心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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あれれ?

2012年03月30日 | ほんのすこし
母と温泉に行くときは 一つのバッグはバスタオルを入れていく。一枚はわたし用。もう一枚は母の分。そしてもう一枚は大判のバスタオル二枚を使って縫い合わせた母の湯上り用のバスローブ代わり。なのでバスタオルと着替えだけで一つのバッグはいつもパンパンだ。
そしてもう一つのかごには シャンプーやら垢擦りやらボディシャンプー 石鹸(母用)、軽石二つ、ブラシ 数枚のタオルなどなどこまごまと入れて よいしょと行き帰りとも持つのが わたしの役目。
毎回 わたしが持っていると
「悪いねぇ~」と母がすまなそうに言う。もう口癖みたいになっている。わたしはこれくらい全然平気なのだけど、母にしてみれば こんな重いものを持たせて・・・といった気持ちなのだろう。
特に 膝がだめになってからは 少しの物も持てなくなった。

ところが 昨日 温泉に連れていこうと実家に行ったら、なんだか新しい小さなエコバッグが置いてある。
「どうしたの?これ」と言うと
「今度から 自分の着替えをこれに入れて(自分が)持っていくよ」
「なんで?別にいいのに」と言っても 母はせっせと自分の着替えの下着を詰めた。

まぁ いいか。このくらいだったら軽いしね。

そう思いながら母と温泉に。
温泉の中はほどよい人数で とても気持ち良く入った。いつになく汗も沢山出て 体重ダウンしてないかなぁなんて 淡い望みを抱いたりして(笑)

ふたりとも上がり 着替えをすませ帰ろうとしたら、知り合いに母が
「このくらい持たないとね♪」と小さいエコバッグを見せていた。
心なしか 母の顔が得意げに見えたのはわたしだけか。いつもわたしにばかり持たせている母親だなぁと周りの人に見られていると思ったのか(そんなこと全然気にしなくてもいいのに)、今日はちゃんと自分だって荷物を持っているんだよといった感じの母だった。
そうだね、少しぐらいだったら いいかもね。
「春になったから これぐらい持って歩かないとね♪」
楽しそうに話す母に知り合いが
「そうだよ、いいことだ♪」と相槌を打っていた。

母を実家に送り、バスタオルやらをバッグから出し、わたしは帰宅。自分の駐車場についてふと助手席の下を見た。
あらら~
なんと そこには母が持っていた小さなエコバッグが。
母は手ぶらで 車を降りて家の中に入っていたのだ。もうすっかり着替えのことなど頭になかったようだ。

しょうがない。今日は母の洗濯ものも一緒に午前中 洗濯機がフル稼働(笑)
電話したら
「そうなんだよ、あんなにいばって自分だって持てる!って言ったのに・・・これだからなぁ」と。
初日からしてこれだから 先が思いやられると がっかりの母だった。
よかったじゃないの、忘れたのがわたしの車の中で(笑)他の場所だったら 取りに行くのも困るよねぇ~ 母さん♪