渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

現代技法

2016年03月11日 | open


真剣ではない。模擬刀である。
どうやったら、こんな表現ができるのか。
合金刀身にメッキされた物にどうやって錵(にえ)や小杢目風の働きのような
表情を与えられるのか。単に画像を加工しているのか。

(拡大)


映画「たそがれ清兵衛」では明らかに模擬刀と見て判ったが、「武士の
献立」では真剣と見紛うほどに加工された模擬刀が使われていた。


本職の日本刀研磨師が手がけたものだが、これには唸らされた。
勿論、手に取ると当然ながらすぐに看破できるが、遠目からでは模擬刀とは
なかなか判りにくい。

こうしたことも、包丁研ぎ屋にはできない。
日本刀研磨師、おそるべし。