河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

マイナス10度

2016-11-29 | 旅行記
一昨日の遅くにモスクワから自宅に帰宅して、昨日は朝からフルに仕事をして、今日はもうすっかり平常の勤務に戻っている。

今日は、リアナ先生に英語でお礼のメールを出したが、すぐに返信があった。

来年夏には学生を連れて岡山に来られるとのことなので、その時には今回のお返しをするつもりである。


iPhoneに入れたアプリでAccuWeatherというのがあるのだが、これを使うと世界中の現在の天候が分かる。

モスクワは今週は寒くなると聞いていたのでAccuWeatherで確認してみると、現在の気温はマイナス10度で天候はにわか雪とのことである。

今回のモスクワ訪問では、ぎりぎり天候には恵まれた。

マイナス10度ではちょっとやっていけなかったと思う。

リアナ先生に聞いたところでは、モスクワの市民は寒さを楽しむのだそうだ。

寒ければ寒いなりに対策をして、その刺激を楽しむという。

知人でアメリカのサンディエゴに移住したロシア人は、年中暖かすぎて逆に体調を崩しているのだとか。

寒さも刺激として楽しむという姿勢はなかなか面白い。
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無事帰国しました

2016-11-27 | 旅行記
関係者の皆様方には、大変ご心配をかけましたが、今回のモスクワ出張は滞りなく完遂することができました。

内容はこれまでブログに記載した通りですが、得ることの多い出張でした。

アカデミックな仕事をしていても、なかなかロシアとは接点がなく、今回の出張も不安でいっぱいでしたが、モスクワは素晴らしいところでした。

食わず嫌いで人生を狭めるのではなく、どんなところでもまずは行ってみるべきと言うことを感じました。

何事も知らないよりは知っていた方が選択肢は広がります。

これからはロシアとの共同研究の可能性なども模索していきたいと思います。

これを持って、今回のモスクア出張のご報告とさせて頂きます。

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仁川国際空港にて

2016-11-27 | 旅行記
モスクワを飛び立って、うとうとと寝ていたらすぐに仁川国際空港に着いた。
今回も2列並びのシートで隣は乗客がおらず、2席分を使えて快適だった。
冬のモスクワ旅行はこういったメリットもあるのだと言うことに気付かされた。

今回のモスクワ出張を振り返って、なにひとつトラブルもなく(実は1つトラブルがあったのだが、ちょっと書けない)、有意義な出張になったと思う。

おそらく、今回の出張がなければロシアには生涯一度も行くことがなかったと思うし、ずっとソ連のイメージでロシアを見続けていたと思う。

モスクワの市民は意外に開けており、自由に生活を楽しんでいるように見えた。

リアナ先生とタクシーに乗ったとき、運転手とリアナさんがマシンガントークを始め、何を言っているのか全く分からず取り残されていたのだが、後で聞くと運転手が新しいモスクワ市長のことを盛んに批判していたのだという。

どういうことかというと、プーチン大統領が最近シベリアから新しい市長をモスクワへ連れてきたのだが、新市長は新しく自分の方針でいろいろなことを始めた。
その1つが道路の改修工事で、以前は部分的に順番に工事をしていたのが、モスクワ中で一斉に改修工事を始めたのだそうだ。
そうすると、車が多すぎてただでさえ渋滞するモスクワが、工事中は道路を閉鎖するものだから全く機能しなくなってしまったのだとか。
タクシーの運転手はこの新しい市長の状況判断の甘さを盛んに批判していたのだという。

短い滞在の中でも、こと政治に関してはいろいろ問題がああることは分かった。

しかし、少なくともモスクワに関しては高級車があふれ、ブランドショップが到る所にあり、巨大なショッピングモールがあり、豊かな生活を楽しんでいるように見えた。

今回の出張目的であった研究所にしても、日本であれだけの設備を持つ研究所で、しかも診療も行っているというところは見たことがない。

考えてみればロシアは日本海をはさんだ隣国だし、もっともっとお互いに交流すべきと思った。

安倍首相とプーチン大統領の会談が良い結果を生むことを希望している。
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雪のシティ

2016-11-26 | 旅行記
今回、モスクワのホテルから空港へはリアナ先生の息子さんに車で送って頂いた。
モスクワに来るまで全く予想していなかったのだが、今回はリアナ先生ご一家に何から何までお世話になった。

