またもや、くだらない私の自慢話です

　私の持っている一枚の写真をお見せします。
　　　　　　　　　　　　　　　
　
　どうでしょうかね。何はほっとしたような気分が湧き出てくるようではありませんか？？？？
　仁和寺門主智等が描いた春の風景です。作者の「泉智等」は明治の真言宗派の有名な僧侶です。後に高野山金綱峰寺座主を務めた人です。
　この絵は春を代表するあの今を盛りと咲き誇っている華やかなる桜でも万葉の代表花「梅」でもなく、若竹や春蘭など日本のど田舎の中のどこにでも転がっているようなごくありふれた春の景色を画題として描いています。僧侶という立場からかもしれませんが・・・
　今、テレビなど報道機関が艶やかな日本の満開の桜を紹介しており、一方では、世界中のコロナ禍も、全日、右往左往の大騒ぎの様子も克明に報道しております。しかし、こんな時にこそこの智等の絵を見ながら、そんな喧噪の世の中から遊離した、何かしらふっと引きおこる一瞬の心の安寧を求めてはいかがでしょうか？？？？
　
　どうでしょうか？？？静寂でも「空」でも「無」でもない不思議な気分にさせてくれるようではありませんか？？
「そんなことはない。」と一蹴されそうですが・・・