「火垂るの墓」
の解説動画が、YouTubeにいくつも上がっておりまして、いくつかを見てみたのですが、
いやはや、なかなかに、衝撃でございました。
原作者の野坂昭如さんの体験に基づく実話がベースになっているというのは、皆さんもご存じだったと思いますが、
まさか、現実はそういうことだったのか、と。
(まあ、Wikipediaをしっかり読めば、書いてあることも沢山あったのですが、先に動画を観てしまいました)
全く知らなかったのが、妹の節子(実際にはケイコさん、だそうです)が、
当時1歳半の、まだ言葉も話せない赤ちゃんだったことと、さらには、野坂さんとは血の繋がっていない義理の妹であったこと。
それゆえに・・・、という事実があったようなのですが、
これ以上は、ここに書くのは憚られますので、ご興味のある方は、Wikipedia、動画サイト等でご覧になってみて下さい。
また、監督の高畑勲さんも「反戦アニメなどでは全くない、そのようなメッセージは一切含まれていない」とお話されていたとのこと。
では、何を伝えたかった映画なのか、というところも、実に考えさせられてしまう内容でした。
人気映画だけに、実に沢山の動画がアップされていますが、
これらの考察を踏まえて、もう一度観る時は、
きっとまた全然見方が違うのだろうなあ、と思います。
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ぼくはせめて、小説「火垂るの墓」にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって、その無残な骨と皮の死にざまを、くやむ気持が強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ。ぼくはあんなにやさしくはなかった。— 野坂昭如「私の小説から 火垂るの墓」
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サクマ式とサクマも違うそうで。
ではー。