minimoog(ミニモーグ)に、涼んでもらっています。
コンピューターの世界では「熱暴走」なんて言葉があります。
温度の上昇具合によっては、正常に機能しなくなってしまうのですね。要するに、機械の熱中症みたいなものですね。
なので、パソコンには放熱の為のファンが付いていますよね。
シンセサイザーなども、電源を入れておりますと、結構に熱を持ちます(なので電源を入れた楽器が一杯ある部屋は暑いです(笑))。
シンセには流石にファンまではついていませんが、JUPITER-8などは電源部に放熱フィンが付いているものもあります。
やっぱり、熱には弱いのですね。
ということで、今回の味の素スタジアムのように、ステージ上が昼頃には55度(!)などといった状況では、いつも以上の熱対策が必要なのです。
勿論、いつもローディーさんが色々と工夫をしてくれているのですが、
今回、僕の機材の中では、このminimoog、熱によってピッチが下がるという現象が見られました。これは、初めての経験でした。
ですので、基本、バックパネルに向けてファンを付けて対策してくれていましたが、
さらに、リハ前や本番前の時間などの使っていない時間は、こうして冷風の出るダクトからの風に当てて涼ませてもらっていました。
本来は、こういったヴィンテージと呼ばれる古いシンセ類は、ある程度温まらないとピッチが安定しないと言われています。
ですので、ライブやレコーディングなどの本番前は、最低は30分程度は電源を入れて温めておくの定番でしたが、今回は・・・逆でした(笑)。
でも、こういったローディーさんたちの知恵と愛情溢れる対応のおかげで、本番はノートラブルでしっかり鳴ってくれていました。
それにしても、1億5千万キロもの遠くにあるのに、太陽の力って、すごいですね。
ではー。