今朝、ラジオ深夜便「明日へのことば」で四国八十八ヶ所霊場、金剛頂寺の坂井住職の話を聴いていたら、お遍路は自分を見つめて自分を知る旅と言われた。僕の山登りもお遍路に通じるかもしれないなあ。
石垣島2日目の昼に於茂登岳の山頂に立ち、生温くなったアクエリアスで喉を癒しながら紺碧の海と、のどかな島の景色を楽しんだ。水平線がどこまでも広がる。僕が住む瀬戸内海では水平線を見ることはできないので、久しぶりに眺める水平線に感激する。見飽きることのない景観に名残りは尽きないけど、次の目的地に向かうために下山を始めた。
再びバイクにまたがり北に向かった。
島を縦断して東シナ海に出る。浦底湾の海岸を走る。400ccのエンジンなので力不足は否めないけど、潮風を切って走ると汗も引き、肌が心地いい。
道標に従い、79号線を右折してパイナップル畑を横切る。野底岳、通称マーペーの登山口に着いた。この先にマーペーに20分程度で上がれる登山口があるけど、僕は山麓からこの伝説の山を味わいたかったので下方の登山口にバイクを停めた。
遠くから眺めるとひときわ目立つ形のマーペー。悲恋の伝説も重なり、いつかマーペーに登ってみたいと思っていた。ヘルメットを脱ぎ登山の準備を始める。マーペーに初めて登る期待で胸が高鳴った。