心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

ひとあし ひとあし

2020年02月08日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

いくつかの壁が行く先々に現われる
立ち止まるだろう
逡巡と悩むだろう
数歩の後戻りもあるだろう

でもたしかにわたしは前に進んできた

前といってもただ時の流れに乗ってきただけなのだけど

それでも ほら
まだ生きている
どうにかこうにか生きている

壁を乗り越えられず
遠回りをしてきたことが多かったろう
それでも ほら
この年まで生きてきた

誰かを傷つけてきたかもしれない
誰かに悲しみを与えてきたかもしれない
その痛みを忘れないようにしよう

いただいた温かさを忘れないようにしよう
ひとあし ひとあし
踏みしめて
まだ生きていることの喜びをかみしめて

※※※

この世で生きているものにとって
この瞬間、この時間は平等に与えられたもの
その時間をどう過ごすかは
ひとりひとり違っていい
ただ 明日につながるものであれば・・・

生きる
ただ時をやり過ごすだけの生き方をしてこなかったかと
この頃 何度も思い返すようになった

※※※

えっちら おっちら

2020年01月04日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

一歩の歩みは遅くとも
えっちら おっちら えっちら おっちら
おいらは歩き続けるのさ

ダイエットできなかったから かなり重くてね
それでも一歩 踏み出して
時間をかけて 踏み出して

えっちら おっちら えっちら おっちら
目指すあの山越えて

えっちら おっちら えっちら おっちら
おいらを待ってる人のいるあの町まで
たとえ時間がすんごくかかろうと
絶対たどりつくんだ、と
一歩一歩踏みしめて

えっちら おっちら えっちら おっちら
鼻歌まじりに歩いていくんだ

おーい
窓から見ている君~
君も一緒に行かないかあ?

※※※


街は夢を見る

2019年12月10日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

街が寝静まる
たくさんの夢を通りに漂わせ
時折 聞こえる車の音に夢が震える

あれはあの子の果たせぬ夢
ずっと思い描いていた果たせぬ夢
いつかきっと、と
空を見上げて思っていた
その「いつか」が
やがて記憶から消えていくような時代に

街が寝静まる
流した涙をすくいとり
朝焼けの色に染めていく

目覚めたあの子には
もう涙はない
夢も消えてはいない

目覚める
忘れかけていた記憶の奥から
少しずつ少しずつ
まだ終わりじゃないよ、と
街は希望を漂わせていく

※※※

あなたの昔を想う
そこに生きたあなたを想う

言葉足らずな話でも
確かにそこにあなたは生きたんだね

想像の世界からやってきた昔のあなたの姿は
まるで無頓着で奔放で
元気をそこらじゅうにまき散らしていた
田んぼに飛び込み
川に飛び込み
叱られて
叱られたことさえ
今は遠い思い出としてあなたの記憶に残っていた

