よかど!鹿児島

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日本のモノづくり/どうなる日本経済(128)

2011-05-11 08:45:53 | どうなる日本経済

日本の素材や部品、「日本外し」はあるのか?

米ハーバード大学経営大学院、ウイリー・シー教授の意見

東日本大震災で、日本から調達してきた部品が滞り、世界中で生産停止を余儀なくされた米GMなど企業が相次いだようだ。

 今回の震災をきっかけに、日本の製造業のサブライチェーンシステムが機能不全に陥り、海外メーカーが、日本の素材や部品の調達先を日本から、他に移すのではないかとの懸念がされている。果たして、どうなのだろうか。米国の企業役員から米ハーバード大学経営大学院教授に転じ、この点の専門家であるウイリー・シー教授は、次のように答えている。

世界に広がった生産停止の連鎖は、皮肉にも無駄のないサプライチェーンを築いたことが原因の1つだ。 米国企業も調達にかかるコストや時間の無駄をなくそうと試行錯誤してきた。地震から10日後にGMの工場が生産停止したという事実は、言い換えるとそれほど無駄のない体制を築き上げていたということを意味する。

「1999年の台湾大地震が起きた時、私は、電機メーカーに勤めていたが、一時、米シリコンバレーでは「台湾からの部品調達が滞る」と騒然となったが、メーンボードやDRAMの値段が上がったものの、実際に生産停止に追い込まれる大企業は出なかった。 だが、今回はアメリカの工場も停止してしまった。今回ばかりは米国企業もサプライチェーンのあり方を見直し、変えていこうとする機運が高まるだろうと思った。」

「しかし、今回の大震災をきっかけに、日本のモノづくりに対する評価が失墜するとは思わない。日本メーカーは依然として、高品質で他に類を見ない製品を作り出す力がある。私は、今回の大震災がもたらす困難をバネにして、日本企業がモノづくりの力に一段と磨きをかけて復活すると楽観視している。」、更に、「特に、停電を回避するために節電に取り組む中で、限られた電力で効率的に生産する力が鍛えられるだろう。これは日本企業の強みになるはずだ。」と発言しているという。

日本にとって、ありがたい意見であり、できたらこの予想どおりの方向に行くことを切に願っている。そのためには、一刻も早く、被災した工場を復旧し、新たに、バージョンアップして、サブライチェーンを立て直すことが大事だと思う。

本当に、『頑張れ、日本の製造業』 と、改めて声援を送りたい。

かごしま企業家交流協会 hpp//www.kagoshima-kigyouka.com/   

ごしま暮らしネット hpp//www.kagoshima-kurashinet/ 


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