あなたは何の為に生きていますか?
と問われた時、自分は、
全ては子供の為、子供のことを優先して生きています。
子供の幸せが自分の幸せです。
と回答していました。
過去形なのは、当初は本気でそう思っていたものの、少しだけ心境の変化があったからです。
それは、いい格好を言ったところで、結局、人間ってのは自分の幸せの為に生きているわけであって、子供の為でも人の為でもないのかなと思うんです。
柔道で結果を残して、塾に通わせて、子供の為にいい高校、大学に行かせてなんてことも、結局は自分が自己満足を得る為なんじゃないのかなと。
他人に対してもそう、あれこれしてやって、結果を残してやるのも自己満足の為であって、それに対する『返し』がないと、義理を欠くだなんだと腹を立ててみたりするけど、結局、自分が求めている満足度が得られないから腹が立つ。
人間ってのは自分の幸せを求めて生きてるんだなと思った。
で、私が子供の指導している時、こんな考えには至らず、全ては子供の為だと思ってやっていた。
少しでも自分の幸せの為、自己満足の為だということに気がついていたら、もう少し感情のコントロールは出来ていたかも知れない。
だから、中学以降の進路を全て本人達の意思に任せてきたのは、どこか申し訳ないという罪滅ぼしの気持ちがあったからだと思う。
で、現在進行形の方々からいろんな相談を受ける。
子供のやる気がない、覚えが悪い、集中力がない、闘争心がない、強くならない、環境が悪い・・。
確かに、子供はある程度の親の導き、環境も必要だと思います。
でも、根本は自分の自己満足を満たしたいが為の悩みだと考えればどうだろう。
自分は理解出来ませんでしたが、それを理解してれば子供に対する接し方が変わり、腹を立てることも少なくなる。
何なら自分の為に辛く厳しい道を歩んでくれていることに感謝の気持ちを抱くようになります。
子供の幸せは子供が決めることだし、子供もまた自分の幸せの為に生きて行くでしょう。
ただ、当時の自分が聞けば、何を青臭い事抜かしてんねん!という話だということも分かります。
自分の自己満足を追い求めて、我が子を苦しめた親父の失敗談として貰えたらなと思います。
本当、失敗ばかりで、悔いがないと言えば嘘になります。
けど、まだまだ人生はこれから。
失敗を教訓にして、自分の自己満足と罪滅ぼしの為に生きていきたいと思います。
健康診断を終えて、何か悟りを開いたような気持ちになりたかった私でした。