シンビジュム(ラン科)花言葉は、深窓の麗人。気どりのない心。気むずかしランのなかで、丈夫で栽培しゃすいのがこのシンビジュウム、寒さに強く、初心者でも比較的らくに育てられる。ピンクや白、黄色など華やかな色合いで、唇弁(リップ)が花弁(ぺタル)とは別の色であったり、唇弁に斑点が散ったりする花が多く、立体的な絢爛たる美しさが特徴。花期が長く、花数が多いのでなかなか豪華な花姿になる。「秀でたる詞の花はこれや蘭 宗 因」「門に入れば蘇鉄に蘭のにほひかな 芭 蕉」「夜の蘭 香りかくれてや花白し 蕪 村」「人賤しく 蘭の値を 論じけり 正岡子規」「大いなる蘭の鉢あり 応接間 高浜虚子」「蘭 の葉の とがりし先や初嵐 永井荷風」「白き蘭 やがて匂へり 見つつあれば 加藤楸邨」「夜が去りて 花ひえびえと 蘭の露 野沢節子」「紫の素描にしたり蘭一花 文挟夫佐恵」。(気どりなく 賑わい咲けり 蘭シンビ ケイスケ)