私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

ピーター・マクミランの詩歌翻遊から

2020-04-08 11:56:48 | 日記
 今日の朝刊にマクミランさんが書いております。和歌の英訳を!!!
         “散ればこそ いとど桜は めでたけれ 
                      浮き世に何か 久しかるべき”
 例の業平の歌です。
         ・・・what lasts for long?
 とです。思わず「うまい」と声が出るようです・・・
 さて、私たちの周りには春の桜が今浮き立っておりますが、今年はコロナのためその色も情も何かにも吹き飛んでしまい、花だけが一人憂き世の荒波を我関せずとばかりに己自身で「いとど桜はめでたけれ」と謳歌しておるようです。我々人間はテレビに流れる画像にただ涎を流すのみのです。

 さて、私はこの時期になると、もう何年にもなるのですが、中西進の「花とかたち」という本を開いては日本人の桜を愛出るその心の深さを味わっております。その中で私の好きな歌の中一つに「業平」の

       “さくら花 散りかひくもれ 老ひらくの
              来むといふなる 道まがうがに”

 がりますが、80の老人ですからからこんな歌を好むのでしょうが??????
 
 これもまたちょっと駄洒落て

      “さくら花 散りかいくもれ コロナ禍の 
               来むというなる 道防ぐがに”

 毎度ばかばかしいお話ですが?????