リアナ先生の息子さんのイワンさんは、初めてお会いしたがなかなかのイケメンで、日本語も完璧である。
なぜかというと子どもの頃に一家で岡山で過ごしているからである。
当時の自宅は岡大の敷地内にある官舎で、小学校は津島小学校、中学は京山中学へ通ったのだとか。
その後も、時々日本へ行って日本語を忘れないように努力しているそうだ。

さすがに若いので、リアナ先生よりも最近のモスクワの動向に詳しい。
わざわざ寄り道をして、新しいモスクワの姿を見せてくれた。

クレムリン近くのアホートヌイ・リャト地下ショッピングモールにびっくりしたという話をしたら、意外に、あそこは人気がなくて誰も行かないんですよとのことだった。
実際イワンさんはすぐ近くに住んでいるのにこの数年間は一度もアホートヌイ・リャト地下ショッピングモールへ行ったことがないのだそうだ。
その代わりに、郊外にできている新しいショッピングモールへ出かけるとのことだった。
実際に車からそうしたショッピングモールが見えたが、実に広大で、家族で出かけて1日過ごしても飽きないのだそうだ。

一番驚いたのは、シティである。
ロンドンのシティに習ってモスクワが現在建築中の金融の中心街である。
今回はモスクワ中心部の古い街並みだけを見ていたので、こんな最新の高層ビル街が建設されていることは全く知らなかった。

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雪のクレムリン

2016-11-26 | 旅行記
シェレメチェヴォ国際空港にチェックインして飛行機の搭乗待ちをしながらこれを書いている。

今回のモスクワ出張は天候には恵まれたのだが、最終日は雪になった。
ただ、気温は暖かく降った雪はすぐ溶ける程度である。

朝一番で荷物だけ預けてホテルをチェックアウトして、クレムリンに向かった。
できることなら一目クレムリンの中を見ておきたい。

チケット売り場に向かってクレムリンの外壁沿いの公園を歩いていると若い警備兵が立っていた。



さらに歩いて行くと警備兵の行進に出会った。



チケット売り場は分かりにくく、事前に確認していたのだが、クレムリンのすぐ前にある派手な建物である。
中に入ってもいろいろな売り場があり、どこに並んだら良いのかよく分からない。
事前申し込みをしてチケットを受け取る窓口もあり、少し迷ってこのあたりだろうと見当をつけて並んだ。
チケットの売り出し開始は9時30分で30分ほど並んだ。



苦労して手に入れたチケット。



内部に入るとこんな感じである。
待つ間に雪に凍えて、入ったと思ったら、すぐにぐるりと歩いて外に出てしまった。





外に出て、外壁沿いの公園を歩いた。
雪のクレムリンも趣があってなかなかいい感じだ。
これでボルシチも食べてクレムリンも見たし思い残すことはない。





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ボルシチとピロシキ

2016-11-25 | 旅行記
ミッションが完了し、ロシアに来てボルシチを食べずに帰ると笑われますよというリアナ先生に、評判のカフェに連れて行っていただいた。

これは代表的なボルシチだそうだ。ついてきたサワークリームをたっぷりかけて頂く。
とてもおいしかった。



リアナ先生曰く、ピロシキのないボルシチはあり得ない。
ご飯と味噌汁のような関係だろうか。
このピロシキは、ちょっと標準から外れていて、餃子のような形をしていた。
これもとてもおいしかった。


電飾で飾られたカイズネスキー通りを歩いてホテルに帰った。
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Institute of Neurology of Russian Academy of Medical Sciences 訪問

2016-11-25 | 旅行記
ついに今回のロシア訪問の目的である Institute of Neurology of Russian Academy of Medical Sciences を訪問した。

リアナ先生のアテンド付きである。

到着後、ミーティングルームに案内され、しばらく日本とロシアのニューロリハビリテーションの差異についてディスカッションを行った。
時間も限られているし、実際に施設を見学しながらディスカッションする方が良いと言うことで、施設のエクスカーションを行ってもらった。

以下に示すのは長い案内の中のほんの一コマの写真である。とにかく、最近話題になる装置は全部あった。


私がこの施設のホームページを見て驚いたLokomatであるが、実際に来て見ると1つの部屋の中に2台のLokomatが置いてあり、さらに驚いた。



一番面白かったのがこの装置で、天井に2台のプロジェクターと2台のカメラが固定してある。


実際に人が歩くと、その人の動きをカメラが捉えて、床に投影された仮想の子犬がその足元を追いかけていた。
実際に見ると非常にリアルで動きがかわいく、癒やされる。
他にもいろいろとプログラムがあり、浅瀬を歩くと足元からさざ波がわき起こるソフトとか、花がばらまかれるソフトとか無数のことができる。



