花の写真、たしかに・・・。
自然の生物には癒されますよね。
色のある景色をあまり見ていないですものね。
でもね、正直、今、外に散歩に出て、写真を撮って歩くことに躊躇もしてしまうのです。
以下は、癒される話ではありません。でも、大切なことだと思うので、書きます。
-------------------
知りたいことは、なかなか知らされないものです。
原発の事故について、
一番知りたいのは、一体、今本当は何が起きていて、どういう状況なのかということですよね。
福島の方は勿論、近隣県の方も、僕のように東京にも家族が居て、神奈川に住むものも、
いや、日本中、そして、世界中の誰もが。
「俺、ガイガーカウンター(放射線測定器)持ってるんですよ」
「なんでまたそんなものを」
「あはは、いや、単純に見た目がカッコいいなあって思って、安く手に入れたんですよ」
そんな、よく一緒に仕事をする、古い楽器はもとより、色々なメカ類が大好きな友人の一人がいます。
(普通、そんなものを持っている人はいないでしょうけれど、そういう、普通の人が持っていないものを持っている人もいるものです。僕も楽器に関してはその一人かもしれませんが・・・)
三日前、その友人と電話で話をした際、
「あ、そういえばガイガーカウンター持ってたよね?あれ、どうなの?やってみた?」
「うん、それが、・・・反応してるんですよ。」
「・・・」
「いえ、わかんないですよ。僕の持ってるのなんて、古いアナログのですから、いい加減かもしれません。でも、今まで、電源を入れてもウンともスンともいわなかったのに、確かに、針が振れてるんです。これ、ちゃんと動くのかすら今まで分からなかったんですけどね。」
と言いました。
ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、未見の方に。
『ニュースの深層3/17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」1/3~3/3』
http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY&
http://www.youtube.com/watch?v=6GHXQYhKd98
http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE
こちらに載せたのは、勿論、いたずらに不安を煽る目的ではありません。
なかなかこういう、知識者としての本音や、納得できる話を聞ける報道が、全然ないからです。
最悪の場合、どこまで、どうなるのかは知っておきたいと思っていた僕にとって、
見てよかったと思えるものでした。ニュースの見方も変わるかもしれません。
動画がご覧になれない環境の方へ。
ひとつ、大切なポイントとして、
一年に浴びても大丈夫な放射線量と、一時間の放射線量などをごっちゃにして報道されていることには、本当にご注意です。
時速100キロで走る車と、風速60メートル/秒を、なんとなく並列に比べてるようなところがあるのです。テロップなどでも、マイクロシーベルトとミリシーベルトの単位がめちゃめちゃで、ちょっと考えないと分からないほど、すごく見づらくされています。
レントゲンやCTスキャンなどの一瞬で終わる放射線と、数時間、数日間、はては数ヶ月、数年という実生活単位で浴びる放射線量は、全然変わってきます。
あと、もうひとつ恐ろしいのが、直接的な放射線は、確かに距離と共に減っていきますが、その放射能を含んだホコリなどが風による飛来や衣服に付着しての移動などで、別な場所に行き、それを吸い込んだり、そのまま家の中に付着させたまま過ごしたら、これは「ここはあそこから〇〇km離れているから大丈夫」ではないのです。もう、身体の中に放射能物質があることなのです。放射性物質との距離は、0mです。
これを「体内被曝」といいます。
また、子どもや妊婦さんが放射能で受ける影響は、健常な大人の10倍だともいいます。基準はどこにあるコメントなのでしょうか。
結果、本当に政府やマスコミの発表のように、人体に何の影響もなく本当に安全だったら、それはそれでいいと思います。
ただ、「このレベルの放射線では、ただちに人体に影響がでることはありません」
この「・・・ただちに」を聞くたびに、警鐘が、頭の中で鳴るような気がするのです。
「外国人の日本脱出続く…大使館機能の大阪移転も」
アメリカやフランスは無料のチャーター便を飛ばして、自国民を日本から避難させています。
他にも、沢山の国が、自国民の国外勧告、命令をだしています。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110318-OYT1T00358.htm
僕の知り合いにも、すでに関西方面へ避難してる人や、中~長期的な国外への移住を実行に移そうとしている人がいます。
逃げましょう、と言っているのではありません。
ただ、誰もが断定的なことが言えない今、「大丈夫です。ただちに問題はありません」などという、無根拠の(・・・パニック回避の為の)情報を信じて、それを信じて、
被ばくをしたり、将来的に癌や白血病になったり、健康に不安のある子どもが生まれたりする不安に苛まれることのないよう、願うのです。
写真は、古いものですが(建屋のデザインが違います)、福島第一原発のものです。
建物の大きさに驚きます。クルマの小ささに驚きます。
ニュースやワイドショーなどで、よく模型を使った説明がされてますが、比率はこんなじゃないですよね。
現場での作業に従事していらっしゃる方々には、本当に頭が下がります。
命がけの任務。放水の効果が、あることを切に願っています。
そして、御身の安全を、心よりお祈りします。
でも、正直、心配です。
テレビで「心配ありません」とばかり言っている方たちも、
ならば、ここへ行って一緒に作業したらいいのに、と思いすらします。
では。
---追記。---
今日、テレビをつけて、びっくりしました。
原発のこと、どこもやってない。いつもどおりの定時のニュースだけ。
あとは、せいぜい交通情報テロップが、ちょぼちょぼ。
番組は、もう、まったく何事もなかったかのように、
タレントが遊んだり、喋ったり、食べ歩いてるのを垂れ流して、あとはファッションやエンタメ、テレビや映画の情報という名の宣伝と。
もう、被災地の安否情報とか、いいの?全員見つかったの?何もかも終わったの?
