夜はまだまだ冷えますなぁ(笑)。
外にいられるのは三分位が限界か。
・・・Tシャツにジャケットだけじゃ(笑)。
皆様、暖かくしてお過ごしでしょうか?
とか書いてるウチに車内も暖まって参りましたので帰りましょう(^.^)。
------追記。------
いやー、ほんと寒かったー。まだ春はちょっと遠いですなー。
はよーこんかねー(笑)。
帰ってきてパソコンを立ち上げますと、ロイターとAFP両方のトップニュースに「キューバのカストロ議長が辞任」というニュースが。
なんで、特殊な人のニュースが出たので、ちょっと語ってみましょう(笑)。まぁ、ここからは、社会主義とか資本主義とかいうイデオロギー(観念、とか世界観)に興味があるか、お時間があったらお付き合いくださいませ。「んー、そういうの、今のところはいいやー」、って方は読み飛ばしてもらっていいです(笑)。分かりやすくは書くつもりですけど(笑)。
カストロ議長といいますと、今では数少ない「社会主義国家」であるキューバの現在を作った人ですね。このあたりの事情、お詳しい方もいらっしゃるかな?あんまり詳しくないかな?僕も行きがかり上、ちょっとだけ読みかじった程度ですが、基本的なことだけご紹介しましょう。せっかくですから(笑)。
なんか社会主義とかいうと、まずお隣の北の国とか中華人民共和国、あとベトナムなどが浮かびますが(・・・今は世界でほんの数ヶ国しかありません)、中でもキューバはちょっと一味違っている国なんですね。誤解を恐れずに言えば、「唯一、成功した社会主義国家」、という見方が出来る国なんです。うーんと、つまりに、あんまり、暗くないイメージ。とっちかというと、「アミーゴ!」なイメージ。
社会主義ってなにさ。
僕は学校でコルホーズ、ソフホーズなんて言葉を習いましたが、これらは旧ソ連の国営農場のことですから、勿論、今では教科書には載ってないですよね。ソ連が無くなっちゃいましたからね。だから、こんな言葉を知っている僕は、おっさんなのだ(笑)。
えっと、社会主義って、ものすごく簡単に言うとね、皆で作って、国に収めて、それを改めて国がみんなに平等に分け与えてね、出来るだけ格差なんて無くで、皆が平等に仲良く暮らしましょうよ、という主義ですね。ただ、そういう貧富の差が無い変わりに、進化が遅いのが特徴です。競争しないので、能率アップとか考えないですからね。人よりも一杯働いても、貰うものは一緒ということですから、働く上でモチベーションが上がりにくいわけです。なので、今まで、沢山の国が社会主義をやろうとして結局失敗して、崩壊してきました。共産主義、なんてのも、「共に産む」ということで、まぁ、社会主義とおおむね似たような言葉、主義だと思ってもらっていいですよ。
キューバも、そういう国です。実際の生活を見てみると、例えば病院も学校も、一切お金がかからないんですね。全部国が面倒を見てくれます。そしてどんな小さな町にもで、僻地(へきち)にでも必ず無料でかかれる病院があって、無料で教育を受けられる学校があるのです。なので、平均寿命が78歳、識字率も98%という、医療と教育に関してだけ見ても、システム的にとっても成功した国なんですね。まったくもって、先進国並みか、それ以上の充実度です。、また、外国語の習得率も非常に高くて、首都ハバナには、日本語を勉強している人も沢山いるそうです(ハバナは特に観光客が多いからかもしれませんね)。
そして、平等主義が徹底しているので、男女間や黒人、白人などの差別がありません。そして、外貨の獲得の為に観光に力を入れているため、とても安全な、治安の良い国として知られています。夜の女性の一人歩きも可能な国なんです。国が貧乏な人を作らないようにするシステムですから、ホームレスや物乞いをする子供もいません。
そんなキューバは、すぐそばにある大国アメリカとは仲がよろしくないのです。戦争はしないまでも、アメリカもキューバを嫌っていて(アメリカはとにかく社会主義国家が嫌いなのですね、きっと)、逆に同じ社会主義同士でとっても仲が良かったソ連の崩壊後(90年代以降)は、なんだかんだと結局一人勝ち状態で、とっても大きな力を持ってしまったアメリカの酷い経済封鎖(一切の輸出入をさせない。石油を国内に入れさせない、など)で、キューバは一時は瀕死の状態まで追い込まれました、しかし彼らは、有機農法で自給自足を始め、現在は経済的にも相当な復活をなしとげたんです。自給自足・・・生きる基本ですが、今の世の中、これがなかなか難しいのです。
アメリカが貿易を制限したので、やがてキューバにはガソリンが無くなります。ってことは、地方に畑を作っても運べない。だから都市部の学校の校庭や、街中の空き地なんかをどんどん利用して、畑を作ったんです。生きていく為に、校庭を畑にするって凄くないですか。
