毎回なんですが、選抜や講道館杯で超一流との差を痛感した時、自分の指導力に対する無力感や限界を感じ、自分を信じてやってきた子供達への罪悪感に苛まれる。
歯痒いと言うか、悔しいと言うか、何とも言えない気持ち。
お前では、子供を全国に連れて行くことなんてできない。
という雑音への反骨心からスタートし、少しずつではありますが、目標への階段を登ってきました。
長い間、信念を貫き通していると、認めてくれる方であったり、誉めてくださる方もいて、自分の能力からすれば上出来であって、今でも十分幸せなんです。
ただ、知らなかった方が幸せだったという事ってあるなと。
とんでもなく凄い人、とんでもなく凄い世界
そんな世界を少しでも垣間見てしまうと、自分の力のなさに嫌気が差すことがあり、知らなかった方が、どこかで満足した日々を送れていたかも知れないと思うこともあります。
しかし、少しずつ登ってきたからこそ見えた世界であり、そんな世界を知るからこそ、何か達成した時にも謙虚でいることができるし、また頑張って行こうと努力を続けることができる。
となると、もしかすると、知って良かった世界なのかも知れませんが、あまりに住んでいる世界の差を感じると、心が折れそうになる時がある。
・・と、そんなことを言いながらの約15年です。
当初、心折れそうになった大会が少年柔道の地区大会で、今回、折れそうになったのが世界選手権の最終選考試合だと思えば、随分と成長したではないかと思いたいところですが、そうは思えない私・・。
また折れかけて、太くなってやるか。
諦めない気持ちと、治癒能力だけは身につきましたからね。
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