“那加佐”「あなたは、きっと、泣くだろう」。“麻久<マク>”。この後に更に続けて云う時に使います、接続助詞です。それだけ言ってオホクニは、更に、心配顔をでスセリヒメに呼びかけます。
“阿佐阿米能 佐疑邇<アサアメノ サギリ>”
「朝の雨に、その雨があなたの涙に入り交じり辺り一面に霧となって、
“多多牟叙<タタムゾ>”
「吾行くてをさえぎるだろう。それくらいあなたの悲しみが私の胸にひしひしと響いてくるようです。どうぞ、そのような悲しみを与えるこをお許しください」
と、その心を真心を持って訴えているのです。オホクニの心の優しさが一杯に表された名文が、たった12字の中に込められて訴えかけておりますが????