さてさて、本日のトリプルヘッダーも無事に終了です。
S足学園音大では、今週22日(土曜日)のSONGWRITERSというコンサートがあり、
出演する学生や、一緒に演奏をする先生たちが、連日、朝一番(早ければ9時前)から、夜の閉門(22時)まで、リハーサルなどで大忙し。
僕としましては初出演なのですが、今回、全12曲中4曲で、ピアノで演奏を致します。
学生たちもオーディションを勝ち抜いてきた精鋭たちです。
よろしかったら、です。
また、T京音大の方では、今は4年生の卒業制作がこれから佳境に入ってくる時期でして、
こちらも、学生たちがアレンジやレコーディングに、慌ただしく譜面に、楽器に、パソコンに向かっています。
こちらでも、主にピアノですが、時期的に、レコーディングを頼まれることが増えてまいりました。
ライブサポートにしても、レコーディングにしても、
とにかく面白いのが、
いろーんなジャンルの曲があることですね。
いわゆるポップスと一口にいっても、幅がひろいです。
フォークテイストのもの、ニューミュージック(という、・・・いまとなっては、一つの定番化したスタイルですが(笑))、
ロックテイストのもの、少しアングラな香りにするもの、オシャレなコードが使われたR&B系のもの、
そして、意外にも、最近結構多いのが、ジャジーなテイストのもの。
とくにジャズテイストのものは、打ち込みではなかなか表現が難しいのですよね。
といって、子どものころからジャズやってました、なんて学生は、例えばS足学園では”お隣”の「ジャズコース」に行けばいると思いますが、
そうそういないもの。
僕にしたって、本物のジャズの方がたからしたら、どうしても、なんちゃってな感じは否めないのですが、
けっこうこの、なんちゃってジャズ感というのが、けっこう嫌いではないのです(笑)。
ロックンロールも、初期の頃などは、ジャズミュージシャンが「これが新しい音楽か」などといって演奏していた時期もありまして、
ポップスなども、ジャズの演奏家、作曲家が書いたものが沢山あります。
有名なところでは、「上をむいて歩こう」で有名な坂本九さんの
「見上げてごらん夜の星を」なども、バックだけ聴いたら、もう、ジャズですよね。
どちらも、作曲されたのは中村八大先生。
中村八大先生の弾く、名バラード「MISTY」をお聴き下さい。
もう一曲、武道館でのジャズフェスティバル「第2回 All Japan Jazz Aid ’88」で演奏された、ピアノソロ「朝日の如くさわやかに」。
軽やかに回る指、左手のストライドピアノも素晴らしいですね。
グルーブコントロールも見事です。
先生、57歳の時の熱演です。
そして、これらの演奏を聴いた後に、
「上をむいて歩こう」
を聴きましょう。
ご存じのように、この曲は「スキヤキ」という曲名で、全米チャートで三週にわたって一位を獲得するという快挙を遂げた曲で、
日本にとっても、これからも永遠に忘れられることは無い大ヒットとなりました。
全豪でも一位、全英では10位。
ちなみに、同じくヒットを飛ばしたベルギーやオランダでは、タイトルがですね、
「忘れ得ぬ芸者ベイビー」
という、謎なものになっていたということです。
スキヤキ、芸者、ときましたら、
あとは、サムライとフジヤマ、それとテンプラとスシが入れば、だいたい、”日本”でしょうか(笑)。
ということで、かのような大先生、大先輩方には到底及びませんが、
僕も、こうして、毎日の喜びを与えてくれる音楽に感謝をしながら、ピアノを弾きたいと思っております。
スキヤキ・・・。
いい曲です。
・・・スキヤキ。
食べたいですねえ。
ではー。