今日は、お世話になっている調律師さんに、先日やってきたグランドピアノの調律に来て頂いたのですが、
それとは別に、フェンダーの”ローズピアノ”の調整も少しして頂くことになっていたのです。
ローズピアノ。名前も良いですよね。”薔薇”のRoseではないのですが。
どんなサウンドなのか、動画でご覧ください。
Restored Classic: 1974 Fender Rhodes 88 Key Stage Piano (w/ Stereo Vibe)
https://youtu.be/uEXxCCCHxKs
僕の部屋にあるのは、これの73鍵盤のタイプになります。1972年モデルですので、時代的にはほぼ同じですね。
時代は、フュージョンブーム真っただ中。
ローズのサウンドが沢山のアーティストの曲の中で使われていた時代です。
まさに、流行っていた時代です。
BillyJoelの「Just the way you are(素顔のままで)」(1977年)のあの音、といえばお分かりになっていただけるのではないでしょうか。
柔らかく、何ともいえない、奥行きのある音ですよね。
他の楽器との混じりも素晴らしくて、これはこれで、やはり生のピアノには出せない味わいです。
ファンク、ソウルでも欠かせない楽器になりましたし、ロックでも使われました。
このイントロのサウンドなくして、この名曲はありませんね。
Led Zeppelin - No Quarter (NY 1973)
最近では、ネオソウル系でもまた大流行。日本でも今大ヒット中のさサチモスのヒット曲でも、やはり大活躍。
Suchmos 「STAY TUNE」「Miree」などなど。
ご紹介したい曲、アーティストは、もうキリがありませんので、今日はこの位にいたしますね。
でも、いい音ですよね!
で、写真ですが、・・・このローズは、このハリガネのようなトーンジェネレーターで音を出すのですが(詳しくは割愛します(笑))、
今日、調整中に、これが折れてしまったのです・・・。
なんといっても、このローズも46年前の楽器ですから、こういうこともございます。
もう作っていない楽器ですので、大変に貴重なパーツなのですが、どうにか来月半ばには交換できる予定です。
しばらくは、歯掛け状態ですが(笑)、また折ったりしないように、少し気を付けながら味わいたいと思います。
ちなみに、このローズピアノは、
元々は、戦場で使うために開発されたピアノなのです。
「1940年代にハロルド・ローズ(Harold Rhodes )によって「前線の兵士たちを慰安する(音楽療法)目的で」発明された。」Wikipediaより
興味深いですね。
ではー。