Grjngo - 西部劇 | 予告編
ベスト・ウェスタン 映画
このチャンネルはいいぜ~。
名作「駅馬車」をカラーで
観られた時には、新たな発見
があった。
モノクロが本当はいいんだけ
どね。モノクロ作品は。
例えば『灰とダイヤモンド』
や『泥の河』がカラーだと
何だかな~、てのはある。
それでも往年の傑作西部劇が
無料視聴できちゃうというの
は、これいいのですか?など
と喜びながら観てます。はい。
古い西部劇にはコルトSAAが
多く出て来る。
それについて、悪い点と良い
点がある。
まず、悪い点はほぼ全作で、
1896年以降の無煙火薬バー
ジョンのピースメーカーを
使用している事だ。2ndモデ
ルを。
これは、1973~1980年代を
舞台とする活劇の時代考証と
してもおかしいし、残念。
だが、良い点は、それらで
使われる銃はプロップガンの
ステージガンとはいえども、
ほぼ実銃が使われている点だ。
これとて1896年以降モデルと
しても古い銃が使われていて、
その経年変化=パティーナが
映像で観られる。
これはかなり貴重なフィルム
といえる。
実銃コルトSAAの使い古した
銃の表面の様子が西部劇によ
って多く見られるからだ。
大抵はガンブルーがはげ落ち
て鋼鉄の金属表面が露出して
灰色がかった銀色に変色して
いる。
これは西部開拓時代当時、特
に1880年代などは実際の現実
世界でも、黒色火薬時代の1st
バージョンのコルトはそのよ
うな銃の状態だっただろうと
推測できる。黒色火薬だから
尚更磨かないとならないので
ブルーも剥げ易かった事だろ
う。
それが、数十年後の西部劇に
よって、1stの次の2ndモデル
とはいえ、実年の経過から
「やれた」状態のSAAが映像
に登場してくる。
これはですね、たまりません。
いくらリアルを謳った作品で
ある『クイック&デッド』の
ような、あのような新品ピカ
ピカの銃ばかり出て来るのは
現実世界ではあり得なかった
だろうし。
実際の現実的な例としては、
1880年代に入っても、実は
パーカッションをカート式に
コンバージョンした銃がアメ
リカ西部ではまだ現役で多く
の人々に使われていた。
ドク・ホリデーの実際の愛銃
などもピースメーカーではな
くコンバージョンモデルのコ
ルトだった。
しかも使用しているのでブル
ーが落ちている部分もある。
ドク・ホリデーの銃(実物)。
西部劇は映画であり作り物で
はあるが、その映像からは多
くの事が学び取れる。
時代物の映画作品で一番勉強
になるのは、その製作当時の
人の喋り方ね。
これは邦画でもそうだが、役
者の台詞回しの喋り方等はそ
の製作時代を反映しているの
で、言語学的な勉強にもなる。
映画をどうせ観るなら、その
映像表現からありとあらゆる
すべてを学び取りたい。
おいらはそんな感じ。