私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

大山守命の死後・・・

2020-04-09 10:24:14 | 日記
 どのような戦闘がそこにあったのがは古事記には簡単に記されていますが、相当な激しい戦闘が繰り広げられたことには間違いありません。そして大山守命が宇治川で戦死された後、宇遅能和紀郎子と兄の大雀命が天下を治めます。「応神」の次は普通なら順調に和紀郎子が天皇になるのですが、どうしてか和紀郎子はそれを受けません。それを古事記には次のような説話を書いております。

 「ある時、海人が天皇のために魚介を奉ります。最初は、当然、兄である大雀命へです。ところが、それを弟の和紀郎子の所へ持っていくようにと断ります。海人はそれを郎子の所へ持っていきます。すると、郎子も、また、兄の所へと受けとりません。どちらの譲り合った受け取りません。海人が両方の宮殿を行ったり来たりしているうちに、持ってきた魚が腐ってしまいます。」
 そして
         “然宇遅能和紀郎子者早崩。故大雀命治天下也”
 「そうこうしているうちに「ワキイラツコ」が若くしてお亡くなりになり、大雀命が天下を治めたることになった」
 と。