先日のことですが、とってもとっても、寒い、マフラーをしていて、おもわず「あ”-」と声が出てしまうくらい日のこと。
お腹を減らして、移動をしておりました。
目的地は渋谷。
「渋谷に着いたら、どこかで、アツアツの美味しいラーメンでも食べよう」
そう思って、途中にあった、お気に入りのうでん屋さんもスルーして、渋谷に到着。
109の側に行けば、知っているお店もあるし、間違いはなかったのですが、
この日、向かっていたレコーディングスタジオは、反対側の宮益坂にありました。
でも、渋谷だし、何かあるだろう、
と思って、宮益坂を登りましたが、全然、それらしきお店が無い。
もう、口はラーメン。
どうしても、ラーメンが食べたい。
もう時間も無いから、あっちに戻るわけにもいかない。
どこかないか。
表通りを探しつくして、その後、裏路地をうろうろしていると、
一軒、それらしき看板がありました。
お客さんは、一人だけ。
でも、まあ、渋谷のこんな真ん中でやってるんだし・・・
そう思って入ってみますと、おばさん・・・というよりは、おばあさんがお一人でやられているお店でございました。
メニューの端を見ると、ラストオーダーが19時30分。
渋谷駅から徒歩数分ほどのところで、20時には閉まってしまうお店というのも珍しいですが、それだけ自信があるやもしれませぬ。
一人いるお客さんは、なにやらおばさんに、相談をしているようでした。
おばさんは、慰めていました。
下町っぽくて、いい感じでございました。
僕は、ラーメンと半チャーハンのセットを頼みました。
あ-、お腹減ったなー。
おばさんが、僕のラーメンを作ってくれています。
トントントン。
ネギを切っているのかな。
出てきたラーメンは、いわゆるラーメン丼というより、もう少し薄くて平たい器に入っておりました。
やや、柔らか目のラーメン。
そして、おばさんは、チャーハンに取り掛かられたようです。
ラーメンをゆっくり目に食べつつ、チャーハンを待ちます。
うっかりすると、僕の場合、ラーメンなど1分で食べてしまいますので、
とにかく、ゆっくりね。
さて、出てきたチャーハンが、こちら。
これも珍しかったなー。
上にかかっている玉子以外、
具が、一切、無い。
チャーシューも、ネギも無し。
まさに、シンプルな、炒めたご飯。
うーむ。
お値段は、そこそこでございました。
でもね、ラーメンのおネギね、これは美味しかった。
シャキシャキとしていて、
「うむ、これは良いネギを使っておられる」
そう思って、
シャキシャキ。
シャキシャキ。
ラーメンもチャーハンも全部頂きましたが、最後の一つまで、ネギを食べて、
「ご馳走様でしたー」
実に、美味しいネギでございました。
お店を出て振り返ると、
お店のあるビルは、マンション&雑居ビルでしたが、上の部屋の灯りは全て消えており、誰も住んでいないようでございました。
ビルの入口や壁にはスプレーで書かれたイタズラ書きが。
なんとなくですが、
「おばさん、ばんがって下さいね」
そう思いながら、スタジオに向かいました。
きっと、無くなったら寂しいと思うお店だと思います。
一度、行けて、良かった。
さて、明日は斉藤さおりのライブのリハ、その1でございます。
いよいよ、きましたぜー。
ではー。