さくら日記でございます。

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書かせてもらってます。読んでいただけたらとっても幸せです。

★どうしようもないとき。勝手に苦しみを増幅しだす心の動きに要注意。

2019-09-13 06:24:07 | 「本」

お疲れ様です。
皆さまお元気ですか?

ニュースでは、先日の台風被害で
大変なことになっていることが報道されてます。
私の仕事の関係でも
千葉県などは、仕事以前の状態です。
現地の方々、復旧に携わる人々
たいへんな想いをされていると思います。
簡単な言葉で申し訳ありませんが、
一日も早く、復旧できることを祈ってます。

【報ステ】大規模停電続く千葉 事故や物資不足も(19/09/12) 



ということですが、
今日は本です。
「ダライラマ14世」「傷ついた日本人へ」
です。

この本は、
チベット人民の象徴であり
チベット仏教ゲルク派の高位のラマでである。
ダライラマ14世
2011年の10月29日
高野山大学の創立125年の記念公演
その年の3月11日、たいへんな事態になった
「東日本大震災」の被災地で犠牲者の慰霊と
法話
を行うために来日した時に語ったことを
収録し再構成したものです。

仏教というものについて
どんなものかということ、
生活のなかで、その考えがどのように
活かされているかということ
などなど、多くのことが語られます。

その中から、
今日は「苦しみや悲しみに負けそうになったら」
から少しご紹介します。

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◆圧倒的な悲劇を嘆くのは当然のこと

しかし、簡単に消えることのない
強い悲しみがあるのも事実です。
圧倒的な運命や悲劇を前にすれば、
嘆き悲しむのは当然です。
・・・

たしかに日常のちょっとしたことは、
気分転換をしたり少し時が経ったりすれば
たいていすぐに消えるものです。

しかし、震災のような凄まじい悲しみは
簡単に忘れられるようなものではありません。
一時的に忘れていても
ふと気づけば蘇ってきてしまう。
消し去ることなどとてもできません。

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そして、お釈迦様も生前に遭遇した
大変な悲劇。
戦いによって多くの命が失われ
釈迦族が滅ぼされてしまった時のことを
このように語ったと言われているそうです。

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「亡くなってしまった人々は、
もともとそうなる宿命にあったのだ
どんなに悔しがっても
その運命を変えることはできない」
と諭す一方で

「こんなにひどい状況にも為す術がないとは、
深く悲しみを抱くのも当然のこと
たとえどれほど強く宗教に 帰依していても、
その悲しみを消し去ることはできない」

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また、「入菩薩行論」を書いた
「シャーンティデーヴァ」
同じようなことを解きます。

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困難や苦境に立たされたときは
できる限り努力し、少しでも良い方向へ
変えていかなくてはいけないが、
自分ではどうしようもできないほど
深刻な状況であれば
無力や非力だと自分を責めてはいけない

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どうしようもない時あると思います。
あなたは、どうしますか?
それを受け入れて、立ち直るべく努力をしていく
それが答えなのかもしれませんが
そんな簡単な話ではありません。
ですが、そこをあえて次のように語っています。

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◆悲しみが深いからこそ力になる

ただ、被災者のみなさんがずっと落胆し
嘆き悲しんだまま生き続けることは
とてももったいないことだと思います。

あの危険から幸運にも生き残ったのですから
その人生を無駄にしていただきたくありません。
また、悲しみに押しつぶされたまま

ずっと動き出さなければ
新しい変化やプラスへの転換は
決して起こりません。

亡くなった方がもしそんな様子を見たら
余計悲しまれることでしょう。

もちろん深い悲しみや辛い記憶を消し去ったり
忘れたりすることはできません。

そのまま記憶に留めながら
前へ進む力に変換させるのです。

もし尊い人を亡くされたなら、
その死の悲しみをしっかり胸に刻みつつ
その人のために自分はどう生きるべきか
これから何ができるかを考えましよう。

その人の存在を、これからの人生の「軸」とし

記憶や意思を受け継ぐ者として
「生きる決意」を強くし、前向き生きていくのです。

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繰り返しになりますが、
言葉で言うのは、簡単ですが
実際にそのように生きることはたいへん難しことです。
ですが、何もしなければ、何も始まらない
それが現実です。

まずは、その難しいテーマに取り組む
はじめの一歩として
「苦しみを分析」して行きます。
その中から少し紹介です。

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もともとの苦しみは地震という外部刺激に
よって引き起こされたものでした。
地震そのものの恐怖、家族や故郷をなくした悲しみ
そういったものだったのです。

しかし、徐々に苦しみや悲しみ自体が
ひとり歩き
するようになった

精神を飲み込み始め、自分を苦しめ
悲しみを自分で強くしている
少しずつその傾向が強くなっているように思います。

外部的な苦痛については
原因を取り除けば改善されますが、
自分で生み出した自立的な苦痛はそうはいきません。

自分の心や考えを変えなくては
その苦しみはなくならないのです。

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そうなんです。
たぶん、皆さまも気づいていると思います。

苦しみの原因はありますが、
その苦しみを自分の心がさらに増幅して、
どうしようもない状況に陥ってしまいす。
そんな事実が多くあると思います。
そんな経験はありませんか?

だったら、その増幅と止める
これが、苦しみを最低限に抑える方法
理屈的には、わかります。
ですが、そんな簡単にできるのでしょうか?
さらに話は続いていきます。

ですが、かなり長文になってきたので
今日は、とりあえず
「苦しみや悲しみに負けそうになっとき」
私たちの心は、勝手に苦しみを増幅しだ性質がある
ということについて本から、少しだけ紹介しました。

申し訳ないです。
続きに興味がある方は
この本で確認をお願いします。

 
それと、最後におまけです。
ちょっと私たちが住む現代社会の問題点が
あったので、これも紹介します。

あとがきの
高野山真言宗管長・総本山金剛峯寺座長 松永有慶
さんの言葉を少し

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今は世界規模で考えていかなくては
いけない危機がたくさんあります。

たとえば環境問題。
このまま生活を続けて行けば地球は必ずダメに
なってしまうのに、
私たちは生活を変えることができていません。

また、世界中で暴力や争いが起こり
それが絶える日はありません。
このままの生き方を続けていけば、
世界の歪はさらに大きくなり
色々な問題となって

私たちに押し寄せてくる
そんな予感がしています。
・・・

かつての日本人は集団の中で生きていました。
大家族で住んだり
地域社会の中で暮らしていたり、
お互いがコミュニケーションを蜜にとり
それぞれの心はつながっていたんです。

しかし、時代が進むにつれ、
個人主義がどんどん広がっていくようになりました。
自分さえよければいいという中心的な観念は、

もはや批判されることなく、
ごく一般的な考え方になりました。
そして他人と関わることは煩わしこととされ
つながりを持たずに生きていく人が増えたのです。

でも、それは一人一人が大きな孤独を抱える
ということでもありました。
この孤独感こそ現代人の心を荒廃させ、
社会全体に大きな歪や問題を
生み出している原因であるように思います。

たとえば日本では自殺やうつ病の増加だったりします。
・・・

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こちらもまだまだ続きます
現代社会に生きる
私たちの問題点がたくさん
語られてました。
あなたは、このテーマについて
どのように思われますか?

ということで、
今日は支離滅裂な感じになってしまいましたが
「ダライラマ14世」の「傷ついた日本人へ」
という本より
ピックアップしてご紹介しました。
興味がある方は一読下さい。