心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

古きもの

2013年01月10日 | ほんのすこし
古きもの。どこか懐かしい記憶の底で眠るもの。
しばらく忘れていたのに ある日突然 ひらりと舞い降りてくるような そんな偶然を装って。
なんていうのか 名前さえ思い出せない昔のことでも 触ったことのあるような。
そんな不思議なココロの触感を感じるときがある。

古いものには その微かな色香が漂う。そこに確かにわたしは存在していないのに。わたしより遥か遠くで息づいていた人の手によって生まれたものなのに。わたしとその人がふっと近くなる その瞬間がたまらなく好きだ。

同じ人間なのにどうしてこうも違うのか。この手とあの手はどうしてこうも違うのか。芸術品と呼ばれるものを目にしたときに感じる落差に いつも悲しみさえ覚えるが、それでもこの世にこれが存在してくれたというだけで嬉しくなる。自分には到底無理なそのものに 憧れを抱く。

ところで わたしの好むところの物に全然興味がわかないという方もいる。世の中はうまくできたもので、かたや古きものに興味深々であり、かたや最新のものに興味深々であるという それが上手く調和できているのは 同じものを好む人間ばかりだと その後に形成されていくべ世の中が単調なものとなってしまうから ほどほどに好みの違いがたくさんあって 面白いのだと思う。

多面性のある人間だから、全部すっかり好みが同じなんて人はそんなにいない。わたしがあれを好きで これも好きで・・・と話しているときに あーそれ!わたしも好き!なんて言ってくれる人もいるが、ばっちり好みが同じとは限らない。だから話題の幅が広がるのだろう。もっとも相手を好ましいと思っていればこそ 自分の興味の範疇になくても話を聞けるのであって、これが相手に不快感を抱いている時だと 話を聞くのは辛いところがある。わたしに限っていえば ほとんどの話を聞くのは好きだ。ただあまり自分が話題の中心になっていないと気が済まないという方とご一緒するのは遠慮したい(笑)

話が逸れた。
古いものを手にしたときに感じるのは「あたたかさ」かな。
そのもの自体は 温度が高いというわけではないのに 触れたとき 見たときに感じるココロの体感。そこにあるのは自分の中にある過去や自分が存在していないはずの昔だ。人間は目覚めたときに体の細胞が新しいものに入れ換わっているのだと村上先生が書いておられた。それが生きている証拠なのだと。わたしの中の細胞が古いものにリンクする。一瞬 細胞に沁み渡っていく時間。
目の前にある古いものは はたしてどんな人が手にしていたのか。どんな人の手から手へ渡されてきたのか。

※※※
昔 お世話になった教頭先生。かなり前に亡くなってしまわれたと風のうわさで聞いたが、よくわたしに言っていた。
わたしはねぇ、小説家になりたかったんだよ。今でも書いているよ。今度ぜひ○○さんに読んでもらいたいなぁ。わたしが好きなところはね、駅の待合室なんですよ。あそこはいいですよ。いろんな人間がいる。通りすがりの人や じっと列車を待っている人を見てると あぁこの人は家族が帰るのを待っているんだなとか、これから長旅に出るんだなとか 色々想像できて面白いんですよ。君もやってみてごらんなさい。

そうですか・・・ときどき言われたことを なんとなく思い出すことがある。その先生は 駅に集まる人々を見て想像する。わたしは人より物を見て想像する。その違いはあれど 想像するというのは楽しい。

で、その先生、もう時効だから書くけどね、机の引き出しにポケットウィスキーをしのばせていて 放課後なんか誰もいないとちょびっと飲んだりしててね。結局 読んでほしいと言われた小説を読むことなく 去ったわけだが、その数年後に亡くなられたから まだ亡くなるには若かっただろうな。
どんな小説だったのか、今となっては知るよしもないけど。

※※※

古きもの。その良さを思ってなのか 古いものを捨てきれない。というか単に片付けが下手ということだ。本当に必要なものだけを残しておけばよいものをこれはいつか使うだろう これは作るときに必要になるから・・・なんて その作るときを一瞬想像して すでに出来上がった物を頭に描き、出来たつもりになる。押し入れにしまいこんだら 後 しまいこんだことすら忘れている。
古いもの。数年前ぐらいのものは処分したほうがましだ。
古きもの。かなり前のものは 捨てがたいが、それも処分してもいいだろう。
古きもの。アンティークは 捨てれない・・・
わたしがいなかった時代を想像させるもの そこにわたしはいないけど捨てることができない。