これは経頭蓋磁気刺激装置。



次はBMI(Brain Machine Interface)であり、脳波を計測してそれをもとにロボットアームを動かしたりするシステムである。



最後にミーティングルームに集まって、見学後のディスカッションを行い、記念写真を撮影した。
仕事の邪魔をしたのにもかかわらず記念のプレゼントまで頂いてしまった。
左からAnton Klochkov先生、Elena Gnedovskaya先生、私、Natalya Suponeva先生。
このメンバーで、10月21日にテレビ会議を事前に行ったのである。
ロシア側の責任者は私の右に立っている長身で美人のElena Gnedovskaya先生である。
何とか名前を覚えようとしたがエレナは分かってもラストネームが読めない。
リアナ先生に聞くとグネドフスカヤと読むらしいが、ロシア人でも発音しにくい名前だそうだ。
これを機に、共同研究などできるとありがたいのだが、何か具体的にテーマがあれば可能であるというお返事をいただいた。
何とかミッションは果たせたように思う。
ちなみに私の足元が青いのは、この施設は病院と研究所を兼ねているため、訪問者の靴にカバーをかぶせるのがルールだからである。
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モスクワ3日目

2016-11-25 | 旅行記
3日目となりだいぶモスクワにも慣れてきた。

どうしても時差の関係で夜は早く眠たくなるし、朝は早く目覚めてしまう。

午前中にクレムリンへ行ってこようかと思ったが、昼には研究所へ向けてホテルを出なければいけないのでやめることにした。
目的は観光ではないのだから。

朝起きて外を見るとみぞれのような雪が降っていた。

朝食を食べて、ちょっとミネラルウォ—ターを調達しがてら、近くを散策してみた。


ホテルの前のカイズネスキー通りはきれいな石畳で、みぞれで湿っていた。



ホテルの右前にはカルチェのお店があり、クリスマスバージョンできれいにデコレートされている。
夜は電飾でもっときれいになる。



近くに見つけた小さな雑貨店で、ミネラルウォ—ターを買ってきた。
これまでコンビニのような店は見当たらなかった。
昨日は何も考えずに見慣れたevianを買ったら、あとで日本円で500円以上していることに気がついた。
今日は何だかわからないロシアのものを購入したら40ルーブルだった。70円くらいか。
ロシアはやっぱり輸入品が高いようだ。
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アホートヌイ・リャト地下ショッピングモール

2016-11-24 | 旅行記
リアナ先生とモスクワ大学を目指して歩いているとき、リアナ先生がクレムリンの前のマネージナヤ広場を指さしてあれが地下ショッピングモールの屋根と教えてくださった。
何のことかと思って見ると、丸いドームのようなものが見えた。

夜になって、一人で散策していると、その地下ショッピングモールの入口らしきものがあった。
興味を惹かれて入ってみると、そこは地下3階まである巨大なショッピングモールであった。

外から見えたドームのような屋根は、吹き抜けになっており、その地下3階は食事コーナーになっていた。

そして、地下3階にはユニクロも入っていた。

看板にキリル文字が書かれていることと、人々が寒そうな重装備の服装をしていることを除くと、ここがアメリカのショッピングモールだと言われてもそのまま信じてしまいそうである。

ソ連時代の面影はどこにもない。

リアナ先生が以下のようなことをおっしゃった。
昔のソ連時代にもいいことがあった。
あの頃は人々はものを大事にして、その寿命まで使い切った。
今は、季節毎に新しくものを購入するようになった。
常に新しいものを求めている。
精神面では昔の方が豊かだったような気がする。
















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グム百貨店

2016-11-24 | 旅行記
クレムリンと赤の広場に面してグム百貨店があるが、夜になるときれいにライティングされている。

百貨店の中にもクリスマスツリーの飾り付けがあったりしてとてもきれいである。

11月のこの時期は、寒くてロシア観光には不向きなシーズンとされているが、このデコレーションを見ると意外とこの時期は観光には適しているのではないかと思う。
キリスト教圏のクリスマスシーズンは本当にきれいである。











