日本の工作機械の生産額が世界首位から3位へ転落
中国が世界トップに躍進
米調査会社のガードナーと日本工作機械工業会が作成したデータによると、日本が1982年に米国を抜いて以降、首位をずっと守ってきたものが、2位のドイツにも抜かれ、実に27年ぶりに3位に転落したとの情報が公開された。
金属を様々な形に加工する工作機械で、世界のものづくりを支えてきた日本の製造業が、大きな転機を迎えたと評されている。
日本の生産額は09年で58億ドル(前年比57%減)、中国は109億ドル(前年比9%増)で2倍近くに差が広がったとのこと。原因は、不況の自動車メーカーが投資を抑制した影響だそうだ。逆に中国は、堅調な国内需要に支えられ、主要国の中で唯一前年を上回ったそうで、大手の大連機床集団などが価格の安さを武器に、受注を獲得したのが原因とのこと。
これまでは、技術力で日本はトップを走ってきたが、中国製は、日本製や欧米製に比べ劣っているとされた機能も向上してきており、更に日本製の半分以下の価格とのことであれば、自ずと勝負は決まっているようなものだ。
これからは、技術力もだけど、あるレベルを満たし、ユーザーの求める低価格で、販売できる商品づくりをしないと生き延びていけないのかも知れない。厳しい時代に突入しているのではないでしょうか。
かごしま企業家交流協会
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