長い不況の中,苦しい経営を強いられているA社長は,みずから営業車に乗り,西へ東へ飛び回っていた。
お得意先との約束は午後3時。
焦っているときこそ悪いことが続くもので,バックミラーをのぞくと,白バイがサイレンを鳴らしながら自分の車を追っかけているではないか!
A社長は白バイに止められてしまった。
「免許証を出しなさい」
A社長は,おまわりさんに免許証を手渡しながらこう言った。
잘 봐 주세요!
外国語を習っていると「この単語はこういう意味だから」といって,単純に言葉の入れ替えだけ行うと,意味が通じないばかりか,思わぬ誤解を招くときがある。
これを直訳という。
韓国語で言われた“잘 봐 주세요!”をそのまま日本語に直訳すると「よく見てください」としか想像できない。
しかし,この場合「すみません!見逃してください!」という意味なのだ。
どの本にも書いてあることだが,外国語とは数学のように割り切れる世界ではなく,ときにはその国の歴史的背景や,どのようなときに用いられるのか理解したうえでないと,本当の意味がわからない言葉もあるのだ。
だから翻訳の時には母国語でしっくり合うような表現にしなくてはならない。
これを「意訳」と呼ぶ。
天の邪鬼な私がもしお巡りさんだとして,信号無視などをした韓国人を捕まえてしまったとしよう。
そして韓国の人が“잘 봐 주세요!”といいながら免許証を出したとしよう。
すると「あぁ,そうですか。それじゃよく免許証を見ましょう」と「韓国語はよくわからないんです」と知らん顔をして切符を切るかも知れない。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
●こちらもあわせてお読みください!
お得意先との約束は午後3時。
焦っているときこそ悪いことが続くもので,バックミラーをのぞくと,白バイがサイレンを鳴らしながら自分の車を追っかけているではないか!
A社長は白バイに止められてしまった。
「免許証を出しなさい」
A社長は,おまわりさんに免許証を手渡しながらこう言った。
잘 봐 주세요!
外国語を習っていると「この単語はこういう意味だから」といって,単純に言葉の入れ替えだけ行うと,意味が通じないばかりか,思わぬ誤解を招くときがある。
これを直訳という。
韓国語で言われた“잘 봐 주세요!”をそのまま日本語に直訳すると「よく見てください」としか想像できない。
しかし,この場合「すみません!見逃してください!」という意味なのだ。
どの本にも書いてあることだが,外国語とは数学のように割り切れる世界ではなく,ときにはその国の歴史的背景や,どのようなときに用いられるのか理解したうえでないと,本当の意味がわからない言葉もあるのだ。
だから翻訳の時には母国語でしっくり合うような表現にしなくてはならない。
これを「意訳」と呼ぶ。
天の邪鬼な私がもしお巡りさんだとして,信号無視などをした韓国人を捕まえてしまったとしよう。
そして韓国の人が“잘 봐 주세요!”といいながら免許証を出したとしよう。
すると「あぁ,そうですか。それじゃよく免許証を見ましょう」と「韓国語はよくわからないんです」と知らん顔をして切符を切るかも知れない。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
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