117)塩酸イリノテカンの下痢を予防する半夏瀉心湯

 図:塩酸イリノテカン(CPT11)はプロドラッグであり、まず体内で肝臓に存在するカルボキシルエステラーゼによって強力な抗がん作用をもったSN-38に代謝されて全身に運ばれる(①)。肝臓内で生成したSN-38は同じく肝臓に存在するグルクロン酸抱合酵素(UDP-グルクロン酸転移酵素)によってグルクロン酸抱合され(②)、胆汁を経て腸管に排泄される(③)。この時点でSN-38は不活化されていて障害作用は . . . 本文を読む
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