私は、試合直後にかける言葉であったり、試合後の練習であったり、『試合後』を大事にしています。
中でも試合直後にかける言葉については重要視していて、特に負けた試合の直後にかける言葉が今後の選手の在り方を大きく左右すると思っています。
子供達(選手)の大半は、その姿の良し悪しはあろうとも、勝利に向かって必死で戦っています。
そして、負けた後というのは、子供なりに悔しい思いをしたり、応援してくれた者への罪悪感が募り涙することもあると思うのです。
だから、試合に敗れた時、子供達は自分がどう思われているのか不安で仕方がないと思います。
そんな選手を大人がどのように迎え入れてやるのか。
当然、不甲斐ない試合内容もあるし、情けなく、悔しい気持ちになる時もあって、私自身も過去、兄貴2人にはそんな気持ちをぶつけてしまったこともあるのですが、試合直後にかける言葉によって、次の一歩が大きく変わってくることに気づきました。
そもそも、自分自身では到底出来ることのない努力をし、懸命に戦った末に敗れて涙する者に対し『何をしてるんだ』と突き放す言葉を放つこと自体が論外です。
悔しい気持ちをグッと堪え、結果を真摯に受け止める。
そして、様々な気持ちにより涙する子供に対して、
お前は良くやった。胸を張れ。
と声をかけて安心感を与えてやることで、子供達は、
一生懸命戦ったことを認めて貰えた。
次は勝てるように頑張ろう。
と次なる一歩が大きく違ってくるのではないかと思うのです。
負けた時の不安と戦っている者とそうでない者の差は大きい。
これは、たくさんの方々から学ばせて貰い、自分なりに軌道修正したことであります。
現実的に、DNAであったり、成長、体格の差があることも事実。
しかし、そんな中で、子供、選手を上手く導いている人には必ず理由がある。
ただ見ているだけでは見えてくるものではないが、今後も、この理由を探求し、自分を省みながら吸収していきたい。
そして、子供達にも探求心の重要さを伝えていきたい。