4年生のI斗が腰の治療にしばらく専念するそうだ。
彼は、とにかく小柄な体ではあるが、常に一生懸命で、我々の指導や投げかける言葉に耳を傾け、これまで体格のハンデを努力、根性で補ってきた。
小さな体なもんで、時にかけ逃げになったり潰れたりもする。
しかし、お前なんかにゃ負けへんぞ!という気持ちがヒシヒシと伝わってきて、軽量級が多い道場の中でも、いかにも二見の選手らしい一人です。
そんな中、練習をしている他の選手達に問いかけた。
お前ら、本当に一生懸命やってるか?
やりたくても出来ん奴だっておるんやぞ?と。
何人が自信を持って『やってます!』と言えただろうか。
一生懸命な子程、怪我が多い。
悔しい話だ・・。
でも、ゆっくり治したらええんやで。
みんなで待っとるし、教えたいことがたくさんあるからちゃんと治して戻ってきたらええ。
集中力のあるお前なら見てても自分のものに出来る力はある。
で、今は小さかろうが、怪我で休もうが、将来は絶対に一生懸命する者が勝ち残る。
今は辛抱、辛抱。
他の者も、一緒に練習をしたくても出来ん奴の思いを背負いながら頑張って欲しいと思う。
自分だけではなく、誰かの為に頑張れ人間になって欲しい。
そんな選手が多いチームがきっと強くなるんじゃないかな。