河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

大学院進学・入学相談会

2011-10-30 | 大学
岡山駅前キャンパスで大学院進学・入学相談会が行われた。

例年にない企画で、突然インターネットで募集しただけなので、参加者はひょっとしてないかもと思っていたが、実際には遠方からわざわざ岡山まで話を聞きに来てくれた人がかなりいた。

日曜日がつぶれたが、これで受験者が少しでも増えるのであればやった甲斐がある。
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大王製紙株式会社元会長への貸付金問題

2011-10-29 | Private
大王製紙株式会社元会長への貸付金問題についてはNHKでもトップニュースとして取り上げられるなど、全国的に注目されている。
大企業のトップが100億を超えるような金額を個人的に使い込んだという前代未聞の事件である。

私の場合は、普通の人以上にこの事件に関心がある。
なぜなら、大王製紙は私の生まれ育った愛媛県伊予三島市の企業だからだ。
現在は合併によって四国中央市となってるが、その街で生まれ育ったため、大王製紙の存在は私の世界観の形成に大きな影響を及ぼした。
下記の報告書の文章を読めば概要が分かるが、昭和の高度経済成長期の日本の縮図のような街であった。
私は郊外の実家から市の中心部にある高校に通学していたが、高校では製紙工場独特のにおいがした。
市の中心部に住んでいる同級生は、においに慣れてしまっていて、大学進学後夏休みに帰省して初めてそのにおいに気づいたというようなこともあった。
大王製紙は環境問題も引き起こしながら、それでも伊予三島市の経済にはなくてはならない存在で、たとえは悪いかもしれないが震災前の原発のような存在だった。

昨日発表された特別調査委員会の報告書には、この事件が起こる背景が詳細に記述されている。


大王製紙グループの成り立ち

 社史によると,大王製紙は,元会長の祖父井川伊勢吉によって,昭和1 8年に企業合同により愛媛県伊予三島市(現四国中央市)に設立され,以 後,太平洋戦争終結の前後にかけて,同人の卓越した経営手腕により新聞 用紙でのシェアーを伸ばし,王子製紙らが支配する紙業界の一角に食い入 るまでになった。しかし,昭和37年,設備投資資金の回収に至る前に資 金繰りに窮し,会社更生法による更生手続を経るに至った。顧問は大学卒 業後,大王製紙に入り父を助けた。その結果,3年で手続は終結し,更生手続で一旦は切り捨てた債権も全額返済するという見事な成果となって結実した。
 大王製紙は,顧問の下で更に急成長を遂げる。地元の伊予三島市の開発にも力を注ぎ,築港や埋め立てによる工業団地の造成を行った。大王製 紙はそれまで新聞用紙市場で成功してきたが,昭和54年からティッシ ュペーパー「エリエール」の製造販売を開始し,ついでトイレットペー パーにも進出した。昭和61年には,ついにティッシュペーパーでの国内シェアーが1位となった。昭和63年には東証1部に再上場した。
 紙製造業は,巨大な設備投資を行いながら,他方では大量の水を必要とする。大王製紙は市場での成功の傍ら製造拠点等を確保する必要があった。 新規の進出には,水利権の確保等様々な問題が生じる。そこで,次々と各地の紙製造会社を買収した。その際,顧問やその親族が主たる株主となり, 大王製紙自体は15%前後の少数株主に止めることが通例であった。この ようにして大王製紙グループが形成されていった。平成12年3月末期から,大王製紙は,他のグループ会社を連結子会社として,連結決算会社と なった。


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友人の父親の葬儀

2011-10-28 | Private
昨日夕方、岡大整形外科の連絡網で、同期の川井先生の父親の訃報が舞い込んできた。
自宅にFAXが入ったのだが、家内からすぐに携帯に連絡が入った。

川井先生には結婚式の時に友人代表でスピーチをしてもらい、結婚後も自宅にお邪魔したりして家族でつきあっていたので家内にとっても人ごとではなかったのだ。

それで、今日の夕方、お通夜に川井先生の両親のご自宅まで家内共々お邪魔した。
川井先生は国立がんセンター勤務なので、ご家族は東京で暮らしている。
今日は家族みんなで帰ってきているのだろうか等と思いながら車を運転して出かけていった。