そして、科学肥料、合成肥料なんかも輸入できなくされたんので、身の回りにあるものを工夫して肥料にした結果が、有機栽培になったわけです。僕達日本人にとっても馴染みのある昔ながらのことなんですが、必要にせまられてとはいえ、なかなか今時出来ることじゃありません。ほら、お隣近くに、効率アップの為に危ない化学肥料使いまくりの国が・・・。
というわけでね、キューバって国は、実際に戦争はしてないけど(ギリギリまではいったけど)、アメリカのプレッシャー(政治的圧力)には最後まで負けなかった、強い国ということなんです。へなちょこじゃなかった。
僕達がいつかね、外国に経済封鎖されたら(石油ストップ。輸入食料も、ストップ)、今から自給自足できるでしょうか。皆さん、自分の食べるもの、畑を作って、自分で作れますか?いざとなれば、僕達にもできるのでしょうか。そもそも、畑に出来るような場所が、都会に残ってるかな(笑)?まぁ、食べれなければ、やるしかないでしょうが・・・どーなるんでしょうね。
カストロ議長というのは、30歳(!)の時に、酷い拷問などで悪名高かった当時のキューバの独裁者を倒して、「理想の世界を!」、と革命を起こして、本当に成功させて、そういう国を作ってしまって、それを今までずーっと守ってきた人なわけで、これを独裁者と見る人もいれば、歴史的な英雄と見る人も沢山いるという、賛否両論のある変わった人物なんですね。とにかくね、とっても・・・強いおっちゃん、ってわけです(笑)。派閥や徒党を組むだけのどこかの国の政治家達とはまるで強さが違います。ちなみに、自分の銅像みたいのを作るのは嫌いらしく、一切そういうものは無いそうです。よく政治家には、そういうのを作るのが大好きな人も沢山居ますけどね(笑)。あと、同じ社会主義でも中国のことは大嫌いだそうですね。・・・うーん、なんだか少し分かる気がするんですが、・・・まぁ色々あるみたいです(←と、ここはお茶を濁しておきます(笑))。
そんなね、1956年に、チェ・ゲバラら仲間と共に成し遂げたキューバ革命ってのは、あまりにもドラマティック。僕は社会主義者でも共産主義者でも全くありませんが(そもそもこの革命時は、カストロ自身も全然社会主義者ではなかったのです。彼が社会主義者になるのは60年代以降です)、まるで映画のようなこの革命の話はね、なんだかワクワク冒険小説みたいで、単純に「おわー、すげーなー、やるなー」と思ってしまいます。興味のある方は、ぜひどこかであらすじだけでも。また僕が書くと長くなるので、今日のところはやめときます(笑)。
ちなみに僕たちの日本は、「だいたい資本主義」国家です。おおむね、資本による競争で成り立っていますので、結果、凄いお金持ちも貧困層も、存在するわけです。でも、国立の学校とか病院もあるので、社会主義も混じった運営方式をとっている国と言えるんですよ。決して100%資本主義国家ではないんです。学校も公立のものも多いですし、消防や警察も国営ですよね。あ、つい最近、郵便は国営じゃなくなっちゃいましたけど。他の国も、よくよく見れば、色々混じってるんですよ。純粋な○○主義国家です、って方が少ないのです。っつか、もしかしたら無いかも知れませんね。
あーあと、ついでに書いとこ(笑)。僕はキューバというと、2000年度のアカデミー賞ノミネート作品だった「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」が思い出されます。映画も素晴らしかったですが、サントラCDも買いまして、よく聞いては、ゆらゆら揺れてました(笑)。アフロ・キューバン、ラテン・ミュージックの哀愁溢れるサウンド感、ユルさ、そして心地よさ。老ミュージシャンたちの切々とした、情熱的な演奏。映画も音楽も、いいですよー。
文豪ヘミングウェイもこよなく愛した国、キューバ。なかなかに魅力溢れる、興味深い国だと思います。でも亡命希望者も結構沢山いるという、言ってみれば影の部分あるわけですが、・・・そういうのは、価値観の多様な今の世界では、どこの国にも必ずあるのです。今は、完璧な国家なんて、ないんですよね。
あ、また長々と書いてしまった。たいしたオチもなく(笑)。寝なきゃなー、明日もあるし。
というわけで、オチ代わりに(・・・?)、今日の夜ご飯の写真でしめくくりー。
奥のご飯、レンズの関係で小さく見えますが普通の大きさのもりもり親子丼であります。しかし、楽しい仕事の合間にかきこむ丼とお蕎麦。今日もばっちり、うまーでしたよー。しかし、また遅い時間に沢山食べてしまいました(笑)。
しかし、また朝にはちゃんとペコペコになっている模様。まったくー(笑)。
ではー。