あー無性に「なんでも鑑定団」が見たくなってきた♪

完全復活とはいかないけれど

2013年01月10日 | ほんのすこし
久しぶりに 風邪にやられました!
もう何日外に出ていないのでしょう・・・7日に 母のところへ行き 夕方ゴミ出しの準備をして戻って以来、母のところに顔を出していません。もっぱら 電話でのみ。
母も風邪気味だというので お互いに相手を思って 電話で元気かどうかを確認することにしていました。毎日 二回ぐらい電話をすると 決まって「元気だ」とはいうのですが、「鼻水もチョロっと出るし 横になっていればそのうち治ると思うから。それよりお前の方はどうなんだ?」と聞かれます。
食事の心配はありますが、十分 蓄えはあるから 心配しなくていいと言います。それよりお前は食べるのはあるのか?と聞かれます。
冷凍庫には十分すぎるほどあるし お米もたくさんあるし。ご飯さえあれば おかずはなんとでもなります。お米があれば おかゆだって食べれるし。
でも体弱っているときって 食事の支度をするのも嫌になるんですよね。
だから 母はどうしているんだろうって気になります。でも無理して行くと、全然治らないし。

ということで ここ数日 一歩も外に出ないことにしていました。
苦しかったのは 就寝後。今回は喉がやられたので 唾を飲み込むのも痛くて、なるべくつばを飲み込まないように 食べるのは最低限で 水分だけはしっかりとりました。だからトイレに行く回数が半端じゃなかったです(笑)
床に就くと どういうわけか咳が出て、しかも痰も出て・・・苦しかったですねぇ。苦しくて 眠れなくて起き出してテレビを見ているなんてことが続きました。

そうこうしているうちにだんだん痰を出せるようになって、それから良くなり始めた気がします。市販の薬も長く続けると良くないよって母に言われ、減らしました。
今はまだ少し喉に痛みが残っていますが、前に比べたら 天と地の差です(おおげさか・・・)

ひとつ いいことは、外に一切出なかったせいで 期限付きの仕事に取り掛かることができました。もちろん苦しんでいたときは仕事なんて手につきませんでしたが、二日ほど前からパソコンの前であれこれ作業ができるようになりました。でも 様子を見ながらです。だんだん焦りが出てきて 昨日はほとんど一日中 パソコンの前でしたが、それでも前ほど辛くはなくなっていました。
快方に向かっているのがわかると 現金なもので、温泉に行きたくなりました。

でも 我慢 ですよね?

後で ちょっとだけ 母の顔を見に行ってきます。今日もここは寒いようです。今は太陽の光がまぶしいくらい部屋に差し込んでいて カーテン越しでも目を開けられないほどです。カーテンを閉めないと・・・
なのに 外気温が低い(多分マイナス何度とかです)せいか 設定した温度までストーブがなかなか上がりません。部屋もいつもより寒く感じます(なんて 灯油がなくなっているせいじゃないか?慌てて確認。大丈夫でした)
マイナスの温度で 空が晴れていると、雪がさらさらした感じに見えます。握っても手袋から はらりと落ちるような そんな感じかな。

雪はほんとに変化します。一体いくつの顔があるのかと思います。マイナスの温度は好きじゃないけど、このさらさらした感じの雪は好きです。そして この雪がもう少し湿り気を含んだ感じになると ふわふわと漂うイメージになります。ここまではとても好きです。

雪がたっぷりと水分を含んでべちょべちょした感じになると大変です。運転するのもハンドルがとられるし、足元もぐちゃぐちゃ。土の色を含むこともあるので 雪自体の色が汚くなってしまいます。あまり歓迎したくない雪です。

三好達治が「雪」で

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

と書いたのは どんな雪だったのでしょうか。なんとなく初めて読んだときに 自分の町に降る雪よりも横手や新潟といった豪雪地帯を思い描いたものでした。
あの雪は どんな雪だったのでしょう。重い雪だったのでしょうか。それとも降り積もってはいても暖かい雪だったのでしょうか・・・

雪を見てあれこれ感じること これって雪国の特権かなと思います。毎日拝んでいるのは飽きてくるけど(笑)
昔はもっと長かった気がします。雪の時期が。どうしてだろう。今よりも除雪がしっかりできていなかったせいか 道路脇に人間の背よりも高く雪が積まれ 小さいながらもその積まれた雪の上を歩かなくてはならないこともありました。今ではそういう光景は まったくといっていいほど見られません。夜中に活躍してくれている除雪車の方々のおかげですね。冬にはすっかり昼夜逆転の生活に入るのでしょうね。仕事とはいえ大変なことです。

とりとめもなく書く。これがわたしのブログだなぁと なんの意味もなく 味もなく(笑)無味乾燥した感じだなぁと。
そういえば 誰かが書いていたなあ。「だらだらと垂れ流し的に ブログ記事を出して どうするんだ」と。そのブログを読んだ時に ガツンと一発やられた!って気がしたっけ。自分のブログがまさにそれだったからねぇ。
日記みたいな とりとめないことを垂れ流し的に出している・・・これでいいのか?
というか これしかできない(笑)

ということで 反省の色もなく 今日も垂れ流し的に終わります・・・

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可愛いキューピッドが三人いるお皿。飾り皿でしょうね。
本物なのか 偽物なのか・・・でも別にかまわない。気にいったから。

団塊のブログ こだわりの「物」がたり というブログを見つけました。わたし的にはとても参考になるし、見ているだけで楽しくなります。陶磁器 ガラス好きにはたまりません♪

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