かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

クラシックコースを辿り山頂へ

2015年01月21日 | 山歩き

6日連続の山歩きは、またもや大海山、変化も付けたいので、久しぶりに古くからある北口コースを歩き、
大海山山頂へ、見晴台を経由して東口コースを下って駐車地に戻る。

東鳳翩山、右田ヶ岳、大海山等の常連さんは午前中に登山を終える方がほとんど、朝飯前ならぬ、
昼飯前にはほとんど下山される。人気のある右田ヶ岳さえも12時頃山頂に着くと、もぬけの殻といった
ことが多い。自身も従前に習い、午前中に登山を終えることにした。

コースタイム 公園P(9:55)→勘十郎岳分岐(10:10)→縦走路出合(10:35)→大海山頂
(10:45~10:55)→見晴台(11:10)→公園P(11:30) 休憩含む行動時間 1時間35分
標高差 300m 歩行距離 3.7km

幹肌に特徴があるイヌザンショウ、葉がサンショウに似るが匂いがないのでイヌザンショウと呼ばれる
らしい。人間にとって役に立たない植物はイヌ・・・とかカラス・・・、ニセ・・・と冠することが多いが、
植物にとっては迷惑千万な話だ。このイヌザンショウも怒って?幹から棘を出している。

大海山、勘十郎山中ではこのような土砂流出防止のための石組が各所に見られる。
今から50年前ぐらいだろうか、燃料用の薪採取のため、このあたりの山は、はげ山が多かったし、
大海山でも網の目のように登山道があり、どこでも自由に歩けた時代があった。
この石組もその当時のなごりになる。

山頂直下のヤシャブシの大木、ヤシャブシはやせた土地でも良く育つことから、法面、崩壊地、はげ山など
の緑化に良く使われてきた。当地ではこの木のことをハゲシバリと呼んでいる。「はげ山を緑化して縛る」
ところからこう呼んでいるのだろう。だから自身、ハゲシバリと呼ぶことに馴染んでいる。

大海山頂と薄日の差す周防灘。今日は下山するまで誰にも会わず静かな山歩きだった。

ぼちぼち他の山や距離の長い山歩きなどしたいところだが、内なる盛り上がりに期待することにしよう。


森林セラピー基地愛鳥林新コース検討

2015年01月20日 | 山歩き

過日、森の案内人新年親睦会の席上、案内人U氏が愛鳥林新コースの検討のため、歩いてみたとの話を
小耳にはさんでいた。

昨夜のこと、森林セラピー担当のM氏より、その新コースを精査したい。ついては参加出来ないか?と
要請があり、特に予定もないので受けることにした。

案内人U氏、森林セラピー担当のM氏、Kさんと私の4名で歩いてみたが、自然にあふれた魅力的な
コースと確認出来た。一部ヤブ刈りもしながらゆっくり歩いたのでコースタイムはやや多めとなった。

森林セラピー基地P出発(10:10)→森林セラピー基地P帰着(12:50) 休憩を含む行動時間は
2時間40分 歩行距離 3.2km 標高差 約190m

下図中 見晴らしの良い岩尾根は多人数でも休憩できるスペースがあり、昼休憩などに使っても良さそう。

386mピーク手前の広い尾根南部は現在伐開されており、南西方面の展望良く、狗留孫山、白石山、
真田ヶ岳、蕎麦ヶ岳などが望める。少し手を入れれば休憩スペースなども確保できそうだ。

北東尾根の下りの一部はシダヤブが深く、現在のままでは上がりに使うと悪戦苦闘しそう。
尾根分岐より谷を下るのも一考のようだ。

従来コースとの合流部より佐波川ダムに向かい、大原湖畔沿いの道を辿り、愛長林駐車場に戻ると、
従来より長めのハイキングが楽しめることになる。このコース取りだと前半が登山、後半は自然観察
というハイブリッドな要素が加わる。

現在、一般向けでは歩きづらいヤブが多少あるが、少し手を加えれば、より自然豊かなコース
になるという印象を持った。

注)下図で国道を歩いたようになっている部分があるが、地図に誤りがあり、実際にはトンネル上部を
歩いている。

また、今回コースの大半は案内板やテープ目印など一切無く、読図とルートファインディングが出来る方
でないと歩けません。初心者は安易に立ち入らないようにして下さい。

地形図をじっくりと眺めてみると、あるアイデアが浮かんだ。近く時間のある時に踏査してみるかな?


無我

2015年01月19日 | 山歩き

4日連続の山歩きだが、今日も大海山だー。東登山口より仏岩コースを辿って左回りに周回する。
大海山頂までは途中、足早に青年に追い抜かれた他は静かな単独歩きだった。

山道や周りの樹木、吹き抜ける風、空と一体となりながら、云わば無我の境地で歩いてみた。
穏やかな自然に包まれる感じのこういう歩き方も悪くはない。

大海山頂に着くと久しぶりに40年来の岳友Ki氏、登山経験豊富なKa氏にバッタリ遭遇、積もる話
などしながら公園Pまで同行した。

コースタイム 公園P(10:30)→東コース分岐(10:35)→石祠(10:50)→見晴台(11:10)→
大海山頂(11:45~12:00)→中岳(12:20)→勘十郎岳(12:40~12:50)→公園P(13:20)