夕方6時からお通夜と案内にあったので、それより早く邪魔にならないようにお悔やみだけしようと思い出かけていったのだが、夕方で車が混んでおり、途中少し道に迷ったりして着いたのは6時を少し過ぎていた。

もう既にお経が聞こえており、中に入っていくのははばかられた。

しばらく外で待っていると、岡大整形外科から代表の方もみえられた。
今日明日は医局員はほとんどが学会出張で出払っているらしい。

それからも少しづつ人が集まり、外で待っていても仕方がないので、とりあえず玄関の中にお邪魔することにした。

気配を感じたのか、川井先生の妹さんが出てこられて、ばたばたしたが、久しぶりに見る長女の方、奥さんとかわりばんこにご挨拶をさせていただいた。

川井先生は喪主で、席を中座するわけにも行かず、お会いすることはできなかった。

これまでご無沙汰していたが、家内も奥さんや長女の方にほんとに久しぶりにお目にかかれて良かったと感激していた。

だんだん友人の両親の訃報に接することも多くなってきたが、お通夜に来て自分の父の葬式のことを思い出した。

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大学のけやき

2011-10-23 | 大学
普段はあまり意識しないのに、なんとなくこの木のことが気になり事務の方に何の木か聞いてみたら「けやき」でしょうとのことだった。
山の中では30mくらいの巨大な木になってよい材木になるそうだが、庭に植えるには少し巨大すぎる。

我が家の近くのジーンズショップの駐車場にはほどほどの大きさのけやきが何本か植えてあり、夜になると橙色のライトで照らされて趣がある。

大学のシンボルツリーとして形も整ってきれいだが、既に電柱の電線に枝が絡まっている。
電柱を移動するかどうにかしないと事故が心配だ。

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動物慰霊祭

2011-10-20 | 大学
昨日の動物実験教育訓練に引き続き動物慰霊祭を行った。
学長以下関係者が集まり、慰霊碑に献花した。
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大阪大学医学部名誉教授よりお便り

2011-10-20 | 研究・講演
最近は、予期せぬ問い合わせや見学が多いということを先日書いたが、大学にはいろいろな郵便物が送られてくる。
昨日、大学の郵便受けに小さなパック便が入っており、開封してみるとどなたかの書かれた書籍が入っていた。
誰かが書かれた本を講義の参考図書として使って欲しくて献本してきたのかと思いきや、中に手紙が同封されていた。

何と送り主は大阪大学名誉教授の小野啓郎先生であった。
いったいこれは何だろうかと手紙を読んでみると驚くべきことが書かれてあった。

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吉備国際大学 保健科学部
教授 河村顕治先生

冠省 唐突に手紙を差し上げて失礼します。
小生は化石の年代に相当する整形外科医です。

先生が創作された腰痛緩和座位補助具buck up(最近はシーティングベルトと呼んでいらっしゃるのか・・・)に興味を惹かれました。
座位における腰痛緩和もさることながら介護者に多い腰痛にも有効ではないかと考えたのです。
closed kinetic chain(A Steindler に私たちの時代は学びました)のお考えにも納得。
この関連の研究論文や説明資料などいただけると幸いです。
拙著を同封します。
お暇な折りに目を通してください。
ますますのご活躍を祈る。

2011-10-17 小野 啓郎

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最後には印も押しておられるので、まさか偽物ではないと思うが、この様な高名な先生からお手紙を頂くのは初めてである。
にわかには信じがたい。

しかし、(A Steindler に私たちの時代は学びました)という一文は、正にあの世代でないと書けないことである。
実は、これまでにも岡大整形外科の古い先生方数人から同じことを聞かされたことがある。
Steindler の Kinesiology は当時の整形外科医のバイブルだったのである。

畏れ多いことであるが、本当にありがたいことであり、早速資料を準備して送らせて頂くことにする。
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動物実験教育訓練

