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土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈29〉

2014年01月14日 | 土佐いく子の教育つれづれ

退職後も地域の人々と

◎作品出展、ウォーキング
 長い教師生活、命を削る思いで働いて働いて、やっと退職。やれやれ後は、ゆっくりしよう、できずに我慢してきたこともいっぱいしたいと思うのですが、自分が老後を過ごす地域を少しでも人間の風の吹く、豊かなところにするために何かしたいと思っているのです。私の場合、まだ大学の仕事や全国をまわる講演活動もあるのですが、全力投球とはいきませんが、少しずつ地域作りに力を出したいと思っています。

 
 そんな思いでまず、好きな絵や書を地域の平和美術展や文化祭に出したのです。そのことを通じて、地域の方と交流ができ、「絵手紙教室を開いてくださいよ」とうれしい声も聞きましたが、それは時間も腕もできてからのこと。それまで修業ですが、楽しいかもと思っています。

 15年くらい前から、実検もんの肩こりと言われたのを機に始めたウォーキング。夫と二人で毎日のように歩き始めたのです。「時間をどうやって作っているの?」と聞かれますが、大事なことには時間をとる、時間は作るもんだと思ってきました。

 自然の美しさに心をとめ、夫とゆっくりいろんな話をしているのです。摘んできた野草を朝から花瓶に生けると、部屋も私の心も爽やかな風が吹き、山の清水を飲んだような気分になります。花の好きな私を見て、ご近所の方が「美男かずらの実がきれいだから差し上げます」とくださるのです。あまりに美しいので、思わず絵にしました。命が蘇るような時間です。

◎ラジオ体操の輪に
 そして、昨年からは、公園で地域の方がやっているラジオ体操の仲間に入れてもらうことになったのです。聞くともう10年も前からやっているとのことでした。夏の多い時には、百人近い方が集合、冬の朝、暗いときも30人くらいはいるでしょうか。月が姿を隠すのを見て、朝日を待ちながら気持ちのいい汗を流します。

 
 健康作りはもちろんのこと、なんとも楽しいのが、地域の方と仲良しになれることなのです。やってきた仕事はさまざまですが、今もボランティア活動や自治会の仕事を楽しんでやっていて、皆さん健康、元気、生き生きしています。体操の後、ウォーキングしながらおいしい料理の作り方を教えてくださったり、楽しいイベントを紹介してくださったりとにぎやかにしゃべり、笑い声が響いています。暮れには忘年会をやりたいと我が家に集合。一品ずつ得意の料理を持ち寄り、ごちそうの山でした。

 
 何だか地域のなかに血が通ってきたみたいで、安心感まで広がってきました。

◎住民の声が政治動かす
 堺の市長選のことも泉北高速外資売却問題も話をします。

 突然ふってきた泉北高速外資売却問題では、みんな怒り心頭。緊急集会にも会場いっぱいの人。こんなこと許せない。地域住民のことよりも儲け第一、なんでやネンとおじちゃん、おばちゃんのパワー炸裂。署名はもとより何かしなくちゃと議会を控えて、維新の会の議員を切り崩すことが大切だとファクスと電話作戦です。

 私の居住区選出の維新の議員は反対の意志をお持ちだとか聞いたので、この方にエールを送って意志を貫いていただきたいと熱い文章を書きファクスで送りました。

 翌日の議会では、4人の維新の議員が反対し、泉北高速問題は住民の勝利、しかも反対議員4人が除名されたことで府議会で維新の会は過半数割れになったのです。堺市長選に続き、住民の声、要求は政治を動かすんだと実感したことでした。

 反対してくれた議員に、またファクスを送りました。「よくやってくれた。これこそ住民の声に耳を傾ける政治のあり方だ。地域の方の大きな拍手が聞こえますか」と。支持している政党ではありませんが、何党でも、住民のために働いてくれる一点では、熱いエールも送っていきたいものです。

 私の住む泉北地域(御池台)では、一人暮らしの老人が多く、一方、新しくできた住宅地では、子育てしているお母さんもたくさんいます。ゆくゆくはそんな人たちのために、何かできないものかと考えています。

 子育ておしゃべり会というのを学童保育の仲間とやってきた経験も生かし、子育ての交流の場、悩みごと相談のような場を作って、私も元気をもらっていきたいなと思っている退職6年目です。

(とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)

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1月13日(月)のつぶやき

2014年01月14日 | ツイッター

フランスで「反アマゾン法」が成立。フランスでは新刊本は書店が5%以内で割引販売が可能だが、ネット書店が更に送料無料で販売していることに書店組合が反発、Amazonが税金逃れをしていることもあって、国会で全会一致でネット書店の送料無料販売を禁止する法律が制定するそうだ。

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出版社にとってもはやネット書店は最大手の販売先になっているし、読者にとっても極めて便利な存在。しかし、リアル書店、特に中小書店ににとっては脅威的存在。Amazonの表と裏か。


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