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クレムリン散策

2016-11-24 | 旅行記
リアナ先生と別れて、一人でクレムリン周辺を散策した。
今日はクレムリンは閉鎖されており、中に入ることはできない。
まだ午後5時前後なのに既に暗くなっている。
しかしそのおかげでライティングがすごくきれいである。











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モスクワ大学訪問

2016-11-24 | 旅行記
日本で今回のモスクワ旅行の準備をしているとき、時間があればモスクワ大学へ行ってみたいと思った。
日本で言えば東京大学である。
しかし、市の中心部からは少し離れているし、第一本館には許可がなくては入れないとガイドブックに書いてあるので、はなから訪問は諦めていた。

ところが、リアナ先生はモスクワ大学の教授なのであった。
実は、私は今回モスクワに来る前にはリアナ先生のことは全く理解できていなかった。
理事長が提携したロシアの先生だと言うことは当然知っていたし、リアナ先生が日本を訪問したときに、岡山駅近くの本学園が経営するクリニックで一度お会いしたことがあったが、全く記憶に残っていなかった。

ロシア日本教育センターを訪問した後に、リアナ先生がモスクワ大学に連れて行って下さるというので好意に甘えることにした。

ガイドブックによるとモスクワ大学はロシアにおける東京大学であり、モスクワ大学だけはコネでは入れないとのことである。
リアナ先生はグルジア出身だそうだが、モスクワ大学に学び現在は教授となっておられる。

こちらに来るまで全く知らなかったが、モスクワ大学はハイル・ロモノーソフという科学者が1755年に創設したそうで、リアナ先生の解説によると若い頃、学問に対する情熱が旺盛でシベリアからモスクワまで徒歩で出てきたのだとか。
モスクワ大学はもともとクレムリンの北側に創設されたが、1953年にスターリンが郊外の雀が丘に移転してしまった。
ところが、ジャーナリズム学部、心理学部、アジア・アフリカ諸国研究所などの一部の学部は今でもクレムリンの北側に残っているのである。
そして、リアナ先生の所属はアジア・アフリカ諸国研究所なのであった。
自分の研究室から毎日クレムリンが見えるなんてあり得ない世界である。

そういうわけで、ロシア日本教育センターから徒歩でモスクワ大学へ向かった。


リアナ先生と一緒なのでフリーパスで大学内に入ることができた。



これがモスクワ大学創設者のハイル・ロモノーソフの銅像。



教職員や学生が利用する学内のカフェテラスに案内された。
アメリカ風の新しいスタイルのカフェであった。
日本人観光客でここに来る人はまずいないだろうと思う。



私は昼食は既に済ましていたのでスープだけ頂いた。
アメリカ風なのでボルシチではなくてトマトスープ。



このカフェで、リアナ先生からいろいろなお話しをして頂いた。
明日の研究所訪問に絡めて、ロシアの医療制度などについても詳しく情報を頂いた。


普通の旅行では到底知ることができないいろいろなことを教わった。


しかし、こうした素晴らしい方と知り合う力を持つ加計理事長は、本当に強運の持ち主なのだと再確認した次第である。
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ロシア日本教育センター訪問

2016-11-24 | 旅行記
本日のミッションは本学と提携したロシア日本教育センターを訪問することである。

リアナ先生が午前中のモスクワ大学での講義を終えた後、ホテルまで迎えに来て下さり、ロシア日本教育センターまで案内して下さった。
宿泊しているホテルからは徒歩10分くらいのところであった。



右隣にはこんなおしゃれなお店がある。
加計理事長やリアナさんは日本の銀座のような通りだと言われるが、赤の広場へ直結するポリシャヤ・ドミトロフカ通りに面しており、確かに一等地にある。



事務所の入口には『吉備国際大学モスクワ事務所』の看板が掲示されている。



教室には日本的な雰囲気が醸し出されている。






今回初めて知ったのだが、アニメのクラスの企画が既に進行している。
ホームページも立ち上がっているのだが、本学の関係者はあまり知らないのではないだろうか。



リアナ先生から日本のアニメ関係にはロシアの学生の強い関心が示されていると聞いた。

せっかくこういった取り組みがなされているのであれば日本でももっとPRすれば良いのにと思った。



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モスクワの第一印象

2016-11-24 | 旅行記
昨夜、日本時間の午後11時頃に空港に到着して、もし自力でホテルに向かったとしたら疲労困憊してモスクワの印象は違ったものになったと思う。

