今秋秋をめどにリチウムイン電池を量産
トヨタ自動車が環境車向け次世代電池の普及をめざす。
1月13日付けの日本経済新聞にトヨタ自動車が「今年秋をめどに家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載するリチウムイオン電池の量産に乗り出す。」と掲載された。
トヨタは、同社の貞宝工場とパナソニックとの共同出資会社「プライムアースEVエナジー」の静岡県内工場に量産ラインを初めて設け、総額100億円を投じPHV用電池を量産するという。グループ内での生産により電池の性能やコストをチェックし易くし、安定調達できる効果を狙うとのこと。次世代ハイブリッド車(HV)のPHVに関しては昨年11月18日に2012年初めまでに、
・日米欧を中心に「プリウス」ベースのPHV市販を開始し年間5万台以上の販売を目指す。
・日本での車両価格は300万円程度を予定。
との計画を公表しており、コストが嵩む電池の量産と安定調達は必至と見られていただけに、この報道自体には驚きとは受け取られていないが、ただ事実だとすれば、パナソニックや日立製作所も今年以降EVに乗せる電池の量産を始めることにしているので、今後各社の取り組みが本格化するのではないかと期待される。
ただ、パナソニックが4月に量産を進めるノートパソコンなどに広く使われている「円形形の小型電池」をEV用に改良(1本当たりの蓄電量3.4アンペア時)したものを、EVではこの電池を数千本組み合わせて使うというから、大変な量・大きさになるので、量産といっても大変なものだということが伺える。
計画への具体性が高まるという点では今後の動向を見ないとわからないが、一般普及にはまだまだ時間がかかるのではないだろうか。
かごしま企業家交流協会
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