大学三年の冬。そろそろコタツがいる頃かなと思う時期にメル友を友達から紹介してもらった。私の為にわざわざ紹介してくれたので、断る理由も見つからなかった。次の日に紹介してもらった。最初はうまい具合にメールしていた。
「今何してるの?」
「買い物」
「どこで?」
「デパート」たわいもない会話を一ヶ月くらいしていた。
だんだんとメールで親しくなって、会おうということになった。それから、電話をして声も聞いた。セーラームーンの声優のような声で、かわいい声をしていた。想像が膨らんだ。
「今家にいるので迎えに来て」夜の十一時ごろいきなり会う約束をした。
「家、どこ?」私の家から車で一時間ある場所を言われた。どうしようかなと考えたが、一度会いたかったら、行くことにした。ここで行かなかったら男ではないと思っていた。
山の中を行くこと約一時間、暗い道で分かりにくく、タヌキを見かけたりもしたが、やっと家の近くまで来て、電話をした。
「だいたいこの辺だと思うけど」
「私も出たところ」車の中で電話をしながら探していると、前を歩いている太っている女性がいた。真っ暗で分からなかったが、想像と違ったので通り過ぎようかなと思ったが、人として最悪かなと思い車を止めた。一度は通り過ぎて、バックして、彼女を車に乗せた。
「君だったのか」第一印象は、太っていた。二重あごが印象的で、車に乗るとき車体が揺れた。相撲取りかなと思うくらいでかかった。
「こんばんわ。」声は確かにあの子のようだが、想像とかなり違って戸惑っていた。別に飛び切りの美人を想像していたわけじゃないけど、これはないだろうと思った。
ご飯食べて、カラオケ行って、帰ろうかと思っていた。しかし、彼女は違っていた。
「ラブホテルに行こうよ。」初対面の人にいきなり言うセリフではないだろうと思ったが、いきなり言われて頭がパニックになった。
彼女をよく見ると、髪も濡れていて、石鹸の甘い香りが車の中で漂っていた。風呂に入ってきたばかりのようだった。犯されるなどと考えて、気分が悪くなったが、何とかごまかされ、色々納得させられて、仕方なく行く事にした。
ラブホテルに着くまで、何度行かないと言った事か。行きたくはないようで行きたいような気もしたが、興味本位での事だった。
「こういう風になっているんだ」ホテルに入って、彼女が喜んでいた。
私も生まれて初めて来たので、少し興奮していた。ある意味新鮮な感じもしたが、何が新鮮だったのか今になってはわからない。好きな人と来たら最高だなと考えていた。
「俺も始めてきたから分からないね」ピンクのカーテンをしてあり、周りは鏡だらけだった。鏡でみる自分の顔を見て何をしているのかと問いかけたが、答えは返ってこなかった。
悩んでいるうちに、彼女が昔の彼氏の話しを語りだしていた。涙ながらに振られたなどと言っていた。ラブホテルという所は、昔の話しを語る場所なのかと思った。
ふとテレビがあるのに気付きつけてみたら、いやらしい番組があっていた。AVビデオのようで、男と女が猛烈に抱き合っていた。
やっぱり、語る場所ではなくそういう場所なのかというのがよく分かった。
気分を取り直し、カラオケを歌たった。古い歌しかなく、長渕剛の乾杯などを歌たった。彼女は私の姿を見て、泣いていた。昔を思い出していたのかもしれない。
私も乾杯を歌いながら何故か涙が出た。
時間が決まっていて、終わる十分前になって、彼女が電気を消して、ベットの上で、いちゃいちゃしだして来た。私もいちゃいちゃ返してみたが、しっくりこなくて途中で止めた。
やっぱり好きじゃない人とは、どうしてもできないみたいだなと心の中で悟った。
帰る時、彼女の方が多く代金を払っていたが、どんな気持ちで払っていたのだろうか。
今、あの頃を振り返ると申し訳なかったかなとも思う。あの後、何回か電話がかかってきたが、出なかった。彼女を思って出なかったのだ。所詮、男と女のラブゲームかな。
「今何してるの?」
「買い物」
「どこで?」
