今週末25日、沖縄の子どもの貧困実態調査をまとめた堀川愛さん(沖縄県子ども総合研究所)を招いて、以下の企画があります。ぜひ、ご参加ください。
ちなみに私は、この6月に何人かの仲間と沖縄の子どもの貧困に取り組んでいる現場をいくつか訪問してきました。その感想とともにご案内します。
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沖縄の子どもの貧困現地訪問に参加して
今回の沖縄訪問は、1998年以来20年ぶりでした。当時は、95年9月に山原で起こった米軍海兵隊員による少女暴行事件が県民に大きな衝撃を与え、また名護市キャンプ・シュワブ沖に「海上基地建設」が打ち出されたときで、沖縄全県をあげて米軍基地撤去の声が沸き起こり、その関係の本を出版するために訪れたのです。その時、沖縄の県民所得は全国最下位、完全失業率は全国平均の約2倍の6.5%で、沖縄はまさに貧困の中にあるという認識でしたが、それでも「子どもの貧困」ということを考えたことはまったくありませんでした。
そして今回の訪問。あれから20年も経過しているのに当時の問題が何も解決していないのだなあということを、どこまでも続く米軍基地沿いの道を訪問先に向かう車で走りながらまず感じました。
沖縄の子どもの貧困の最前線のさまざまな場所を訪れ、そこで子どもたちと格闘する現場の人たちの話を聞かせていただきました。事前に「沖縄子どもの貧困白書」を読んでいましたが、やはり実際にリアルに当事者の方たちの話を聞くことは得難い経験でした。肝心なことは、今回の訪問から私自身がこれからどうするかということですが、そこはまだ見えていません。とりあえずということでもありませんが、引き続きシンママ大阪応援団を支援しながら、編集者としてこの問題を何らかの形にするとか、あるいはもっと大本の政治を良くするとか、そういうところで自分ができることは続けていきたいと思っています。
それからとても印象的だったことは、南風原町役場こども課長が開口一番、日本国憲法25条を読み上げられたことです。児童福祉法第1条も説明されましたが、憲法の立場から役人としての仕事に取り組む、そういうお役人がおられることに課長の姿を見てとて感動してしまいました。さらに言うならそもそも、沖縄の子どもの貧困が沖縄県が克服すべき重要課題として位置づけられ「沖縄県子どもの貧困実態調査」が取り組まれたように、やはり行政の姿勢、トップの姿勢如何がとても大事だということです。
最後に、今回の沖縄訪問を準備してくれた沖縄県子ども総合研究所の堀川愛所長に大変お世話になったこととその出会いにも感謝申し上げないといけません。とても多忙な中、訪問先への同行から夜の懇親会までご一緒いただき、本当にありがとうございました。そして堀川さんの弾丸トークにとても魅せられてしまったことを付け加えておきます。
今月8月25日には堀川愛さんを招いての以下の企画がありますので、読者のみなさん、ぜひご参加ください。