渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

北欧ナイフによる置き斬

2023年07月20日 | open

(テーブルの上に雑然と物を出し
放しなのは勘弁してくれろ)

日本刀でなくとも、短いナイフで
新聞紙を固く巻いた試し物を切断
できる。








要は腕=肩と肘と手首の関節、
それと手各指の関節の使い方
=手の内、の使いよう。
全てを連動させて、各部位に
仕事をさせる。肩から小指の先
まで。

剣技と古流武術に長けた友人が
私の撞球を見て、「手の使い方
が武術と同じ」と言ったが、それ
は正鵠を射る。
ビリヤードでのキューさばきは、
日本刀の操刀とそっくりだ。
腕で振ったら切れない。
全ての関節を連動させてしなる
ように斬撃を繰り出す。
野球の投手の投球と全く同じ。
撞球も「肘から下のみの振り子
運動」などの教えは大嘘だ。
全ての関節を使わないと切れ味
鋭い玉を撞き出す事は不可能だ。
故に、手は柔らかく、そして、
肘だけでなく肩も送る。

TADキューの試斬
1番:穴振り、穴の右側狙い。手玉
  横出し止め狙い。
2番:引き1クッション入れて逆
  ヒネリを利かせた殺し止め。
3番:割れない押し玉、球勢制御。

操刀・運刀と撞球でのキューの
使い方の要諦は相通ずる。
どちらも「得物」であるので、
運用方法には共通点がある。
要するに、身体用法だ。
刀術も撞球術も、身体を使う術
である。
術には秘伝は無い。
真実を見抜き、それを身につける
だけで誰でも出来るようになる。
それゆえ、術は人間に飛躍的な
能力をもたらす宝なのだ。
ただし、術者になるには、黙って
指を咥えていてはなれない。
自ら真剣に動くのだ。まなこを
開いて、真実を見つめて。
額(ぬか)に汗して俟つを知る。
やがて道には光明が射し、行く
先が明るく照らされて来る。
これ、武の術の定めなりしや。

※ビリヤードにおける「キュー
切れ」とは、手玉を勢いよく
長距離を動かす事ではない。
狙い通りに手玉を制御する
事を実現させるのが真のキュー
切れだ。上の動画がそれ。
この下の動画の押しなどは
キュー切れでも何でもない。
制御できずにただ球勢よく
手玉を動かしているだけだ
からだ。
ビリヤード界、この要諦を
誤認しているケースが多い。
目を開くべし。


キュー切れとは、この下の動画の
ようにキューを利かせて狙い通り
の所に手玉を出す制御された動き
を切れ味によって実現させる事。
この一球は、キューを切らせて
狙った通りの手玉の動きをさせ
て、狙った位置にポジションさ
せている。これがキュー切れ。


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