ところが、思いもかけず、リアナ先生のご主人がご自分の車を運転して空港まで迎えに来て下さったので、私は非常にありがたかった。

リアナ先生というのはこの方なのだが、20年位前、私が丁度アメリカに留学していた前後の頃に、ご主人が文科省の招待で岡山大学に5年間来られていたのである。
日本語はお二人とも非常に流暢で、岡山のことも良く知っておられ、コミュニケーションには全く不安がなかった。

岡山に住んでいた頃、阪神淡路大震災があり、その後も日本の地震のニュースに接する度にとても心配になるのだそうだ。
先日も日本で大きな地震があったという報道を見て、岡山のことを心配されていた。

リアナ先生のご主人も、現在ロシアアカデミーの仕事をされており、娘さんはアカデミーが運営する病院で心臓血管外科医をされているということで、典型的なインテリ一家のようである。

リアナ先生ご夫妻からいろいろな説明を聞きながら、空港からホテルに向かったが、いろいろなことが分かった。

モスクワの構造は赤の広場やクレムリンを中心として3重の環状道路が同心円上に配置されている。

一番小さな環状道路の内部は18〜19世紀に建築された古い建物が建っており、1階は店舗などの商業施設になっているが2階から上はマンションで高級住宅になっている。

一番外の環状道路の内部には網の目のように地下鉄が張り巡らされているので、地下鉄での移動が早くて快適である。

したがって、モスクワで生活するときには地下鉄駅の近くに住むのが一番便利と言うことになる。

しかし、一般的な生活レベルの人は、経済的理由から環状道路の外の郊外に住むしかない。

そうなると郊外から車で市内に通うか、帰宅時には一番外の駅で地下鉄を降りたらバスに乗り換えて帰ることになる。
そうした人たちが、バス待ちの長い行列を作っているのを車の中から目撃した。

リアナ先生ご夫妻は、一番便利な中心部に自宅があり、職場も中心部なのでふだんは歩いて移動すれば健康にも良く不自由しないのだそうだ。
昨日は、マンションの地下駐車場に停めてふだんはほとんど運転しない車を運転して、初めて慣れないシェレメチェヴォ国際空港まで迎えに来て下さったのだった。

車が郊外から街の中心部に近づくにつれて渋滞がひどくなり、追突事故も昨夜だけで5件くらい目撃した。

リアナ先生によると、今年は11月としては異常に雪が降り、11月の初めに大雪が降ったそうだ。
その日はモスクワ中が大混乱で、飛行機も2日間着陸できなかったという。
交通事故はモスクワ中で900件も発生したとのこと。

そんな時期に鉢合わせしなくて本当にラッキーだった。

ネットの記事によると東京でも積雪があったとのこと。
今年は異常気象なのかもしれない。

クレムリンの近くのホテルに近づくと、丁度クリスマス用のデコレーションも始まっており、街の印象はずいぶん変わってきた。

ヨーロッパの古い町並みという趣である。

今日は少し落ち着いたので、散策してみるつもりである。


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モスクワ到着

2016-11-23 | 旅行記
モスクワ到着は渋滞のため定刻をやや遅れて現地時間の午後5時過ぎとなった。
時差が6時間あるので日本では午後11時過ぎである。
モスクワには複数の国際空港があるが、到着したのはシェレメチェヴォ国際空港で市内には一番近いところにある。
早くホテルにチェックインして休みたい。
飛行機の中から撮影したら窓がうっすらと凍っている。


インチョンから飛んだので韓国人の旅行者が多いのは当たり前だ。
パスポートコントロールはやや時間がかかったが、パスポートを提示するだけで何の質問もなく、あっさりと終わった。


預けてあったスーツケースをバゲッジクレームでピックアップして外へ出ると、リアナ先生ご夫妻が車で出迎えて下さっていた。
渋滞で2時間くらいかかりホテルにチェックインしたら午後9時近かった。
部屋に入ると日本のホテルに置いてあるようなアメニティーは全部そろっており何の問題もなかった。
着いてみると、何も問題はなかった。
WiFiの接続の仕方が分からなかったのでフロントで尋ねてみたら、きちんと英語で教えてくれた。
空港にも英語の表示はあったし、何も困らなかった。
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