さくら日記でございます。

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★なんで平和な世の中にならないの?「9.11」の日に考えてみました。

2019-09-11 06:11:39 | 「本」

お疲れ様です。
皆さまお元気ですか?

昨日は、不覚にも自転車で転んでしまいました。
そして、2月に骨折した大腿骨あたりを打ち
さらに地面に頭をぶつけるというアクシデント。
幸いにして、今のところ
痛みもさほどなく、歩くことにも支障がないようです。
そして、頭をゴツンと地面にぶつけましたが
これも、今のところ異常なし。
と大事にいたりませんでした。

ケガから半年経過
かなり回復してきたので
調子にのって油断していたのだと思います。
沢山の人に迷惑をかけたことを思い出し。
かなり反省しています。

アクシデント。なる時はなる
とも言えるかもしれませんが、
自分にも言い聞かせてますが
あたりまえのことでも、細心のご注意を!

ということですが、
今日は「9.11」
アメリカの同時多発テロ事件が起きた日です。

ウィキペディアによると
死者は2996人、負傷者は6000人以上
物理的損害による被害額は最低でも100億ドル

ハイジャックされた飛行機が
ワールドトレードセンターの高層ビルに突っ込み
煙を上げている映像が放送され、
さらに、アメリカ国防総省の本庁舎、ペンタゴン。
こちらにもハイジャックされた飛行機が突入
します。
多く犠牲者を出す最悪の一日でした。

今日は、そんな日でもあるので
ここで平和について、もう一度考えてみたいと思いました。

皆さま平和な世の中は望まれますか?
の問いに、
多くの人は、「YES」と答えるのでないでしょうか?
ですが、現実には「平和」は一向に訪れません。
というか、どんどん悪くなっている
そんな気さえしてしまいます。

そんな「平和」について
なぜ、それが訪れないか?

その答えを書いた本があったんです。

今日はその本をご紹介です。
「アルボムッレ・スマナサーラ」長老の
「平和の消滅 生存の矛盾を超えて」です。
私的には世界中の人に
一読をお願いしたい。そんな内容です。

 
まずは、内容に入る前に
「アルボムッレ・スマナサーラ」長老について

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)の長老
国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとり、
駒沢大学大学院博士課程を経て
現在は、日本テーラワーダ仏教協会で
初期仏教の伝導と瞑想指導
を行っているかたです。
要はお釈迦様の教え
伝えてくれているかたです。

なので、この平和理論はお釈迦様の
考えから来ている
そう言ってもいいかもしれませんね。

まずは、問題点を問いかけます。
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この世界で誰もが求めていて、
しかし決して得られないものと言えば、
何でしょうか?おそらく筆頭に挙げられるものが
「平和」だと思います。

世界中で大人も子供も男も女も、
口を開けばだれもが「平和の大切さ」を叫んでいます。
戦争を始める人さえも「平和」の大切さに
異議は唱えません。

しかし「平和は大切」と言う人類が
こぞって世界の平和を壊しているのは、
どういうわけでしょうか?
平和を求めているのに
一向に得られないというジレンマは、
人類が真剣に考えなければならない

問題だと思います。
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次に大きなテーマ「バリヤ論」です。

バリヤ!ご存知ですよね。
バリヤを張って攻撃から身を守る
といったらすぐわかると思います。
あのバリヤです。
訳では、柵、防壁、障害、改札って感じでしょうか。

仏教では、
このバリヤが平和を壊す
あらゆる争いの元
になっているものであると言います。
では、本の中からキーワードを
ピックアップしてみます。

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◆外に出られないように囲い込む

権力者はバリヤの外にいて、内にいる他社に
バリヤをかけるのです。
たとえば、畜産農家がヒツジやニワトリを飼う場合、
フェンスで外から囲い込んで逃げられないように
しますね。
自分に権力がないと、他者を閉じ込めることは
できなくなります。
ニワトリを囲い込むこすらできません。
我々は小さな権力であっても、
いったんそれを握ると、
他者にバリヤをかけるのです。

・・・

バリヤにかけられた側は常に
それを破ろうとするし、
かけた側が破れないように
権力を行使しなくてはならない。
・・・

政治世界では権力者が国民にあらゆるバリヤを張ります。
親が子供に、学校が生徒たちに、会社が社員に
宗教が信徒に、などなどです。

バリヤがあるところには、ケンカ、争いが絶えません。
親が子に厳しくバリヤを張ってしまうと、

子供はムキになって反発します。
それで、家庭の平和は成り立たなくなってしまいます。

国家が厳しい法律で国民を抑え込もうとしても、
それで、波風ひとつ立たないというわけには行きません。
他人にバリヤを張って支配しようということは
とにかく争いの種なのです。
そこには平和がなくなってしまいます。

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世界平和と一口に言ってみても
その根本は、ひとりひとりの個人に原因がある
そんなふうに感じました。
なかなか難しいテーマですね。
さらに別の種類のバリヤについてもみてみましょう。

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◆外のものが入らないように壁を作る

仲間になるためには、
国籍、入会、血縁、入信、許可書
認証、イニシエーション等々が必要です。
日本国籍がなければ、
日本人の仲間には入れてくれないでしょう。
「日本」というバリヤを張っているのです。
・・・

もう一度まとめますとバリヤには、
1.仲間の利益を守る
2.仲間の利益が他人に渡らなくする
3.他人に対する攻撃を強化する
・・・

我々は、家族というバリヤ、
国籍というバリヤを張って、
自分たちの利益を守ろうとしています。
「利益を持って行かれては困る」
と他者を拒みます。
拒むだけではありません。
自分たちが強いバリヤを築いたら、
外に向かって攻撃を仕かけるのです。
世界の問題の多くは、
このバリヤが原因なのです。
バリヤを張っていたら平和は成り立たない。
面白いのは、人間は、そういったバリヤづくり
を「平和のために」やっていることなのです。

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ちょっと途中を省略しているので
わかりにくいかもしれませんが、
私たちは、こうした矛盾の中に生きている
ということが少しわかりました。

本では、詳しく説明され
後半では、だったら平和にするにはどうすればいいの?
ということで、
「個人の平和と全生命の幸福」について
語られてます。
紹介したいのですが、長くなってしまったので
今日は、さわりの部分だけで申し訳ないです。

難しテーマではありますが
個人ひとりひとりが
どのように考えるか
それが、平和な世の中に繋がる
大きなテーマではないかと感じました。

ということで、
今日は「アルボムッレ・スマナサーラ」長老の本より
「なんで、平和にならないの?」
についてでした。

せっかくなので
いつもの、お気に入りのロックバー
金沢のスタージスのバージョンで
「イマジン」をお楽しみ下さい。
よかったらどうそ!

John Lennon - Imagine - (KANAZAWA Rock Bar Sturgis)