テレビ、どうしたの?これでいいの?
ここ数日だって、煌々と電気のついたスタジオから「・・・節電をお願いします。」ってキャスターが言ってるのだって、
暖房を消して、ペットボトルにお湯を入れて簡易湯たんぽなぞ作っていた側としては、違和感バリバリだったのに。
せめて半分くらい照明を落として、「節電の為、照明を落として放送しています」とでも紙に書いたフリップでも置いておけば、説得力も増すのに。
寒い被災地の取材映像を流す番組で、画面の端っこのワイプに、バリバリの化粧の顔の自分が映ると、突然「うん、うん。わかるよ・・・」って顔で頷いて、しかめっ面を作る、ノースリーブのタレントさんとかも、誰か言ってあげたらいいのに。
そんなタレントさんたちは、マネージャーの運転するクルマやタクシーで、送り迎えされてるなんてことは、・・・まさかねえ。
こんなときだからこそ、明るいニュースも必要だし、笑いや笑顔も必要でしょう。
娯楽だって、何もなしで、全部自粛、じゃ、息が詰まってしまうもの。
子どもたちだって、かわいそう。
トラウマにもなるかもしれないし、息抜きは絶対に必要と思います。
そのために、テレビの力は大きいとも思います。
せめて、チャンネル、分ければいいのにね。
原発関連の情報、福島関連の状況やニュースを流すチャンネル。
何もなくても、ずっと原発の様子を見守っていたい人は沢山いるはず。
それと、今までどおり、被災された方々の安否情報を流すチャンネル。
家族を探している人は数え切れないし、まだまだ助かる可能性のある人だって沢山いるんだ。
それに、被災地の今の生活に直結する情報を流すチャンネル。
必ずしも、現地では見れなくても、離れた場所にいる家族や親戚から、メールなどで、避難所の家族に知らせたりすることもできるかもしれない。
あと、年端も行かない子どもたち向けの、楽しいアニメなどの娯楽を流すチャンネルもあってほしい。
あと、動物の映像とか、これは大人も癒されるんじゃないかと思います。
長引くようなら、簡単なお勉強なんかもできたらいいと思う。
バラエティーやお笑いも、すんごい笑える面白いもの、あってもいいかもですね。
子どもからお年寄りまで、家族皆で、腹の底から笑えるようなもの。悲しみを、一瞬でも本当に忘れさせてくれるような娯楽。
そして、もちろん、音楽も。どんな音楽ならいいのかな。
テレビが一台しかなくて、譲り合って見なければならないところが殆どでしょうけれど、
こうして、チャンネルごとにキャラクターが決まっていてくれたら、時間割みたいのも組み易いと思う。
安全な地域だからこそ許されるような無神経な宣伝やCMは、まだ、ちょっと待ってもいいと思う。
料理番組だって、もうちょっと待ってもいいと思う(それこそ、もっと簡素な素材をつかった料理や、インスタント食を美味しく食べれる方法とかを紹介するなら別)。
他にも色々と必要かもしれないけど・・・とにかく、
本当に必要な情報以外、代わりばんこに、局の営業を休んだらダメなのでしょうか。
テレビ局の使う電力とか、半端じゃないでしょうから。
勿論、静止画で「緊急の場合は放送します。それまでは、他のチャンネルで、これこれこういう情報が見れます」
と案内してとか。一つや二つの局とか見れない地域とかがあるなら、それこそ、相互協力で番組をそのまま提供すればいいし、
一台のテレビをわけあうように、時間ごとに、わけて放送すればいい。
今、こんな放送をしてるなんて、信じられませんです。
もしもこれが他の国の出来事で、僕がその国にいたりして、こういう状況を見たら、
あるいは「大震災から10日も経ってなくて、まだ毎日死者が見つかってて、行方不明者が減ってなくて、孤立した人が万単位でいるのに、あの国はどの局でもこんなテレビを流してるよ」って聞いたら、たぶん僕は、
「・・・その国はバ〇カじゃないの?大丈夫?」
って思います。たぶん。
いや、間違いなく。
まさか、とは思いますが、今、この番組たちを平然と見ていられるのが日本人だとしたら、これもとっても心配なのです。
みなさんは、どう思われますか。
僕たちがね、黙ってると、いつまでもこのままですよ、きっと。
こんな小さなブログであっても、「ねえ、これ、おかしいんじゃない?」って言わないと。
と思うのです。自分や自分の家族が避難所にいて、やっとついたテレビを見たら、これだったら・・・。
えらそうにすみません。
ほのわずか、ほんの時々でも、テレビやテレビ局のお世話になることもある人間であるのですが、でも。
書かずにはいられませんでした。
もしも、ご不快に思われたらすみません。
テレビの力は、今も絶大です。
だからこそ、こういう有事の際には、もっともっと、信頼できるメディアであって欲しいのです。
では。