先日、数年振りに同僚と出会った。
この同僚、若い頃に一緒に柔道をしていた間柄で、昔からおとなしく控え目、言い方は悪いが、決して人の上に立つようなタイプではなかったが、現在は、エリート街道真っしぐらの管理ポストで勤務している。
久し振りに出会い、現在までの苦労話を聞けば、
たいしたことはない。
と言いながらも、笑い話的に、
これまで、何度、終電のホームで、このまま飛び込んだ方が楽になれるんじゃないかと思ったことか。苦笑
と語っていたので、ただ単に今のポストにいるわけではないことは言うまでもない。
そんな彼なので、少しぐらい威張り散らしてもいいものだとも思うが、全くその様子はなく、むしろ以前に増して腰が低くなっており、私に、
自分なんてたいしたことはない。
それよりも、◯◯(私)さんの子供さん、柔道頑張ってるじゃないですか。
親が柔道をしていたからと言って、子供が当たり前に柔道をしてくれるわけではない。
自分なんて、子供と接する時間も少ないし、まずはそんな風に導けない。◯◯さんが羨ましいです。
と語った。
勿論、謙遜もあるだろうが、数年振りに再会した同僚は、人間として大きく見えた。
きっと、苦難、苦労、努力、忍耐の日々が彼を成長させたのであろう。
生きていると、様々な考え、価値観、常識の相違に嫌気が差すことも少なくない。
しかし、素晴らしい出会いもあり、その都度、いろんなことを学ばせて貰う。
人生、山あり谷あり、子供達には、困難を乗り越えながら、大きな人間に成長して欲しいと切に願います。