風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

フクサヤ・キューブの美しさ

2015-04-02 | 田舎暮らし


 先日、友人から頂いたキューブカステラのパッケージがすごくクールだった。この色調と配色は日本の伝統にはない。どちらかというと北欧っぽい。
 バッケージを開くミシン目の部分の配色を変えたりとデザインの細部までこだわった、まるで一つの作品だ。
 この製品名「フクサヤ・キューブ」の製造者は長崎市船大工町のカステラ本家『福砂屋』とプリントされている。このクールで美しいパッケージを採用した長崎のカステラ屋さんに敬服する。
 このようなインパクトのあるキュートでクールなパッケージは外国人にも受け入れられるはず。クール・ジャパン・キャンペーンで1,341万人も海外から日本を訪れる時代だから、日本のお菓子屋さんはパッケージのデザインにもっと広くこだわっていいのかもしれない。
 お菓子ではないけど、Apple社の創業者、故Steeve Jobsはパッケージにこだわった。製品そのものの性能や品質と同じようにパッケージにもこだわる伝統は今も同社に引き継がれている。Apple社の製品だけは中身の製品を取り出したあとのパッケージはゴミ箱に捨てがたいほど、愛おしさがある。シンプルだけど、とことんこだわりぬいた極致の美があるからだ。中身はもちろん大事だけど、外身も大事。されどパッケージなのだ。そしてそのたかがパッケージからAppleファンが新たに生まれているかもしれないのだから侮れない。
 日本のお菓子では珍しいほど『福砂屋』のフクサヤ・キューブは心を和ませてくれる秀逸のパッケージだった。カステラの味の違いはよくわからないけど、もちろん美味しく頂いている。クールなパッケージにすでに洗脳されてしまっているので、一口味わう前に美味しいと先に口走ってしまいそうだけど。