稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昇段審査のポイント(木曜会、5月10日)

2018年05月11日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年17回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。30名ほど。
六段合格、七段合格、錬士合格の発表あり。

忙しいので要点のみ記す。

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普段の稽古から開始線(中心から1.4m)を意識して稽古する事。
立ち上がってすぐに交差するような稽古をしていてはいけない。
そういう稽古はモグラ叩きと一緒。
背が高いのが有利であったり若い方が有利であったりして、
どちらが速いかだけの内容になってしまう。

開始線があるのは、剣道としての姿を見るため(作るため)にある。
遠間のところでしっかり構えて声を出し氣を入れる。
出した分だけ「氣」が溜まる。

触刃の間で一回止まること。
ここからは声を出してはいけない。
交刃、一足一刀の間には、自分の好きなように入れば良い。

ここまでで100点満点の50点があると思って良い。

ここから打った打たれたというのは結果としての現象でしかない。
審査員は、遠間での身構え気構え、そこからの間合いの使い方、
そして攻め、溜め、その上での打突を見ている。打突だけでは無い。

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【稽古中の指導ワンポイント】

打ったあとに体勢がブレる者がいる。打ったあとの形作りを意識する事。

構えが定まっていないのは発声が小さいからである。

間合いは「気力」である。氣は風船をパンパンに膨らませたイメージ。
同じ距離でもパンパンに膨らませたほうが間合いは近くなる。
息が続かないほうは打ち急いでしまう。

出頭面は引き出して打つ方法と相手が動いたハナを打つ方法がある。

審査では鍔迫り合いはしてはならない。引き残心する事。
上の先生に懸かるのでも鍔迫り合いなどしていてはいけない。

小手を打って体勢を崩す者が多いが、足を使って体捌きをする事。
しっかり中心を取って、外し、誘って、打ちしろ(余裕)を作って打たねばならない。
足が出て腰が入りアゴが引けて身体が崩れないところから打ちしろのある小手を打つ。

小手摺り上げ面は、裏より表のほうが実戦的である。(裏は拳を打たれる事が多い)
真っ直ぐ構えることが大事。摺り上げようと斜(ハス)に構えると出来ない。


(丁寧な正面打ちの稽古)


(気は風船をパンパンに膨らませるがごとく)

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以下感想

一刀流のクセ(正眼の構え)のせいか小手摺り上げ面が不得手だ。
意識すると余計に出来なくなる。師匠から「最初から開いてるよ」と指摘された。
理論上では動作は大きいが、実戦的には僅かな動作で摺り上げる。
相手の中心線上を真っ直ぐ入るのだと言われたが難しい。

最後の、相面、出小手、相小手面、返し胴の稽古の際に、
右足親指を袴に引っ掛けて激しく転倒してしまった。
全力で前に出ている時なので右足親指は捻挫してしまった。
10日の夜は痛くて眠れないほど。いまも痛い、痛すぎる。
11日の稽古は出来ない。12日の稽古は休めないしハードなのだ。

今から心配だ。

夢中になると右足を上げすぎるクセがある。
これも直したいクセの一つである。

袴が長すぎるのも足親指を引っ掛ける原因である。
格好さえ気にしなければ踝(くるぶし)を出すほど短い袴か、
股立ち(ももだち)を取って稽古したいぐらいだ。
コメント
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