髪が長いですねー。古い写真で恐縮ですが(笑)。
ちょうど一年前の・・・昨日、7月17日の写真です。柑橘系二人組の日産スタジアムライブ直前に行われた、神戸でのスペシャルライブの楽屋にて。前の夜、コンビニで衝動買いしたおもちゃのウルトラマンと2ショットを決めております。もう衣装を着ているところをみると、かなり本番直前のようですね(笑)。一体、何をやってるんでしょうか(笑)。
まさに、この写真を撮った日から1年後の昨夜、「筑紫哲也ニュース23」の中で、「ウルトラマンが見た日本 ~ ヒーローは何処に~」というコーナーが放送されておりました。偶然にも、見て、しまったんですね(笑)。
あー、ウルトラマンだ。
・・・あー、団時朗さんだ・・・ってか、郷隊員だよなー。うわー、こんなに歳とっても、俺にはウルトラマンにしか見えないや・・・。
・・・懐かしいなあ、やっぱかっこいいなぁ。
・・・。
あぁ、見てしまったからには、もう書かざるをえません。ウルトラマンへの思い(笑)。
僕は昭和43年生まれです。そして僕の世代は、たぶん皆、ウルトラマン世代です。日曜日のゴールデンタイム、夜7時からの放送で何と、視聴率40%(!)、という驚異的人気を誇った初代「ウルトラマン」シリーズ(昭和41年~)は、残念ながらリアルタイムでは見れていませんが、次のシリーズの「帰ってきたウルトラマン」は、見れていたようです。
おそらく、僕が3~4歳の頃です。前に母親が「ウルトラマンが終わると、毎回毎回、「ウルトラマン、終わっちゃったー・・・」って、必ずオイオイ泣くので随分困ったのよ。」と、僕の記憶には無いことを言っていたことがありますので(笑)。えー、なんか予想がつきます(笑)。ごめんよ、母さん(笑)。でもたぶん、あの頃の子供は、みんな見ていた。みんなが憧れていたんじゃないですかね。まぁ、みんながみんな、オイオイ泣いていたかどうかは、わかりませんが(笑)。とにかく、好きでした。その後頻繁にされていた各シリーズの再放送も、まず欠かさず見ていましたね。大好き、でした。
昨夜の番組は、中学校の授業にウルトラマンを取り入れてる先生のお話を中心に、ウルトラマンがいかに、時代と、人間を鋭く描いていたのか、現代ではちょっと描けないような差別問題をテーマにした回の話なども取り入れ、かなり深いところまで分析した、とても素晴らしい内容でした。見終わったら、ちょっと泣いていましたから、僕(笑)。その紹介のメインになっていたのが、ぼくがリアルタイムで見ていた「帰ってきたウルトラマン」シリーズでした。
「帰ってきたウルトラマン(=新マン)」。初代ウルトラマンが、地球を守るために遠い宇宙から来た「完全無欠のヒーロー」だったのと違い、この「新マン」では、溺れる子供と仔犬を助けようとして自分も溺死してしまった、レーサー志望のごく普通の青年が主人公。たまたま地球に来ていたウルトラマンが、彼の勇気に惚れ込み、新たにウルトラマンとしての命と使命を与えるんですね。しかし、もともと人間ですから、主人公は、悩みまくるんです。強いウルトラマンとしての自分と、弱い普通の人間としての自分のギャップに。
成長するヒーロー。いまでこそ、こんな言葉は珍しくありませんが、昔の物語にしては、とっても大人な設定。かなりの人間ドラマだったんです。なので視聴率的にはこの「新マン」は初代を超えられなかったとか。しかし、この人間味溢れるヒーローに、僕はとっても心を動かされます。
「新マン」はヒーローなのに、よく怪獣にも負けちゃったりもするんです。これがまた、いいんですよね。苦戦するウルトラマンに子供は、ハラハラドキドキ。いや、きっと・・・って、見てるんですけどね。でも、負けてしまう(笑)。ヒーローの靴下にだって、穴は開いているんだ、という。
第18話。宇宙怪獣べムスターにどーしても勝てないウルトラマン、発作的に鬱になってしまって、気分転換がてらに(?)宇宙を散歩します。そして太陽に向かって「ダメだ。なんとかしてくれ」と、愚痴をこぼし、どこからか聞こえてくる「それ以上太陽に近づくのは危ない」という謎の声を無視し、ぐんぐん太陽に近づいていき、しまいには太陽の引力に負けて、手足をバタバタさせながら太陽に落ちていってしまうんです。そして、ぎりぎり焼け死ぬ直前に、突然、あの有名なウルトラセブンのテーマが鳴り響き、セブンに救われる、という。(マニアの間では)有名な、「ウルトラセブン参上!」の回のエピソードです(笑)。なんたって、この回で始めて、ウルトラマンに兄弟がいるってことが、世間に知れることになるんですよ。「兄弟6人!いつも賑やか、ウルトラさんちの大家族!」の誕生の瞬間です(笑)。
さて、書きたいことはまだまだ山ほどありますが、「これを読んでる人のことを少しは考えよう」、という謎の声がどこからか聞こえてきましたので(笑)、ここらで〆にはいりましょう。
「帰ってきたウルトラマン」最終話。最強の敵を倒し、今度はウルトラの星の危機を救うために、ウルトラマンは地球を離れなければなりません。ウルトラマンは、今までいつも自分を信じ、慕ってくれた重要なサブキャラであります次郎少年に、「ウルトラ5つの誓い」を守ることを約束させ、去っていきます。
ウルトラマンの寿命は約2万年。彼からしたら、ほんの一瞬のきらめき、すぐに夜空に消えてなくなってしまうような人間の、次郎くんの一生。そんな次郎少年に、立派に成長したヒーロー、ウルトラマンは何を言い残すのでしょうか。
ウルトラマンが飛んでいってしまった後に、次郎少年が溢れ出る涙をこらえ、川辺を走りながら、この誓いを1つずつ叫びます。
・・・さあ、あなたも御一緒に。
「ウルトラ5つの誓い。」
ひとつ、腹ペコのまま学校に行かないこと。
ひとつ、天気のいい日には布団を干すこと。
ひとつ、道に出るときには車に気をつけること。
ひとつ、他人の力を頼りにしないこと。
ひとつ、土の上をはだしで走り回って遊ぶこと。
・・・。
昨夜の番組内では、筑紫さん、4つ目の誓いだけを取り上げて、かなり膨らませて放送しておられました(笑)。しかし僕といたしましてはですね、できれば5つの誓い全部をですね、えー、今の世の中にですね、きちんと問うていただきたいな、と(笑)。いや、大事なことばっかですよ(笑)。大好き、ウルトラマン。
では。シュワッチ。