「デパート」たわいもない会話を一ヶ月くらいしていた。
だんだんとメールで親しくなって、会おうということになった。それから、電話をして声も聞いた。セーラームーンの声優のような声で、かわいい声をしていた。想像が膨らんだ。
「今家にいるので迎えに来て」夜の十一時ごろいきなり会う約束をした。
「家、どこ?」私の家から車で一時間ある場所を言われた。どうしようかなと考えたが、一度会いたかったら、行くことにした。ここで行かなかったら男ではないと思っていた。
山の中を行くこと約一時間、暗い道で分かりにくく、タヌキを見かけたりもしたが、やっと家の近くまで来て、電話をした。
「だいたいこの辺だと思うけど」
「私も出たところ」車の中で電話をしながら探していると、前を歩いている太っている女性がいた。真っ暗で分からなかったが、想像と違ったので通り過ぎようかなと思ったが、人として最悪かなと思い車を止めた。一度は通り過ぎて、バックして、彼女を車に乗せた。
「君だったのか」第一印象は、太っていた。二重あごが印象的で、車に乗るとき車体が揺れた。相撲取りかなと思うくらいでかかった。
「こんばんわ。」声は確かにあの子のようだが、想像とかなり違って戸惑っていた。別に飛び切りの美人を想像していたわけじゃないけど、これはないだろうと思った。
ご飯食べて、カラオケ行って、帰ろうかと思っていた。しかし、彼女は違っていた。
「ラブホテルに行こうよ。」初対面の人にいきなり言うセリフではないだろうと思ったが、いきなり言われて頭がパニックになった。
彼女をよく見ると、髪も濡れていて、石鹸の甘い香りが車の中で漂っていた。風呂に入ってきたばかりのようだった。犯されるなどと考えて、気分が悪くなったが、何とかごまかされ、色々納得させられて、仕方なく行く事にした。
ラブホテルに着くまで、何度行かないと言った事か。行きたくはないようで行きたいような気もしたが、興味本位での事だった。
「こういう風になっているんだ」ホテルに入って、彼女が喜んでいた。
私も生まれて初めて来たので、少し興奮していた。ある意味新鮮な感じもしたが、何が新鮮だったのか今になってはわからない。好きな人と来たら最高だなと考えていた。
「俺も始めてきたから分からないね」ピンクのカーテンをしてあり、周りは鏡だらけだった。鏡でみる自分の顔を見て何をしているのかと問いかけたが、答えは返ってこなかった。
悩んでいるうちに、彼女が昔の彼氏の話しを語りだしていた。涙ながらに振られたなどと言っていた。ラブホテルという所は、昔の話しを語る場所なのかと思った。
ふとテレビがあるのに気付きつけてみたら、いやらしい番組があっていた。AVビデオのようで、男と女が猛烈に抱き合っていた。
やっぱり、語る場所ではなくそういう場所なのかというのがよく分かった。
気分を取り直し、カラオケを歌たった。古い歌しかなく、長渕剛の乾杯などを歌たった。彼女は私の姿を見て、泣いていた。昔を思い出していたのかもしれない。
私も乾杯を歌いながら何故か涙が出た。
時間が決まっていて、終わる十分前になって、彼女が電気を消して、ベットの上で、いちゃいちゃしだして来た。私もいちゃいちゃ返してみたが、しっくりこなくて途中で止めた。
やっぱり好きじゃない人とは、どうしてもできないみたいだなと心の中で悟った。
帰る時、彼女の方が多く代金を払っていたが、どんな気持ちで払っていたのだろうか。
今、あの頃を振り返ると申し訳なかったかなとも思う。あの後、何回か電話がかかってきたが、出なかった。彼女を思って出なかったのだ。所詮、男と女のラブゲームかな。
大学時代の親友、新潟のKより
P・S またメールなり電話で連絡しろよ!
人は皆出会いがないというけど、一生のうちに出会うべき人の数って決まっているのかもしれませんね。
そんな事を考えていると彼女と出会うのも運命のような気がします。いつかどこかで彼女に出会うと信じて待ってみたいものです。
気が向いたら電話しますね。ヨロピクピク。