2011-10-20 | 大学
動物実験教育訓練が行われた。
私は動物実験委員会の委員長を本年度から務めているため、これらの企画運営には責任がある。

動物実験については平成18年度に文科省から各大学に非常に厳しい内容の告示「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」が有り、その中に「教育訓練等」も義務づけられている。
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南あわじ市と大学学部設置基本協定を締結

2011-10-19 | 大学
10月17日(月)、順正学園は兵庫県南あわじ市と「吉備国際大学学部設置基本協定」を締結した。

2013年春をめどに南あわじ市に吉備国際大学の農業分野の学部「地域創成農学部(仮称)」を新設するため、市と協議を進めることとなった。

実はこのことは早くから知っていたのだが、協定が結ばれるまでは内緒の話であった。
これまで南あわじ市の関係者が何度か大学に見学に来られたのだが、副市長が保健福祉研究所を見学されて、動作解析の研究に興味を持ったのがきっかけで、南あわじ市のソックスを製造する工場を経営している社長が自ら見学に来られたことがあった。
自分たちが製造しているソックスの効能について科学的裏付けが欲しいのだとおっしゃる。
確かに、我々の研究設備を利用すれば、バイオメカニクス的解析は可能である。
しかし、履くと疲労が減少するとか、何となく安定するとかそういった微妙な評価は難しい。
また、機会があればお手伝いしましょうということになった。

最近は予期せぬ来客が多くて、嬉しい半面大変である。
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Mac OSX Lionにアップグレードして科研費電子申請完了

2011-10-16 | 研究・講演
これまで痛い目に遭ってきたので、MacのOSのアップグレードは慎重にしてきた。
Lionが登場してからだいぶ経つので、こわごわインストールを行ってみた。

少々時間はかかるが、上書きインストールで何のトラブルもなくアップグレードが終了した。
マウスの上下スクロール方向がこれまでと逆なのには戸惑ったが、設定で元に戻せば何と言うこともない。

Macのいろいろな反応がきびきびとしているように感じる。

調子が上がったので一気に科研費の申請書を仕上げて、先ほど電子申請が完了した。

今回は何のトラブルも起きなかった。

後は事務担当者のチェックを待って、不備な点を修正すれば良い。

来年こそは当たってくれますように。
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MacBook Pro (15-inch, Mid 2010)の不具合

2011-10-14 | 研究・講演
今年、MacBook Pro 15-inch を使っていくつか講演をして、動画が動かずにとんでもないことになったのだが、これがその原因かもしれない。


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Appleが、MacBook Pro (15-inch, Mid 2010)で、2010年4月~2011年2月までに製造されたモデルで、断続的に内蔵ディスプレイまたは接続された外付けディスプレイでビデオ表示が停止する不具合がある製品があると案内しています。Appleは、この問題認識していて、解決に取り組んでいると説明しています。
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産業医研修会

2011-10-13 | 医学・医療
夜、岡山労災病院3階会議室で産業医研修会。

職場におけるメンタル対応 第7回 -現場復帰の是非-
書式を用いたメンタル対応 第7回 -復職支援編 基礎-

今回は、上記テーマに関連して参加者5人がグループを作りお互いに質問を出し合いYES NOカードで答えるというゲームを行った。
クロスロードというゲームである。
今回は意外におもしろかった。

例えば以下のような質問がある。

Q. メンタルで休職中の従業員が「復職可能であるが職場を変更すべきである。」という主治医診断書を持って復職を希望してきた。
あなたは産業医として
YES:職場を変えるよう事業者に提案して復職を認める
NO:復職を認めない

これは難しい問題で、安易に職場を変えて復職を認めると、会社の中で特別扱いしたことになり、後々いろいろな問題が出てくる。
現実に、職場を変えて対応したところ、その部署の非正規労働者が職を失うなどのことが起こったそうだ。

最近では一度でも配置転換して復職を認めると、将来同じようなケースが出た時、同様の対応が求められることになる。
そうしないと裁判を起こされると負けるそうだ。

本人の立場でも、現職復帰より職場を変えて復帰する方がよりストレスが高く、再発のリスクが高くなる。



これまでの獲得単位 12/20
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消化器外科のドクターが3次元動作解析装置見学

