昨年、七刷まで出させて頂きました拙著「思いどおりに作曲ができる本」の改訂新版としてお届けさせていただきました、
「もっと!思いどおりに作曲ができる本」が、この度、版を重ねさせて頂くことになりました。
紙の本が売れなくなっているという昨今、本当にありがたいお話でございます。
2010年2月に上梓させて頂きました「思いどおりに作曲ができる本」に関しましては、
僕のHPの中の「緑の歩み」に詳しいですが、
発売直前には、あまりの寝不足と溜まりに溜まった疲れに、生まれて初めて「気が遠のく」体験を致しました。
校正の為の赤いペンを持つ自分の手が、何メートルも先にあるような感覚。
しかし、発売後にも修正箇所が沢山見つかりまして(すみません!)、
各方面の多くの方の助けを借りながら、版を重ねさせて頂くごとに修正されていきまして(いつだって最後だと思っていたのに・・・)
そして、もう「さすがに無いだろう」と、最後の最後だと思った七刷でも
「むむーっ、ここは」っという箇所が後から見つかったりもして。
・・・本の校正って、死ぬほど難しいです!!
そして、昨年の改訂新版「もっと!~」のお話を頂きました時は、担当編集者の方も代わり、
「今度こそ、完璧なものにしましょう」と言って頂き、新しい目で、細かな部分まで入念にチェックして頂き、
さあ、これでいよいよパーフェクトだろう、と思われたものの。
一箇所!
あったのです。
日本語の間違えが。
読めてしまうので、実は初版から、ずっと誰にも気づかれないままに残っていた一言、
・・・カタカナが、一文字、抜けていたのです。
編集者の方も
「すみません!私も、校正部の人間も見落としていました・・・」
勿論、僕なんて、10年も気付かなかったのですから(自分の本ですから、詳しくは読み返しませんけれども)。
これが分かった時は、膝の力が・・・。
(あちゃー。本は売れない時代だし、もうこれで、修正もできないまま終わりかな。。。やっちゃったなあ。。。)
と思っていたのですが、
なんと、昨年末のクリスマスの日に、
「重版が決まりました」
との連絡が、出版社から。
ならば。
これで、ようやく。
無印緑ちゃんの初版が2010年2月25日、
そして、今回のもっと!緑ちゃんの二刷が、2020年2月20日。
約10年の歳月が流れましたが、いよいよ、完成致しました。
完成・・・だと思います(笑)!
もしも、もしもですよ。
「川村さん、ここ・・・」という箇所を見つけて下さったら、たとえ、文字一文字、音符一個であっても、是非ともお知らせください。
心から尊敬いたします!
(それだけ、細かく読んで頂けたということですものね。。。そしたら、もう、編集者、プロの校正、そして勿論、著者以上です)
多分ね、もう僕は、次の本を書くことは無いと思うんですよ。
だって、僕の思いは、この本に書きましたので。。。
そして、10年ずっと付き合って、向き合って、修正してきましたので(長らく、すみませんでした)。
とにもかくにも、10年にも渡るご愛顧、心から感謝いたします。
本当に、どうもありがとうございます。
これから、是非とも、どうぞよろしくお願い致します。
ではー。