「夢の架橋」と言われ続けている「錦江湾横断道路」
国交省がPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)で建設案を公募中
先日、地元の南日本新聞に、国土交通省が同省の成長戦略に基づき6月29日まで募集していたPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)制度活用事業に、薩摩・大隅両半島を結ぶ「錦江湾(鹿児島湾)横断道路」建設案が複数提案されている。との報道がなされた。
以前にもこの夢の架橋については、鹿児島県の調査結果が出され3案があるとの報道結果を掲載したことがある。その調査内容では、横断方式としては、「橋梁とトンネル」の2方式、ルートとしては、第1案鹿児島ー桜島間(2km)、第2案鹿児島ー垂水間(14km)、第3案指宿ー根占間(8km)の3案が調査されたとのことだった。
この3ルートのうち、事業費以上の経済効果などが見込める「鹿児島ー桜島」案が最も効率的で、風や桜島の降灰などの自然条件、景観の観点から「トンネル方式での検討」が適当とする可能性調査結果が公表された。工事費用は、1,200億円、開通効果は年間23.1億円となっていた。
今回のPPPでも、「架橋方式」と「海底トンネル方式」のいずれも提案されているそうだ。国は現段階で防災・事業経済性の観点などから「架橋方式」が優位と判断しているとみられ、選定作業の行方に注目が集まっているようだ。
国交省や複数の関係者によると、今後、有識者委員会を経て、8月末にも選定にめどをつける予定だそうだが、今後、どのような進め方をされるのか県民の関心は高いと思われる。
この件について、県の調査と今回の国交省の進め方についての報道は、知る限りこれまでは全くなかったと思う。防災・事業経済性の観点などから「架橋方式」が優位と判断しているという報道が先行し、利用者である県民の意見が全く無視された形での選定がなされるのであれば、何か違うのではないだろうかと言う疑問もある。又、県と国交省それぞれが別個に調査を行っていることも少し違和感がある。
選定委員の公表、それと有識者委員のみの選定委員会を含め、原発問題など今のように国の施策の信頼性が揺らいでいることを考えると、選定方法や経済効果、観光的な視点等を含め、細やかな情報公開が強くが求められているのではないだろうか。
ただ、いずれにしても国が、今回の東日本大震災の受け、鹿児島湾の「夢の華僑」への前向きな取り組みには、その実現への大きな期待が掛かるプロジェクトであることは間違いない。今後の進捗を注視していきたい。
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