保健医療福祉学部 作業療法学科 加納 良男
⑩ 13:55~ 高気圧環境下の自律神経系作用と末梢循環への影響
九州保健福祉大学 保健科学部 臨床工学科 右田 平八

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岡山大学 沈建仁教授の研究がサイエンス誌の「2011年科学10大発見」に選ばれる

2012-02-24 | 大学
既に、昨年末に報道された内容なのだが、あまり正確には理解していなかった。
今朝の山陽新聞に沈建仁教授の東京でのシンポジウムの内容が紹介されていたので改めて注目した次第である。

先日の科学技術振興機構(JST)の説明会でも沈建仁教授の成果は成功事例として紹介されていた。

沈教授らの研究成果は、昨年4月にネイチャー誌に発表されたもので、高効率人工光合成システムの構築によるエネルギー問題や環境問題の解決への貢献が注目されているとのことである。

科学研究費が幅広い分野の基礎研究のボトムアップを狙ったものであるのに対して、JSTの補助金は国の政策に沿って戦略的に重点化している研究課題を推進するトップダウンの研究を行うものである。
人工光合成などというものが成功したらエネルギー問題は一気に解決するので、まさに国策に沿う研究と言えるだろう。


昨日、私と加納先生とで我々が国際出願している特許を権利化するために、JSTの担当者の方と面談を行ったのだが、特許化も論文化も本当に疲れる仕事である。
それでも加納先生のこれまでの仕事の集大成なので、願わくば沈教授に次いで、岡山から優れた研究成果を世界へ発信したいと願っている。
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オープンリサーチセンター研究成果報告書

2012-02-22 | 保健福祉研究所
過去5年間に渡って行ってきたオープンリサーチセンター整備事業(保健福祉研究所)の研究成果報告書をまとめ上げ、印刷をするために用度課へ提出した。
3月末までに製本して各方面に配布する必要があるのでぎりぎりのタイミングである。
補助金を適切に使用するために3社以上の業者から相見積もりを取って発注するので時間がかかる。
ここのところこの成果報告書をまとめていて非常に忙しかった。
新聞記事や写真等の資料を含めると140ページほどにもなった。
これでやっとこの補助金に関しては一仕事が終了したことになる。
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平成23 年度大学-JST 意見交換会

2012-02-21 | 大学
独立行政法人科学技術振興機構(JST)が行う平成23 年度大学-JST 意見交換会に参加するために本日は大阪出張。
私の立場は順正学園 理事長室付 学外連携室 室長

1.日時:平成24 年2 月21 日(火)13:00 から17:00 まで(開場12:30)
2.会場:千里ライフサイエンスセンター ライフホール
大阪府豊中市新千里東町1-4-2(別添案内図参照)
3.議題:
(1)ファンディングプログラムについて
(2)知的財産支援施策について
4.出席者(予定):
(1)文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長 池田貴城
文部科学省 研究振興局 基礎研究振興課長 内丸幸喜
(2)各大学の知的財産、研究開発、産学連携関連ご担当の理事・副学長、部門の
責任者
(3)科学技術振興機構 理事 小原満穂
知的財産戦略センター長 阿部博之 他
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通学制大学院保健科学研究科入試

2012-02-18 | 保健科学研究科
午前中、大学を会場として通学制大学院保健科学研究科の入試を行った。
今回は博士課程受験者が4名であり、科目試験2科目と面接試験を行った。

午後は岡山駅近くのホテルで、理学療法学科の臨床実習委員会(スーパーバイザー会議)が行われた。
年々卒業生の出席が増えていくようだ。
千葉からはゼミ生の齋藤君が来ていた。
彼は私を驚かそうとしていたようだが、あいにく来ることは学科会議で聞いていたのでびっくりはしなかった。

学科の横井先生が、先日の和田先生の講演をヒントに「知と知恵の循環」、「暗黙知と形式知」等をキーワードとして「自ら学び続ける理学療法士の育成を目指して」という講演をされたのだが、「自ら学び続ける理学療法士」になるには最初の4年間が重要だ。

齋藤君も現在まさにその時期であり、「毎日怒られてばかりいる。」とのことだったが、それは今後の成長のためには非常に良いことだろうと思った。
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和田サロン

2012-02-11 | 大学
昨日の附属研究所シンポジウムで記念講演を行ってくださった本学園理事の和田先生であるが、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校で常任スーパーアドバイザーも務められている。
シンポジウム前日に理事長主催の会食があり、その時和田先生から直接そのお話を聞かせていただいた。
高校生とふれあうのはとても楽しいのだそうだ。

実際にホームページを見てみると和田サロンというものが掲載されており、私でも参加してみたいと思うほど魅力的だ。

また、この高校のホームページには和田先生が日本経済新聞社夕刊「あすへの話題」に掲載中の記事の切り抜きがアップされている。
この記事も非常に興味深い。
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第2回 吉備国際大学付属研究所 合同シンポジウム

2012-02-10 | 大学
午後、第2回 吉備国際大学付属研究所 合同シンポジウムが行われた。

今 我々は何を追いかけているのか
-吉備国際大学の先端研究-

保健福祉研究所・臨床心理相談研究所・文化財総合研究センター・国際社会学研究所

1.日時:平成24年2月10日 午後2時00分~4時15分
2.会場:7号館1階 大講義室(711教室)