そんな子供だったんだね
母さんは

※※※

葉っぱと

2019年07月10日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

いつも歩き慣れている道
誰も通らない朝
深呼吸しながら体に行き渡る”今日”を味わう

足元で朝日に導かれて輝く葉っぱが
少しだけ風に揺れる
少しだけ右へ左へ
影がそのたびに変わる

小さくて
そして気づきは大きい

自然に在る、ということ
葉っぱと風と光と

朝の人ひとりいない場所で
わたしと葉っぱと風と光と

そしてわたしはぐんと腕を振って歩き出す

※※※

一日の始まりはココロの晴れた状態で
何もかもが新しさに満ちていると
自分に語りかける

窓を打つ雨音さえも
リズムに乗って響くよに
ココロが晴れてさえいれば
一日は何かいいことありそな

ちょっと口笛吹きたくなるよな
何もないのにね、と苦笑いする鏡の自分は
それでもどこか明るい

ココロが晴れているって いいよ

※※※


優しいね

2019年06月27日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

庭に咲いている花は
母が育てた花で
咲いているのを見るだけで 母は嬉しそうな顔をする
”よく咲いてくれたね”と言いたそうな顔を

花が咲き終わる前に と
小さな花瓶に名残惜しそうに挿した
台所の出窓に置いたその花瓶
ほんの一枝なのに

あなたがそこに在るだけで
空気が揺れた
波がふるふると漂った

優しいね
生きていることが
優しいね
最後の命を見せてくれているって
大事に 最後まで
あなたという命を見ているからね

※※※

どこにも行けない
歩くのも大変だから
車で行くのは病院
家の中も手すりを少し触りながらで
しっかり掴むと痛くなる

そんな痛みとの戦いで毎日が暮れていく
それでも母は痛みを和らげようと
私たちの不安を和らげようと
明るく応える

86歳の母に私たちは助けられている
「痛いんでちゅ~」
え~! 
痛い! っていわないんだ
最後に「ちゅ~」とわざとつけて茶化す
それが場をどんなに和ませてくれているか
母はすごいなと思う瞬間だ

果たしてわたしはそんな風にできるかな・・・
痛かったら叫びそうな気がする

※※※


呼吸している

2019年05月24日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

最後の一本
毎日 水をかえ
まだ 大丈夫

水を替えるたびに
「この子、まだ呼吸している」と
花瓶に小さな泡がたくさんくっついている

少しだけ茎の下を切って
また挿す
その繰り返しを何日続けているのだろう

まだまだ折れないでいてほしい

※※※

ひとり
わたしという人間は たったひとり

孤独だという ひとりではなく
唯一無二の ひとり

大事な人
わたしが自分を大事な人だと思わないのは
この世に生んでくれた人に済まない
わたしが自分を愛しく思えることは
まだまだ大丈夫だってこと
生きていく自信が まだ残っているってこと

ひとり
唯一無二のひとりが
このわたし

※※※


朝だ

2019年04月20日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

朝だ 朝が来る
目覚めの前に朝が入り込む
吸い込む空気がひんやりとして

目覚めるんだよ と
頬に まぶたに 鼻腔に
朝が潜り込んだ空気がまといつく

わたしの細胞は 新たな時間の始まりに
緩和から少しばかりの緊張へと身構える

朝だ 朝がそばに寄り添う
目覚めたことを喜ぼう
今日、という日があることを喜ぼう

※※※

新しい生活に飛び込むのは一抹の不安と
大いなる希望を抱えていくようなものだと
自分に言いきかせる

本当は逆かもしれないが

希望は多い方がいい
いいところを頭に浮かべてみる
うん、
大丈夫だ
なんとだって生きていける

それより
自分が何をしたいか、だ

※※※


いつかどこかで

2019年03月28日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

口笛吹いて
のんびり寝っ転がって
ずぅっと
空を見ていたいな

ずぅっと見ていたら
空に溶けて
会いたい人のところまで行けるかな

会いたい人も同じように
空を見ていて
空に滲んでいるわたしに
気づいてくれるかな

空が軽く口笛吹いたら
きっと気づいてくれるね

※※※

ふと 振り返った道半ばで
歩いて来た道のりは
あっちへ曲がったり 戻ったり
ずいぶんくねくねしている

それでもゆっくり前に進んでいたんだね

これがわたしの生きてきた道
だれの道でもない
わたしだけの道

そしてこの道は
誰かにどこかで繋がっていて
戻ればあそこにはあの人が
曲がればそこにはあの人が
昔の顔のまま笑っている


そしてみんなみんな
自分の道を進んでいる
いつかどこかで
また巡り会うことが
わたしの道の先でまた巡り会うことがあるかもしれない

そのときは笑って会えたらいいな

※※※



すご〜く幸せ

2019年03月04日 | 朝のことば&つぶやき
「すご〜く幸せ」って、言ってみたくなる

わたしだけがわかる
わたしだけに通じる何か
そのときの自分にピッタリな何かと出会えた

沢山の出会い 後戻りなど必要もなく
ただ前へ前へと
わたしが進むべき道を見せてくれる
そんな貴方のそばにいることができた
それだけで なんだか満たされていく

わたしが生まれてきた その奇跡をあなたと共に味わえる
母よ
あなたが
その存在が
今のわたしに生きる力を与えてくれている

ありがとう
ほんとにありがとう