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『沈まぬ太陽』の脚本を書いた人

2009年11月11日 | 本屋の窓から

 またまた「沈まぬ太陽」ネタです。今日は吹田市民書房の『市民書房だより』(№187 2009年11月号)のコラム「本屋の窓から」です。

 筆者の尾上さんは元々は映画人です。この「沈まぬ太陽」の脚本について以下のように触れています。

「(この)映画は監督も俳優もよいが、山崎豊子の大長編を纏め上げた西岡琢也の脚本が見事です。

 西岡氏は、シナリオ作家協会の理事長としてかつて、映画『靖国』に自民党靖国派国会議員と右翼が行った上映妨害に対して協会として抗議声明を行いました。

 この映画でも首相側近の元大本営参謀から国見会長が一緒に靖国神社に参拝を誘われ、それに対して国見が『あなたは何のために、誰のために参拝するのか!』と鋭く迫るシーン(原作には無い)があります。ここに氏の硬骨ぶりを見ました。西岡氏は私の長男の友人です」

 確かにこのシーンは原作にはありませんでした。そうか、こういうことも含まれていたのかと、感心してしまいました。脚本って大事なんですね。

 日本航空が社員向けに社内報でこの映画について批判をしていることに関連して、『AERA』が報じています。

 普通このような大作には電通とか博報堂とか、大手テレビ局とかが協力し、また大手企業がスポンサーとして名を連ねているのに、この映画にはそのようなスポンサーが付いていないと。

 逆にそうだからこそ、映画化が実現したのだと思います。日本の映画人よ、ありがとうと言いたいです。

 ちなみに、この映画は角川映画制作です。でも原作は角川書店じゃなくて新潮社です。これに出版取次の日販が協力しているのがなんとも、なるほど、という感じです。

 また、西岡琢也さんは私と同じ大学・学部の2年先輩になる人だったんですね。がんばってほしいです。最近のテレビドラマではNHKの「気骨の判決」を書いています。

 

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