3.プログラム 司会  教育開発・研究推進中核センター
    研究推進部門 副部門長 河村 顕治

 開会の挨拶(2:00-2:05) 学長 松本 皓

 記念講演(2:05-2:35)
演題「優れた研究とは、どんな研究だろうか?」
講師 和田 昭允
(順正学園 理事・東京大学名誉教授・理化学研究所研究顧問)
 
 研究発表
総合テーマ「今 我々は何を追いかけているのか-吉備国際大学の先端研究-」

「保健福祉研究所」(2:40-3:00)
  発表1:健康寿命を延伸する新たな遺伝子の発見 演者:加納 良男
  発表2:新しいClosed Kinetic Chain運動システムの開発 演者:河村 顕治

「臨床心理相談研究所」(3:00-3:20)
  発表1:事象関連脳電位(ERP)を指標とした人の認知情報処理過程の研究
      ―顔の認知および展望記憶に関しての報告―  演者:小西 賢三
  発表2:パーキンソン病患者の認知機能の特徴
      ―WAIS-知能検査を用いた検討―  演者:久保 義郎

「文化財総合研究センター」(3:20-3:40)
  発表1:建仁寺塔頭両足院所蔵「明庵栄西像」(室町時代初期)の修復研究
 演者:棚橋 映水
  発表2:ゴッホ「ドービニーの庭」(1890年)と「農婦」(1884-85年)の科学調査
 演者:大下 浩司

「国際社会学研究所」(3:40-4:00)
  発表1:改革開放前の中国農村合作医療制度についての研究
-農村医の養成・研修システム-  演者:路 玉昌
  発表2:中国における経済格差と教育格差  演者:赤坂 真人

 和田理事講評(4:00-4:10)
 
 閉会の挨拶(4:10-4:15) 副学長 下山 進
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吉備国際大学共同研究報告会

2012-02-10 | 大学
午前中、吉備国際大学共同研究報告会が行われた。

私は午前のセッション1の座長と、自分の発表を行った。
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修士論文・博士論文公開発表会

2012-02-09 | 保健科学研究科
修士4名、博士3名の公開発表会を行った。
スムーズに発表が進み、予定時間通りきっちりと終了した。
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ReaD&Researchmapの説明会

2012-02-08 | 大学
科学技術振興機構(JST)と情報・システム研究機構(ROIS)は、全国(大学等の教員を含む)研究者情報の登録・公開サービスである研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)と Researchmapを統合することとし、2011 年3月31 日付で覚書を交わし、 2011 年11 月に新しいサービスが開始された。
これを受け、登録・更新・情報の使われ方等について科学技術振興機構(JST)ReaD&Researchmap担当の方をお招きし説明会を開催した。

午前中の会議が終了した後、すぐに大学の公用車で高梁駅へJSTの講師の方を迎えに行った。

14時~15時30分
講演「使ってみようReaD&Researchmap」
独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
  知識基盤情報部 情報連携基盤担当 堀内美穂様

これまでReadの登録は重要だけれども非常に面倒という印象を持っていたが、改良されたシステムはブログ感覚で使える非常にスマートなシステムになっているように感じた。

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加納先生とのスライド作り

2012-02-07 | 大学
明日が学内の研究所シンポジウムの発表用スライドの提出締切である。
私のものは先週末に何とか仕上げたが、加納先生のスライドが全くできていない。
夕方近くにやっと時間ができて加納先生とスライド作りを開始した。

10分間の発表なのに加納先生は40枚スライドを作る必要があるとおっしゃる。
そんなに作ってもせいぜい20枚しか使えませんといくら説得しても、これ以上少ない枚数では説明することができませんと跳ね返されてしまった。

仕方なくコツコツとスライドを作り始めたが、時間はどんどん過ぎていくし、明日は朝から忙しいしもういい加減にして欲しいと思いながら頑張った。

加納先生手書きの説明図も、イラストレーターできれいに描き直せば見栄えがするが、明日の締切に間に合うはずもなく、そのままスキャナーで取り込んで、
「この方が手作り感があっていいですよ。」
などと、ハウスメーカーの営業トークのようなことを言ってごまかした。

なんとか午後8時頃には形になってきたので、もうこれまでと切り上げた。

後は自宅に帰って何とか形を整えることにする。

いったい何で私がこんな秘書業務をこなさなくてはならないのか、全く訳が分からないが、忙しくて気が変になりそうな1日であった。
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岡山駅前キャンパスで通信制大学院2月入試

2012-02-05 | 保健科学研究科
岡山駅前キャンパスで通信制大学院2月入試が行われた。

前回の時は暖かかったので自宅から徒歩で往復したが、今日は寒くてさすがに歩く気にはならなかった。
そこで、ほとんど使っていない自転車に空気を入れて、往復した。
たまに自転車に乗ると気分がいい。

今回の受験者のうち2名は本学卒業生である。
卒業生が受験してくれるというのは嬉しいものである。
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雪の中を新幹線で東京へ

2012-02-03 | 研究・講演
少し寒さが落ち着いたが、今日は学会の会議のため東京駅地下の会議室へ日帰りで行かねばならない。

午後新幹線に乗ったは良いが、京都から名古屋の間は積雪のため徐行運転を行っている。
今現在、新幹線に乗っているが、窓から見える景色は岡山では決して見ることのできないすばらしい雪景色である。
ざっと30cmくらいは積もっていそうだ。

この様子だと帰りの最終の新幹線も遅れそうで、岡山着は深夜0時をかなり過ぎることになりそうだ。
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