心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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読んでみたくなった

2025年01月31日 | ほんのすこし

『ほんまに「おいしい」って何やろ?』吉宏吉弘 集英社

ニュースの記事に目がいった。
私自身は「これは必ず食べる!」とか「死ぬまでに味わいたい!」といった食に対する願望は薄いほうだ。「何か食べたいものない?」「どこか食べに行きたいところない?」と聞かれても意気込んで答えることは殆どない。
だから、予約がとれない店があるということも知っていたが、それが日本のどこにあって、どれだけの費用なのかなど知る由もなかった。

ひとり5万円とか7万円。
ホテルのレストランとかワイン入れると高かったりするし、そんなものなのかなあ。そういえば、昔むかし、娘と東京のホテルに泊まったとき、よせばいいのにホテルのレストランに入って食事をした。ウエイターがワインを勧めてきたので、適当に選んでもらった。会計のときに値段が想像以上だったので内心びっくり。ワインが高かった。食事はまあまあ不可もなく。
それいらいホテルのレストランで食事をとりワインをいただくなど滅相もない、といった気分でいる。

脇道に逸れた。
確かに狭い店で定員10名か8名だったら、すぐに予約が埋まってしまうだろう。次の予約を取っておかないと今度はいつ食べれるのか?といった切迫感もあるだろう。そしてここではこんなに美味しい料理を食べることができたぞと自慢もしたくなるだろう。インスタにアップしたくもなるだろう。それだけのお金を払っているのだ、と。
それはそれで美味しいものを味わう、味わい方の選択の一つだと思う。しっかり平らげて「あぁ、美味しかった!」と最後に言える醍醐味だと思う。

村田さんが言うには独立するなら価格設定を25000円ではなく、せめて15000円からにしてお客がついてきたら、上げるのがいいのではないかと。
まあ、何かの記念日とか、年に一回の贅沢だとして15000円のお店に行くという人もいるだろう。私は5万や7万といったお店には死ぬまでに一度も行けないだろうね。でも行けないからといって今後の人生になんの障りもない。

よく「死ぬ前に何か食べたいものを、と言われたら何を選ぶ?」という問いがあるが、わたしは悩む。絶対これだ! というものが思い浮かばないからだ。
また話が逸れた。
村田さんが危惧しているのは、料理人としての立ち位置、姿勢がこのままだと崩れていくのではないかということだろう。高い素材を探し、素材を生かす技量もあるだろうが、狭い世界だけでその料理の腕を使っていていいのだろうか? もっとより多くの人にその技を見せていくのが必要じゃないかということだろうなあ。よく読むと、村田さんはそういったお店を営んでいる方を除外しようとしているのではなく、食材の見聞きや努力は認めていて、それがもっと沢山の人に享受してもらえるような提供の仕方を模索すべきではないか、と言っている気がする。
それは料理人としての後継者への道筋を考えてもらいたいという厳しくもやさしい目線でもあるなあ。

読みかけの土田康彦氏の『辻調すし科 先生といた日々』を開いて読みたくなった。



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1 コメント

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Unknown (小父さん)
2025-02-07 12:17:08
コメントしようと思って左にコメント欄を右に記事の先頭から開いていますが、かなり手ごわい文章です(笑)

>「死ぬまでに味わいたい!」・・・「何か食べたいものない?」・・・

あと4ヶ月半で78歳になり、家内と二人での生活では上記は何も思いつきません。
ひとり暮らしになったらそんな欲求も出てくるかも知れませんが・・・・(笑)

予約がとれない店があったら別の店を探しますね。

>ひとり5万円とか7万円。

宿泊費でも高すぎると思いますのにたった1回の食事にそんなに使う人いるんですか?
売れまくっている芸能人か、国のお金で食事する国会議員ならいざ知らず(笑)

私には19歳上の兄貴が居ました(両親共に同じですよ、6人兄弟姉妹の末っ子ですから・・・(笑)。仕事柄、ホテルの宿泊に食事は手馴れていましたが、東京の一流ホテルで4軒くらい、朝・昼・晩の食事に連れていってもらいましたが(時期は別です)、一人1食1万円を越えるような食事はなかったと思います。

平民で(笑)ひとり5万円とか7万円使う人は、田舎者の気がしますね。

そうそう、私は母方、父方共下戸ですが。父は養子です(笑)

>確かに狭い店で定員10名か8名だったら、すぐに予約が埋まってしまうだろう。

そうそう、2番目の姉はその長兄に東京で寿司屋さんに連れて行って貰た時、「あそこに長嶋茂雄さんが来てるよ」という店だったそうですが、私はそこでご馳走になったことがないのが心残りです(笑)

>インスタにアップしたくもなるだろう。それだけのお金を払っているのだ、と。

はっはっは、ブログ訪問先で料理を並べて載せている人が二人ほど居ますが、全く面白くないです!

「バーベーキューをしたよ」とか「こんな料理を作ってみた」と言う記事には親近感が湧きます。

>しっかり平らげて「あぁ、美味しかった!」と最後に言える醍醐味だと思う。

意義はございません!(笑)

>まあ、何かの記念日とか、年に一回の贅沢だとして15000円のお店に行くという人もいるだろう。

私は金額にとても疎いのですが平民は、結婚式でも15000円以下で済ませませんかね?

>でも行けないからといって今後の人生になんの障りもない。

お金を捨てにいくようなものではないですか、それともお店へのボランティアで寄付しに行くみたいで・・・。

うわっ、この下の記事も難しそうなのでこの辺でキーボードから指を離します。

有難うございました。
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