今朝のラジオ深夜便「明日へのことば」も面白かった。鳥取県智頭町で森の幼稚園「まるたんぼう」を運営されている西村早栄子さんが登場された。
園舎を持たず、四季を通して大自然の森の中に入って遊ばせる。森に子供の声が還ってきたと地元の村の人も喜ぶ。豊かな自然をフィールドにして子供を育てる森の幼稚園はすばらしい。
智頭町や鳥取県も森の幼稚園を応援して、保育士の給与など助成している。今では森の幼稚園に入れるために智頭町に移住してくる家族が100名ほどになったという。
西村さんが過度に清潔を求める今の日本の暮らしに疑問を投げかける。今の日本の清潔で安全で快適な暮らしばかりしていると「もやしっ子」のような対応力の低い子が育ち、これから温暖化する日本でデング熱のような熱帯病が上陸するようになった時に抵抗できなくなるとおっしゃっておられた。幼児期に森の中で少しの危険と適度な不衛生を経験して心身ともにたくましく育つと確かに免疫力が高まりそうだ。森の中で、子供の自主性や気付きを気長に待つことで子供自身、自力で心豊かに育ちそうだ。
国土の68%が森林の自然豊かな日本。森の幼稚園の活動も藻谷浩介氏の「里山資本主義」に通じると思った。