かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

楞厳寺山、佐野山

2010年12月06日 | 山歩き

楞厳寺山(りょうごんじやま 369.8m)、佐野山(さのやま 264.0m) 防府市 2010.12.5

楞厳寺山を7年ぶりに歩いてみたくなった。今回は未踏の佐野山を含めて周回を目論んでいたが、
佐野山を南方に少し下ったあたりから、次第に踏み跡も薄くなり、やがてルートは完全に消失し、
シダやカヤなどの大藪こぎを強いられることになった。楞厳寺山のみなら、初心者でも登れる山だが、
鞍部からの佐野山は踏み跡はしっかりとしているものの、途中からはシダヤブが覆いかぶさり、
露に濡れて乾いていないシダヤブでずぶぬれになってしまった。
佐野山は露や霜の降りない時期、晴天時限定の山と言うべきだろう。
仮に佐野山を歩いたとしても、鞍部からの往復に留めておくべきです。

佐野山から旧山陽道出合までは実にワイルドで、最近人が歩いた形跡は全く無かった。

コースタイム
登山口→鞍部(27分)→楞厳寺山頂(26分)→鞍部(16分)→佐野山(12分)→旧山陽道出合
(44分)→登山口(24分) 全コースタイム 129分(佐野山~旧山陽道出合までは迷歩)

大まかな歩行ルートは下図の通り、計画時は佐野山から尾根筋をたどり沢田集落に下山の予定
だったが、シダの大薮(自身の身長以上)に進路を阻まれ、沢筋に計画変更した。

登山口の標識、この近くの広めの路肩に車を駐車(4~5台可)する。

鞍部まではシダ狩りをされた歩き易い道

鞍部、前方に標識あり。

鞍部から楞厳寺山頂までは低灌木の明るい道、展望の効くところも数か所あり、楽しめる。

樹間から大平山を望む。

大海山の雄姿?、この山は東側から見た方が優美でかっこええ。

一人占めの山頂、途中3組のPとすれ違いました。

山頂北東部の展望岩から手前から西目山、右田ヶ岳、矢筈ヶ岳、大平山など。

山頂西部の大岩から東西鳳翩山が望める。

同じ場所から花ヶ岳、山の北部に山陽自動車道の花ヶ岳トンネルが通る。

右から花ヶ岳、火の山連峰、大海山など。

山頂から大海湾を隔てて小浜山、草山、行者ヶ嶽など郷土秋穂の山。

火の山連峰全景、この山は東西両方面から同じようなシルエットを見せる。

佐野山に登る途中から楞厳寺山を仰ぎ見る。この山、凌厳寺山と表記されることもあるが、
地図および現地案内板標記から今回は楞厳寺山とした。
端正なその山容は北アルプスの常念岳を彷彿とさせると言えば大袈裟になるんじゃろうか?

佐野山山頂から楞厳寺山ピークちら見え、山頂は展望が無く、やり過ごし、山頂南方直下の大岩から
展望を楽しむ。普通はここまでの往復に留めておくべきです。

直下の大岩、南方の見晴らしは180°以上。

佐波側河口と波光、手前に山陽自動車道佐波川サービスエリアが見える。

優美に見える大海山、南北に長い尾根を引いている。

西目山と右田ヶ岳・・・岩稜の山だ。平たく言えば岩ごつごつ山。楞厳寺山も少し似た雰囲気がある。

佐野山から悪戦苦闘?の上、やっと旧山陽道に出合う。歴史の道だが歩行者は少なそう。

旧山陽道出合から24分で駐車地に着く。

30分強、大薮を漕いだだろうか、おかげでズボンは傷だらけ、靴の中も枯葉などでいっぱいに
なっていた。駐車地横の石の上に座り、靴を脱いで靴下に付いた枯葉や靴の中のごみを出していると
小学高学年のお嬢さんを連れた家族連れが下山してこられた。お疲れだろうを思い、非常食のパンを
あげようとすると、ん?と変な顔をして両親と相談後受け取ってもらった。

変なおじさんが急に声をかけたものだから、びっくりしたのだろう。無理もない。数分後お礼に飴が
差し出され、頂くことにした。そして、大きくなっても山歩きを続けて欲しいと心の中で念じた。

夜になって風呂に入ると、膝から下が傷だらけでヒリヒリした。傷だらけといったら、自らの人生を
そのまま投影したかのようだった。ま、いいか、それでも生きてる。

やぶ漕ぎについて、自身いろんな経験をしているが、深いシダヤブが一番やっかいな気がする。
その様は2mぐらいの新雪をラッセルしているのと同じような体力が必要だし、圧迫感も同レベルだ。
だから近場の里山と言えども、安易に立ち入らない方がいい。
今日、歩いたバリエーションルートも道らしきものと言えば、せいぜいイノシシが歩くけもの道だった。