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もし、やり直せるなら兄貴2人の指導については全く違ったものになるでしょう。
まず、競争心を養う為にと、幼い頃から何事もとことん競争させ、競うことによって勝負根性を養うことをした。
それは厳しいこともあれば、いかにして楽しく出来るかとゲーム感覚でしてみたり、時にはニンジンをぶら下げてやっていた。
これについては間違ってなかったと思っています。
しかし、立ち技については、来る日も来る日も小内刈り、小外刈りといった足技を練習させていました。
私自身が小内刈りが得意で教えやすかったこともあると思うんですが、今思えば、大内刈り、大外刈りをさせていたら、また変わった柔道になっていただろうと思います。
そう思う理由については、幾つかあるんですが、簡単に言うと、小内刈り、小外刈りは離れていてもかけれる技で、大内刈り、大外刈りは密着してかける技。
今思えば、とにかく体が小さく華奢だった我が子達には返されるリスクを「私」が嫌い、リスクを負わない柔道をさせたんだと思うんです。
大内刈りをさせていたら、内股も出来ただろうし、大外刈りをさせていたら、密着する柔道も出来たんじゃないかと思えば、やり直したいことが多いなと。
自分自身が得意だとか、そんな単純ではなく、もっと体のバランスであったり、向き不向きを考えて指導してやれば良かったと思います。
ちなみに大和については大内刈りからスタートしました。
毎日鏡の前で、私が膝をついた状態で何度も何度も継足を意識して打ち込みをしました。
兄貴に比べると、足のしつこさはありませんが、内股をかけたり大腰をかけたりと密着を苦にしないスタイルになりました。
結局、一番最初に受けた指導、スタイルってのは体に染み付くもので、後々の柔道人生を大きく左右します。
なぜこんな話をするかと言うと、最近また幼い頃の指導方法についての質問を受けたことから、もし我が子の指導をやり直せるならと・・たらればの話をしてみました。
一言では言えないので、たまにこんな反省点や良かった点をしていきたいと思います。