東コース、仏岩コース分岐、今日は右側の仏岩コースをとる。

すぐに仏岩コース登山口に着く。

石祠・・・石仏コースの云われになっている。

祀られているのは役(エン)の行者様、石鎚様、不動明王様らしい。
仏像ではないが山岳仏教関連ということは容易に想像できる。
不動明王は大海山東山麓の不動滝に祀られているし、行者様は串山連峰の
行者嶽近くに祀られている。こういう信仰の盛んな時代もあったのだろう。

ということは登山口から石祠まで、六根清浄と小さな声、または心中でつぶやき
ながら歩くと修行にもなるし、御利益もあるやもしれない。

アキノキリンソウのなれの果て、何か自身の末路を見ているようだ(笑)。

落ち葉踏み、無我を悟るは、この時ぞ・・・五七五にはなっているが、
どこかで聞いたセリフも混じっている。


植物観察のつもりが・・・。

2015年01月18日 | 山歩き

今年は関東以北の山へ遠征でもと密かに?考えている。ならば日々の鍛錬は
欠かさずやる必要がある。大海山、要害岳、大海山と3日連続で山歩き。

歩き始めて今日は何をテーマに歩こうかと考え、お勉強も兼ねて植物観察も
兼ねて歩くことにする。

カシの冬芽と残りどんぐり。

ネズミサシと我が郷土

カクレミノ・・・幼木の頃は葉が3裂し、その形が昔の雨具:みのに似ていることから
名付けられたらしいが、成木の葉の形からはその形は想像できない。
ヤマトナデシコは七変化する?がこれは二変化なのか。

コバノミツバツツジの実と花芽、花芽は葉芽と全く大きさがことなり、芽を観察
すれば今春の開花(花付き)予想が出来る。
なかには葉芽ばかりで開花の期待出来ない株もあった。

ツワブキの種、強風に晒されたら、飛んで、とんで、回って、まわ-る?のだろう。

かなり老木のヌルデの幹肌、かって幹に傷を付け、白い樹液を塗料として使っていたかららしい。

絡みついているのはテイカカズラ、表側から見える葉脈が特徴的だ。
式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女を忘れられず、定家葛(テイカカズラ)に生まれ変わり、
彼女の墓に絡みついたという伝説からきているらしい。なんとも恐い伝説だ。

アセビ(馬酔木)の葉、馬が食たら酔っぱらったようにヨタヨタするらしい。
鹿などの野生動物は良く知っていて、この木は食害に会うことはない。
アセビにしてみれば、命を繋ぐ術を身につけているということだろう。

クロモジの冬芽、早春に小さな黄色い花を咲かせることだろう。

大海山山頂で寛いでいると、阿知須から来られた親子連れに出合う。
勘十郎岳に向かうらしい。私も同方向なので森の案内人のくせなのか、
山頂から見える山の解説や知り得る範囲の植物の説明などしながら、
下山まで同行させてもらう。差し出がましいようだが、下山後は筋肉痛予防の
ためのストレッチ体操を伝授する。さて効果のほどは?天のみぞ知る。




徳地の奇兵隊と要害岳登山

2015年01月17日 | 山歩き

徳地森林セラピー基地主催の「徳地の奇兵隊と要害岳登山」のイベントに森の案内人として参加する。
9:30~11:45までは、徳地地域交流センター大集会室で、徳地幕末維新歴史放談の会代表山田氏による
幕末維新と徳地」~奇兵隊徳地転陣とその後~と題して、数々の史実や逸話など興味深く拝聴させて頂いた。

講演開始前は2~3mmの降雨で要害岳登山が危ぶまれたが、10時頃会場から抜け出し、外に出てみると
なんと晴れ模様に変わっており、ほっと一安心する。

地域交流センター出発(11:00)→要害岳山頂(12:50~13:40)→薬師堂(14:20)~徳地勘場立ち寄り~
地域交流センター着(15:00)~山田講師まとめ講演、整理体操、アンケート記入後解散する。
何はともあれ、落後者もなく、参加者全員が無事に下山出来たことが、本日の成果でした。

晴れ上がった空のもと、元気に出発!

昌福寺前の駐車場で準備体操、登山前の注意事項などをお伝えし、再度歩き始める。

遍路道だった参道をジグザクと。

シダの被った、ややワイルドな山道をいく。下山後参加者の一部の方に印象を聞くと、登山道らしくて良いとの評。

風の通る尾根道をいく。温まった体にはかえって心地良い風に感じられた。

山頂で和気あいあいと、のんびり昼休憩を過ごす。食事の後の余白時間では三角点やジョージ・マロリーの
「なぜ山に登る?」逸話などを紹介させて頂いた。山口市唯一の1等三角点の山は?防府市の一等三角点の
山は?日本最高三角点の山は?などQ&Aで参加者にも参画してもらう。さて評価のほどは???

山頂から薬師堂までは先導役を務め、薬師堂から徳地勘場までは山田講師の説明を受けながら歩く。

幕末当時の庭に植えられていた梅の木が、現在も1本残っているという。

付記:案内人による振り返りの後はふれあいパーク大原湖で行われた森の案内人の会新年親睦会に
飛び入りで参加させてもらった。低会費の割には豪華なオードブルだー。

ふぐ鍋もたっぷり賞味させてもらう。

会長挨拶の後に乾杯する。

四方山話があちこちで咲いていました。

次回、トレッキングイベントは2月15日(日)白石山です。感心のある方はふるって応募して下さい。