2011-10-12 | 大学
最近は研究がらみでの見学申し込みが多い。
しかし、今回のゲストはちょっと予期していなかった。

整形外科や脳外科では3次元動作解析装置は手術のナビゲーションとしてよく使われている。
しかし、お腹の手術にナビゲーションはちょっと想像がつかない。

ところが先日、岡大の消化器外科の准教授から突然大学に電話があり、肝臓の手術に3次元動作解析装置を使えるかどうか知りたいと言うことであった。
全く世の中にはおもしろいことを考える人がいるものである。

これまで全く3次元動作解析装置を見たことがないとのことで、本日の見学となった次第である。

まず、Motion Analysis社製“リアルタイム3次元動作解析システムMAC3D System”をデモして見ていただいた。
それから、研究所に移動して最近導入したOptiTrackを見ていただいた。

なかなか腹部臓器をモーションキャプチャーで捉えるのは難しいと思うが、研究としては非常におもしろいのではないかと思った。


最近は豚の歩行分析とか肝臓のモーションキャプチャーとか、依頼がおもしろすぎる。
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床反力計を持ち上げて腰を痛める

2011-10-11 | 大学
今日はゼミ生と一緒に研究所に置いてある計測機器をいくつか、教室に近い実験室に移動した。
大学の軽トラを借りて、大人数で汗をかきながら運んだ。
特に免荷用牽引装置は軽トラにぎりぎり乗るくらいの巨大なもので、本来ならばらさないと運べないような代物なのだが、工夫して階段をぐるぐる回りながら4階まで持ち上げた。

これに先立って、1人で片付けをしていたのだが、重たい床反力計を1人で持ち上げたらいきなり腰に「ギクッ」と痛みが走った。
ぎっくり腰である。


自分で腰痛予防の教科書も書いているのにこれでは情けない。

しかし、大学教員は事務仕事から肉体労働まで何でもこなさなければならない。
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毎年10月10日は科研の日

2011-10-10 | 大学
申請書書きに疲れて、昔のブログを読み返していると、笑えることに昨年も、一昨年も全く同じように科研費の申請書のことをぼやいている。
今年、少し気が楽なのは、共同研究者の加納先生が挑戦的萌芽研究をもらっているので、その分新規申請をしなくてすむからである。

今日は少し雲があるものの秋晴れで、科研さえなければ紅葉を見にどこかへ出かけるのだが・・・

しかし、秋の紅葉は毎日の通勤でたっぷり見ているし、まあいいか。
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科研費申請書と休養

2011-10-10 | 大学
この秋の3連休は科研費申請書書きに費やしている。

今年で挑戦的萌芽研究が終了するため、今回は基盤研究Bと挑戦的萌芽研究の2種目に申請予定である。
当たり前ながら、2つは全く異なる研究テーマで相互の関連性はない。
基盤研究Bは臨床的なテーマで、挑戦的萌芽研究は細胞を使う基礎研究である。

良い申請書を書くには時間をしっかりかけて、じっくりと研究計画を練り込む必要がある。
しかし、これまでJSTの補助金申請や、研究所の成果報告書などに追い詰められて、科研費申請書には十分な時間を割くことなど到底できなかった。
しかも、限られた時間の中で2つの別の課題を書こうとしているのであるからかなり無理がある。
実は今現在も、依頼原稿や学会誌に投稿された論文の査読とか、通信制大学院生のレポートの採点とか、いくつか同時進行でやらなければならないことがある。

人間は45歳を過ぎると1日9時間以上は仕事をしない方が脳の健康のためによいのだそうだ。
ましてや週末は仕事以外のことをして、脳と体に休養を与えてやらなければならない。
科研費の申請書を書くにも、研究の核となる優れたアイデアを生み出すには、休養が必要だと感じている。
入浴中やトイレでひらめくというと言うようなことが必要なのである。

しかし締切が迫っており、そんなわけにはいかない。

いろいろと多彩な刺激があることは脳を活性化すると解釈して頑張るしかない。
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